
ジムニー(JB-23)からエブリイワゴン(DA17W)に乗り換えたら、ジムニーではできなかったこと――
そう、『二人車中泊』がしたくなった。
それからというもの、毎晩のようにいろんなブログ記事を漁り、YouTubeを検索しては動画を繰り返し観る日々。
こうして、車中泊に向けて少しずつ準備を整えていくことになった。

先ずは一度、窓ガラスに暗幕の目隠しだけを付けた〝素の状態〟で、近場にて試しの車中泊をしてみた。
すると、やはり色々と具合の良い点も、そうでない点も、次々と見えてくる。
*天井の〝イレクターパイプ棚〟は、すでに設置済み。塩梅はよし。
これはモノの置き場が格段に増えて、すこぶる便利で良かった。
*窓ガラスの暗幕仕様には、趣味職人の〝プライバシーサンシェード〟を使用。
吸盤が外れやすい点と、肉厚で嵩張る点さえ除けば、ほぼ満足している。

となると……
一番の問題は、床が完全なフラットではないことだった。
段差解消のためにマットを何枚も敷き詰めてしまえば、寝心地自体はとても快適になる。
けれど、それではどうにもスマートじゃない。
理想は、フラットな床の上に毛布を敷き、山用のスリーピングマット1枚とシュラフを置いたら、〝寝床〟の即完成。
そんな潔い設営で眠りたいのだ。
なので、そのための準備を整えることにした。

そして、その〝フラットな寝床〟として、数ある中から私が選んだのが、プロダックス社製の『フロアパネルL』だった。
お値段はぴんきり、フロア下の収納方法も様々。自分でDIYをする気力もない。
となれば条件は自ずと絞られる。
〝2万円ぐらい〟…失敗してもギリ諦められる値段
〝低床〟…フロア高は乗り降りしやすい18cmまで
〝後から物の出し入れができる〟…長いケースごと入れられたら尚良い
〝後席も場合によっては使える〟…前パネルを外して使うケース
そんな条件に合致した、格安のフラット寝床を探したのであった。

構成はいたってシンプル。
3本の桟木を束として荷台に置き、その上に厚さ12mmバーチ(白樺)合板の〝後パネル〟を載せる。
そこへ、パイプ脚付きの〝前パネル〟を桟木に乗せながら、サネ加工された接続部で前後のパネルを継いでいく。

……が、これがちょっとした曲者だった。
サネが頻繁に外れるのだ。
前パネルの先頭中央部も、若干たわむ。
仕方なく、補強材としてバタ角を追加することにした。
後席使用も、外した前パネルは後パネルには重ねられず、車内に置けず利便性は悪い。
さらに――
無塗装の合板を選んでしまったがために、面材と木口をすべてヤスリがけする羽目にもなった。
素地で使うには、面はささくれだって危なく、角も鋭利だ。
糸面加工もしないと、うっかりすると痛い思いをする。
こうした作業に……難儀した。

とはいえ、こうした無骨でシンプルな〝板の間〟が欲しかったのだから、結果としてはとても満足している。
不都合な部分は、じょじょに快適になるように、手を入れてやれば良いのだ。
何より、エブリイワゴンの車内アウトラインに沿った合板のカットが、美しい。

さて。 こうして準備が整ったら、次はいよいよ、車中泊の猛者の仲間が待つ〝ベストポイント〟へ向かうのである。
本来なら、会津の彼の地で車中泊旅となるはずだった。 だが、寒波到来の予報が出てしまい、泣く泣く断念。
初心者にも優しい場所での車中泊に付き合ってもらい、手ほどきを受けることとなった。
――続く。