
[硫黄山にて]
7/7㊊
国設知床野営場には大きなハルニレの木がたくさん

連日の暑さと寝汗で体がベタベタだが、疲れもあり寝られたようだ。
キャンプ場を散歩して軽めの朝食を摂り、カムイワッカ湯の滝の登山者用駐車場の下見に行く。そう、明日から知床連山を縦走するのだ。

駐車場を確認した後、知床五湖の一湖を散策し、知床連山を眺めて気分を上げる。
左から硫黄山→知円別岳→オッカバケ岳→サシルイ岳→三つ峰→羅臼岳
一湖だけは無料で往復40分、高架木道を歩く。
二湖~五湖は有料でツアーへの参加が必要、1周3時間、地上遊歩道を歩く。

知床ウトロに戻り、大宮商店で鮭の焼漬定食と鮭の親子丼をいただく。
斜里町は鮭の水揚げ日本一なんだそう。
久しぶりに本物のイクラを食べたな。

知床世界遺産センター
レクチャールームで知床の自然の魅力や利用にあたってのルールやマナーを映像で教えてもらう。ついでにオススメの日帰り温泉も教えてもらう。

連山縦走を1泊にするか2泊にするか迷ってたが、ずっと天気が良さそうだし、涼しいところで寝たいのと、山中で3日間過ごせるのが何よりの贅沢ということで、2泊に決めた。

体力温存のため、『PETER BEIER』でピスタチオとブラウニのジェラートとコーヒーをいただき、涼んだ後、『オシンコシンの滝』でも涼み、『ホテル知床』で15時のオープンと同時に風呂をいただき、ゲーセンで汗をかく。ホテルの風呂は快適だーーー

キャンプ場にある夕陽台の丘でオホーツク海に沈む夕陽を眺め、今夜も汗をかきながらセコマ飯&シーブリーズを全身に噴射し寝た。

7/8㊋
朝一で部屋を空にする。
通しで予約を取れなかったため、4人用ケビンから2人用ケビンに移る日であり、知床連山に入る日でもある。
この引っ越しが面倒で、夫はケビンのキャンセルはないか?と毎日キャンプ場に電話していた。
結局、空きは出なかったが、名前を覚えられ、管理人さんのいい話し相手になっていた。親戚のおじさんかと思うほど笑笑笑

『知床連山へ』
硫黄山の登山口があるカムイワッカ湯の滝に車で向かう途中、駐車場の少し手前でヒグマに遭遇した。
草をワシャワシャさせ、山から下りてきて車道に出たら私達の車が来たものだから、そのまますぐ山に帰っていった。
登山者用の駐車スペースに車を駐める。

湯の滝駐車場でトイレを借りて、シコを踏み、道路特例使用承認申請書を提出する。
落石で通行止めの区間を登山者のみ徒歩で通行させてもらうため。事前にweb申請するのを推奨している。

ゲートの横から入って、

オホーツク海を眺めながら右にカーブを曲がった先に登山口がある。

歩き始めの樹林帯にヒグマの痕跡が多いらしいので少し緊張するが、3歩歩くとそんなの忘れちゃうんだよなー

見晴らしの良い展望台あたりから早くもハイマツが出始め、旧硫黄採掘地からカムイワッカ湯の滝を見下ろす。

『新噴火口』では目を凝らせば確認できる程度の薄い噴気があった。
この先は携帯電話が通じなくなるので、羅臼岳→硫黄山に縦走の場合はこの辺りでウトロハイヤーに連絡を入れるとのこと。

ハイマツ帯を登り、涸れ沢に出たところで休憩。

ウコンウツギとエゾシロチョウ


エゾコザクラ
沢を詰めると癒やしの花が出てきた。

と思ったらすぐに雪渓だ。
オホーツク海を背後に登る雪渓だなんて涼しげだが、これが暑いのなんのって。

空の青と海の青が同じ色で、ときどき境目がわからなくなる。
船のブォーーーーーという長い汽笛が聞こえ、何度も振り返る

NHKの撮影隊とすれ違い、第1火口のテン場にクマ親子が居るよーと教えてもらう。
7月末に4Kで、8月頭にBSで知床連山の放送があるらしい。すごく楽しみ。うちは観られないので、どなたか優しい人は録画をお願いします!

イワブクロとメアカンフスマ

夏道が出ていて登れそう!
この時期の入山者の情報が少なく、天候や残雪状況により、登頂できなかった人が直近で多かった。
今年は雪が多く、当日すれ違ったガイドさんからもネガティブな意見とポジティブな意見をもらい、自分の目で見ないとわからない状況だった。

知床半島の先っぽには知床岳

知床岳の奥に国後島

硫黄山山頂

山頂標識はなく、とりあえず謎文字と。
TOP WV SPO なんなんでしょう?

これから歩く羅臼岳までの主稜線

羅臼岳と三ツ峰

ウトロ漁港

謎文字に愛着が湧いてきたので、そろそろ下山しよう。

イワウメ

キバナシャクナゲ

上に行くにつれ斜度がきついので、少し下まで降りて‥、

雪渓をトラバース

それでも斜度がエグいので慎重に

ザレ場を登り返し、ハイマツを抜けて、夏道に戻ると

シレトコスミレの実
がーーーん!遅かったか‥

シレトコスミレ
ほんの数株だけ残っていてくれた。

第1火口分岐
硫黄山に登れて、シレトコスミレもなんとか見られた。
安堵の気持ちで『第一火口キャンプ指定地』へ向かう。

ザレた斜面にもシレトコスミレの小さな株が沢山あった。強い子なのかも。

エゾノツガザクラ

また雪渓

たっぷり残ってる。

ミヤマクワガタ

テン場まであと少しってとこで、滑落。
ストックのグリップをぶっ刺して何とか止まったけど、スピードがのって焦った。

右がテン場で左の雪がある所にフードロッカー2基
この日の利用者はガイドさん×2名とツアー参加者3名のグループと私達のみ。

まずはビールを冷やす。

ミネズオウ

いいテン場だわ。

ガイドさんたちのテントの先で小川のように流れてる綺麗な水がとれた。

羅臼岳までの稜線も見えるなんて!ここにして良かった。

フードロッカー
私達は『ツンデツンデ』と呼んでいる。

暗い中、よくこんな写真撮ってたなー

7/9㊌
ぐっすり眠れた。

朝散歩中にテン場でシレトコスミレを見つけた。
稜線でこぼれた種が流されてここまで来たのかな。

昨日滑落した所は斜度がきついので、テン場をほんの少し下り、なだらかな斜面から登り返す。

雪渓歩きが続くと夏道を見落としがちになる。わかりづらく何度も行き過ぎて戻ったりした。

第一火口の分岐に戻り、知円別(ちえんべつ)方面へ向かう。

前衛峰の岩場を登り、行く先が確認できた。


が、その前に第2前衛峰からの下りがエグかった。
下りで使うならアイゼン+ピッケル必須かと思う。

ぐぃーーーんと下って途中で右側にトラバースする。

アイゼン外して砂礫地を登りかえす。

振り返ってみてもあそこを下ったかと思うとちょっと恐ろしい。

ここで景色は一変し、荒涼とした稜線歩きとなる。

右手の眼下には第1火口が見えた。
え?テン場から全然進んでないじゃん。

コケモモ

イワヒゲ

コケシ岩

コケシ岩の先、中の廊下のザレた斜面のトラバースもまあまあ危なくて、慎重に通過した。

マルバシモツケとメアカンキンバイ

知円別岳を巻くようにして南岳の分岐へ。
そこからまた景色が一変し、ハイマツ→天国→ハイマツ→天国を繰り返す。
ここらへんの知円別平は天国多め。

ハイマツ

天国

天国とおじさん

天国きれい

天国いいところ

天国楽しい

天国終了

南岳分岐
この辺りにもシレトコスミレの実は沢山。

リンネソウ

左は硫黄平のあたりか。

ようやく二ツ池だ。
私の頭の右が天の池、左が地の池、天と地で二ツ池。

そして南岳で休憩。

ニュージーランド土産をいただく。

二ツ池が見えてからが長い、ハイマツぅーーー

右・雪で埋もれてるのが天の池。
左・池になってるのが地の池。テン場があるのは地の池。

まだか二ツ池は。
この一帯はほぼハイマツで、時々ポコっとハイマツから出られる。

ハイマツ帯では小さな虫が大量に体に付く。刺したり噛んだりはしない。


二ツ池(地の池)

おじさんの水質チェックによると、「透明で綺麗だよ、俺いけるわ」だそう。

エゾカンゾウ

タカネバラ

フードロッカー2基(ツンデツンデ2匹)

花畑の二ツ池テン場を後にする。
1泊の行程ならばここでテン泊と考えていたので、じっくり見ておきたかった。
さよなら、またいつか!
『道東の山旅【知床連山】後半ケーコ編』へ つづく