道東の山旅ダイジェスト

7/4(金)〜7/13(日)までの10日間、少し早めの夏休みをもらって、北海道は道東エリアへ山歩きに行ってきたお話。

今回の目的は──
『知床連山(硫黄山から羅臼岳まで)』
『雌阿寒岳』
『斜里岳』
の山々を歩いてくること。

 

北海道の山旅はこれで3回目。〝道央〟〝離島〟と続き、今回はいよいよ〝道東〟へ。そして今回は、これまでになく天気に恵まれ、まったくもって嬉しい限り。
北海道へ着いた最初の土日月、阿寒湖に知床はなんと30度超え。
「ここって本当に北海道?」と疑いたくなるほどの暑さだった。まるで関東にでもいるかのよう。
利用した温泉宿やキャンプ場では、夜になってもなかなか涼しくならず、寝苦しさにひと苦労──いや、ふた苦労くらいした。苦笑

 

ところが、それを過ぎるとさすがは北海道。
一転して、朝晩はまるで山の上にいるかのような涼しさで、とても快適に過ごすことができた。
持って行った長袖Tシャツが無駄にならずに済んだのは、なんとも幸運だった。

 

とはいえ、日中や山歩きの最中は基本的には半袖Tシャツ。
こうした長期遠征では、もっと予備を多めに持っていくべきだったなぁと、少し反省。せっかくフェリーにジムニーを載せて行ってるのだから、積載量には余裕があるのだし。

──さて。
また来年か、あるいはいつかのために。
ここからは時系列で、自分のための旅のメモを残しておこうと思う。


【7/4 ㊎】大洗港から、商船三井「さんふらわあ」の夕方便──
“新さんふらわあ ふらの”に乗って、いざ苫小牧港へ向かう。

 

客室は前回と同じく、カプセルホテルのような「コンフォート」タイプ。
寝やすくて、静かで、涼しくて、快適で、そして何より綺麗。やっぱり大好きな部屋だ。
「さんふらわあWEB初夏割」を利用し、ジムニー(4m未満)+二人での運賃は「¥59,680」だった。去年より値上がりしたとはいえ、フェリー旅にしてはお得感あり。

 

ジムニーを運転して乗船したあと、徒歩客として先に乗り込んでいたヨメさんのもとへと、クーラーボックスを片手に急ぐ。中身は、食料とアルコールがぎっしり。
向かうは船内ラウンジのテーブル席。

この時点で気分はもう“北海道”。
まずは大洗のセイコーマートで大量買いしてから乗船したのだった。

 

そして今回の旅で、すっかりハマってしまったのが〝カリモーチョ〟
セコマで知った呑み方で、赤ワインとコーラを割ったシンプルなものなのだが、これがまるでサイゼリヤのランブルスコセッコのような味わいで、実に美味い。
山旅中は何度この組み合わせにお世話になったことか‥。

ちなみに今回は、行きの船内レストランは利用せず。
バイキングはもうそれほど食べられないし(‥ホントか?笑)、席の争奪戦や長い列に並ぶのも億劫だったので、晩ごはんは潔くセコマめしで済ませたのだった。
節約にもなるしね👌


【7/5 ㊏】13時30分、苫小牧港に到着。
この日は一気に、拠点とする知床ウトロ地区までは向かわず、途中の阿寒湖温泉郷にある『温泉民宿 山口』へと向かった。
……とはいえ、やっぱり遠かった。

こちらに宿泊する目的は、翌日朝イチから“雌阿寒岳”を登るため。
山歩きは朝から暑くなると聞いていたので、セコマで冷やし中華と冷やしラーメンを買い込み、しっかり冷やして持っていくことにした。

 

温泉民宿 山口――
北海道の山仲間に紹介してもらった温泉宿だったが、これが大正解!
温泉♨のお湯がよく、部屋も過ごしやすい。

 

そして何より、女将さんがきっぷの良いお人柄で、とてもコスパに優れた宿だった。
二人で素泊まり ¥13,500。
バスタオルに浴衣、歯ブラシまで付いていて、受付前のロビーではコーヒーも飲める。

 

ボクらは1階奥の、やけに広い部屋を使わせてもらった。
トイレは共同だったが、部屋のすぐ横には流し台に冷凍冷蔵庫、ウォーターサーバーまであり、なんとも快適。

 

……ただ、この日の北海道はどこも猛暑だったようで、阿寒湖畔も例外ではなかった。夕方に着いたというのに、ものすごい暑さ。
部屋には冷房がなかったので、この“タイミングの悪い日”の宿泊は、さすがに寝苦しくて、お風呂上がりなんて、扇風機の前から動けなかった。

 

晩ごはんは、女将さんにおすすめされた阿寒湖アイヌコタンの『ポロンノ』へ。
宿からは歩いて5分ほどの距離。

 

まずはヨメさんと二人、ビールをそれぞれ一瓶一気飲みして、渇いた喉を潤す。
そのあとにメニューをじっくりと吟味。

 

どれも美味しそうで迷いに迷った末に、ボクが「ニシパセット」、ヨメさんが「メノコセット」を注文。
蝦夷鹿肉丼とオハウ(鹿汁)が、なまら旨い!
本場のアイヌ料理……ほんとうに美味しかった。


【7/6 ㊐】雌阿寒岳へ
※この日の山歩きについては、別記事『道東の山旅【雌阿寒岳】ケーコ編』にて記録memo。

 

山歩きが終わったあとは、ヨメさんに運転を交代してもらい、斜里郡清里町にあるサクラマスの遡上スポット『さくらの滝』を見に向かう。
これがまた、面白いのなんの!

 

まずはリアルタイムでじっくり観察し、しばらくしてからはシャッターチャンスを狙って、滝を飛び越えるサクラマスのジャンプの瞬間をひたすら待ち構える。

 

途中、最終日に登る予定の斜里岳を横目に、ジムニーでひたすら走る。

 

知床連山の入り口に近づいていくにつれて、いよいよ気持ちも高ぶってくる。
そしてその後、ついに知床ウトロ地区のキャンプ場『国設知床野営場』へin!
ここで、管理人さんとようやく感動のご対面を果たすのである。

 

というのも──
この野営場のケビン予約、6日間の滞在中ずっと同じタイプのケビンで通すことがどうしても叶わず……。
最初の2泊は四人用ケビン、残りの4泊は二人用ケビンという予約状況になってしまっていた。

 

そこで、なんとか通しで同じケビンにできないものかと、ボクは3週間近く、毎日のように電話をかけては空きを確認していたのである。
するとそのうち、電話口の管理人さんともすっかり打ち解けて、名前は覚えられるわ、世間話をするわ、「誰か働き手はいないか?」とリクルートの相談まで受けるわで……もはや親戚の叔父さんのような距離感に(※あくまで電話越しで)笑

 

この日の晩餐は、四人用ケビンの中での“セコマめし”。
それにしても、この日も暑かった……。扇子を持参しておいて、本当に助かった。

 

知床初日のお風呂は、キャンプ場からすぐの『夕陽台の湯』(一人500円)へ。
……が、風呂上がりに外へ出ると、気温が高すぎて全然汗が引かない。
あまりのべとべと感に、北見ハッカを追加で入れたオリジナルのシーブリーズをかけまくってなんとか難を逃れた。


【7/7 ㊊】翌日からの知床連山縦走に備え、下準備と確認作業の日。
※キャンプ場の詳細については、別記事『国設知床野営場』にて記録memo。

 

まずは、縦走スタート地点となる『カムイワッカ湯の滝』の手前、登山者用駐車場まで車で行き、キャンプ場からの所要時間や現地の状況をチェック。
ありがたいことに、硫黄山登山口ゲートの手前には、トイレも設置されていた。

 

その後は、翌日から歩く知床連山の稜線を一望できる『知床五湖』の高架木道へ。
広がる大自然を前に、英気を養う。

 

知床ウトロの市街地〟に戻ってからは、お約束の顔はめパネルがある大宮商店で“ハメ食い”を敢行。

 

鮭がびっくりするほど美味しくて、「なんでこんなに旨いんだろう?」と思ったら、なんと斜里町は鮭の水揚げ量が日本一なんだそうだ。
ボクが頼んだ鮭の親子丼は、なんと¥2,200でボリュームが満点。

 

「今日は特別な日だし、ヨメさんも知床ウトロ産のエゾバフンウニ丼(¥5,280)を食べていいんだよ!」とすすめたものの、「ウニはそんなに好きじゃない」とあっさりかわされる。

 

まだまだ時間があったので、『知床世界遺産センター』を見学し、『道の駅うとろ・シリエトク』でお土産を物色。

 

さらに、〈北こぶし知床ホテル&リゾート〉1階のテナント、チョコレートショップ『ピーターバイヤー知床』では、高級アイスクリームをいただく。

 

このアイス、じつはデンマークに住む友人が関わっていることもあり、その美味しさをLINEで実況報告できたのも嬉しかった。

 

ちょっと持ちづらいヘンテコなグラスに入っていたけれど、コーヒーも抜群に美味しかった◎

 

さて、15時ごろには、翌朝の出発に備えて早めの入浴タイム。
今回の温泉♨は、キャンプ場の管理人さんに教えてもらった『ホテル知床』の日帰り入浴(一人1,100円)へ。

……これがもう、素晴らしく快適で、一発でお気に入りになってしまった。
広々とした内湯は文句なしに気持ちよく、露天風呂もサウナも、非の打ちどころなし。
サウナと水風呂を交互に2セットほど入り、知床で“整う”ことをしっかり覚えてしまった。

 

ちなみにこの日は、結婚30周年の記念日だった。
でも晩餐は、ケビンの中で“セコマめし”と“カリモーチョ”でいつものやつ。
「明日の山歩き、ビールは何本持って行こうかね?」
「携帯トイレでしたウンチ、持って歩くのってけっこう重そうだよね……」
と、そんな他愛もない会話をきっと交わしていたはずだ笑。

 

キャンプ場・シャクナゲ棟のケビンの部屋からは、綺麗な夕日が見えていた。


【7/8 ㊋~7/10 ㊍】知床連山縦走
※この日の山歩きについては、 別記事『道東の山旅【知床連山】前半ケーコ編』と『道東の山旅【知床連山】後半ケーコ編』にて記録memo。

 

羅臼岳の登山口へ下山後、再び『国設知床野営場』へin。

 

今度は、予約の関係で二人用のケビンに入居する。

 

鍵を受け取ると、管理人の江刺さんから、知床の郷土料理「でんぷん団子」をごちそうになる。
──これが、実に旨いのなんの!!

 

もっちりとした食感に、ほどよい甘さが100点満点👌
特に、下山直後の疲れたカラダには、この素朴な団子が最高のエネルギー補給となった。

 

そして、山中でかいた汗を流しに、3日ぶりの温泉♨へ。
せっかくの知床なので、今回は違う日帰り入浴施設『知床第一ホテル』へ行ってみることに。一人¥1,250。
お風呂の種類が豊富で、目移りするほど。特に、登山で疲れきったカラダには、ジェットバスや気泡風呂がえらく効いた。

 

晩ごはんは、知床連山を無事に怪我もなく歩き通せたことを祝して、野営場の近くにある居酒屋『潮風』へ。

 

噂どおりの美味しさで、海鮮から焼き魚、揚げ物にラーメン、珍味に至るまで──
どれを食べても文句なしにうまくて、思わず唸った。

 

当然、お酒も進む進む……。
そしてその夜、ケビンに帰ったボクらは、気がつけばあっという間に“寝落ち”ていた。笑


【7/11 ㊎】終日観光
道東でのお楽しみ三つを求めて、知床半島の東の先端、羅臼町へ向かう。

 

まずは、『瀬石温泉』(トドと純が入ったあの露天風呂)へ。

 

まっこさんの番屋の主にひと言かけて、入らせてもらう。

 

脱衣所も仕切りも目隠しも、何も無し!という超ワイルドな露天風呂。
まさに、あの「北の国から2002遺言」で観たまんまの状態。これは嬉しい♪
──ボクは、ドラマ『北の国から』の熱狂的なフリークです👌

 

お次は、『相泊温泉』(日本最北東端の露天風呂)へ。

 

これがもう……熱い、熱い、たまらないほどに熱い!!
小屋締め後の鑓温泉がぬるく感じるほどで、笑ってしまう。

 

でも、ちゃんと壁に書かれた指示どおり、水で加減しながら適温に調整。
ようやく肩までつかって、ほーっとひと息。開放的な景色とお湯の気持ちよさに、しばし無言で浸る。

 

そして空腹を抱えたまま、その足で向かったのは『純の番屋』。
ドラマに登場した番屋を再現した定食屋さんだ。

 

最初は「観光客向けの店かな?」と思ったけど、これがしっかり美味い。
海の幸定食は本格派で、店のお母さん方がまた人懐っこくてイイ。
ボクは親子丼、ヨメさんは「北の国から定食」を注文。
もちろん店内BGMは、あの例の音楽♪ 空気感がドラマそのまんまでニヤける。

 

帰りは、初心者マークのジムニーで、知床横断道路(国道334号)を通ってウトロへ戻る。

 

知床峠から見える羅臼岳がまた圧巻。昨日、歩いてきたあの山だ。

 

途中、『知床自然センター』に立ち寄ると、カウンター横のブースでびっくり。
なんと、知人である「おぜしかプロジェクト」のひだまりさん(小山抄子さん)の活動成果をここ知床で目にするとは。まさに偶然の再会。

 

そしてこの日も、セコマめしとカリモーチョで締める晩餐会。

 

四人用ケビンも広くて快適だけれど、畳の上でのびのび過ごせる二人用ケビンの方が、ボクらにはちょうどいい塩梅かもしれない。
出入り口にはプリーツ式の網戸が付いていて、窓も大きくて風の抜けも抜群。とにかく快適だった。

 

そして、最後の夜も──やっぱり夕焼けが綺麗だった。


【7/12 ㊏】斜里岳へ
※この日の山歩きについては、 別記事『道東の山旅【斜里岳】ケーコ編』に記録memo。

 

山歩きを終えたその足で、約400kmの道のりを一気に走り、苫小牧港を目指す。
途中、ヨメさんには暗くなるまでの約300kmを運転してもらい、大いに助かった。
今年はこうした旅先でも運転を分担できるようになり、本当にありがたい。
やっと“2馬力”の恩恵を実感できるようになったことが、何より嬉しい。

 

苫小牧港からは、商船三井さんふらわあの深夜便「さんふらわあ しれとこ」に乗って、大洗港へと向かう。
客室は、一室にベッドが4つある「カジュアルルーム」で前回と同じ。
TVなどは無いが、上下段ベッドではないタイプなので、立って着替えられて広々快適。居心地も抜群だった。
今回も「さんふらわあWEB初夏割」を利用し、ジムニー(4m未満)+大人2名で、夕方便と同額の「¥59,680」だった。
帰りの便は、キャンセル待ちも成功し、お得感あり。

やはりフェリーでの北海道の旅は、行きは夕方便で現地へ入り、帰りは深夜便で現地から戻るパターンの方が、たっぷり遊べて良いことを覚えた。

 

深夜便でも勝手は同じ。ジムニーに乗って乗船後、徒歩客として先に乗船して待っていたヨメさんのところへ、食料とアルコールがたっぷり詰まったクーラーボックスを持って、食堂のテーブル席へと急いだ。

ただ今回は、お互い乗船直後にお風呂を済ませてから合流。すっきりさっぱりした状態で、乾杯をスタート。
気分はもう‥船に乗っている間は北海道。最後までセイコーマートのお惣菜で晩餐なのであった。

 

01:30、苫小牧港を出航。
驚いたことに、この「さんふらわあ しれとこ」、この日が最後の航海だった。
知床帰りに“しれとこ”で帰るなんて、なんともラッキー。でもどこか、ちょっと寂しさもあった。この、いぶし銀のような深夜便が好きだった。

 

次に登場したLNG燃料の新造フェリーでは、深夜便は“全個室”になるそうで、みんなで集えるような食堂も、もう無くなってしまったという‥。
個室も悪くはないけれど、トラックドライバーの運ちゃんたちが集まって、豪快に呑んでいたあの空気感。あれがもう見られないのかと思うと──やっぱり、ちょっと寂しいのだ。


【7/13 ㊐】18:00、大洗港へ到着。
台風が南から迫ってきていたせいか、南下するフェリーは予定よりも一時間半も早く着岸した。
下船はジムニーにそのまま乗って帰れるので、運転手だけでなく同乗者にとっても実に快適。まるで〝その辺のスーパーに車で買い物に行ってきた〟のような心地だった。

 


[シレトコスミレ]

──さて、これで一応の終わり。
こんなに長々と記しておきながら、タイトルは『道東の山旅ダイジェスト』。一体どこがダイジェストなのか、自分でもツッコミたくなるボリュームだ。
それでも、夢のような山旅夏休みが終わった。

そして、翌日からは仕事。
これが、ほんとうにほんとうにほんとうに、辛かった‥‥。


いつもの、『北海道山行〝道東の山旅〟の概算費用』の記録memo

・フェリー代:≒120,000円(往復)
・交通費ガソリン代:≒22,000円(@164~173)
・宿泊費:≒31,000円(温泉宿とキャンプ場)
・食費滞在費:≒63,000円(ほぼセコマめし‥)
※旅費合計:≒236,000円(2人分)

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