今年も恒例のネマガリタケtourに参加してきたお話。今回は最盛期を少し外してしまったタイミングではあったけれど、それでも十分に満足できる山菜狩りとなった。6月28日㊏〜29日㊐のこと。
しかし最近、どうもアレである‥。
山へ行っても、しっかりカラダに堪えるような山歩きはせずに、こうして美味しい山菜を採ったりするばかり。
先日は暑熱順化にかこつけて、うまい名物のある〝太平山茶屋〟で喉を潤したりお団子焼き鳥玉子焼きを食べたりと、そんなことばかりであった。
こんなんじゃ、今週末からの山行の訓練にもなりゃしない。
いや、藪漕ぎの技術に関してはものすごく上達しているのだが、それ以外はなんだか不安が募るばかりでまいっちんぐ。
どうせ旅先でも美味いものばかり食べているんだろうな、という自分が目に浮かぶけれど、まぁなるようになるのかな──などと半ば開き直っている次第である。
さて、朝7時30分。「ホテル一乃瀬」のエントランス前に、いつものタケノコ仲間(言い方を変えただけの山仲間)が遅延なく集合する。
今年はみんな気合が入っており、作業服のツナギを着て参上してきた。背籠を背負っている者もいるし、いつものことながら、傍から見たらすごい集団である。
今回のメンバーは総勢11人。ホテル一乃瀬の『根曲がり竹採りプラン』に参加した。うち2人はタケノコ狩り初挑戦のルーキーだ。
ホテル一乃瀬の担当ガイドさんによる挨拶と注意事項の説明を受けたのち、全員で「志賀高原一の瀬ファミリースキー場」を一気に登っていく。
そして──目ぼしいポイントを見つけたら、いよいよ“藪漕ぎタイム”のはじまりである!
地面に足をつけることなく、成長して束になった根曲がり竹の上を滑るように進んでいく。あるいは、束になった根曲がり竹をお股に挟み、馬に乗るかのごとく先へ先へと進んでいく──笑
そして今回もやっぱり、跳ね返った竹の鞭攻撃で生傷は絶えなかった。どんなに暑くても肌の露出は禁物。きちんと覆っていたはずの腕や太ももが、みごとにミミズ腫れだらけにされるのである。
8時45分から11時頃まで、夢中でネマガリタケを採っていた。
今年は参加のタイミングがやや遅かったため、「アカモノ」と呼ばれる赤くて太い良品にはあまり出会えなかったけれど、それでも満足のゆく収穫量だった。やっぱり志賀高原のタケノコは、質が良くて、そして美味しいのだ。
お昼ごはんは宿に戻ってから、ひと風呂浴びて、13時よりホテル一乃瀬2階のテラスにて。
自分で採ったばかりのネマガリタケを整理し、そのうちの幾つかをBBQグリルで焼いて、すぐにいただく「焼きたけのこ」は、毎年心から楽しみにしている食べ方だ。
〝採りたて〟に〝焼きたて〟がいちばん美味しいと実感する瞬間である。
毎回呑みすぎて記憶が怪しくなってしまうので、記録のために今回の宴会部屋を撮っておく。デラックス和洋室と云われる、ゲレンデビューの54㎡の部屋と36㎡の部屋であった。
そして──ここからが本当のしんどい時間帯である。
ネマガリタケは、採って終わりではない。家に帰ってから、無言での皮むき作業が待っている。
今年もせっせと皮をむき、下処理もした。
とはいえ、去年よりも採ってきた本数が少なめだったため、比較的スムーズに終了。夫婦喧嘩もなく、無事に終えられたのは何よりだった。笑
〈たけのこ汁〉
〈ネマガリタケの肉巻き〉
〈ネマガリタケの青椒肉絲〉
そして今、毎日食卓に並ぶネマガリタケ料理が、とにかく美味しくてたまらない♡
※ホテル一乃瀬『根曲がり竹採りプラン』
入山料・ガイド料・お昼のお弁当・朝晩ごはん込みで、11人参加の場合、一人あたり14,200円程度であった。もちろん、自分で採ったネマガリタケは持って帰れるお土産付き。