北海道離島歩き『利尻島と礼文島』①

ちょっと早めの夏休みを利用して、北海道の最北端の島『利尻島と礼文島』に行ってきた話。6/28㊎~7/7㊐までの10日間のこと。記録のために、先ずはまた長々と『山歩き以外の話』を時系列的にmemoしてゆく。

 

今年の北海道の山行計画は‥去年の年末にはもうできあがっていたかと思う。決めかねていたのは去年の『大雪山縦走歩き』と同様に、飛行機&レンタカーで行くか、フェリー&自家用車で行くか。そして目的地も、最北の島へゆくか、東の知床羅臼へゆくかだった。
決断に至ったのは、オロロンライン(稚内までの海岸線の道路)をペーパードライバー克服中のヨメさんの運転で、ジムニー転がして気持ちよく走りたかったから。

 

てことで、随分と前から『利尻島』と『礼文島』の下調べをしていたかと思う。山のことや宿のこと、めし屋に居酒屋にその他の観光についてもだ。
この調べているときの何ともワクワクして楽しい至福の時間が本当にたまらない♪

 


〈レブンウスユキソウ:礼文島固有種〉

しかしながら、山行を予定していた6月末からのお花の時期は、どこもかしこも宿賃が高騰してとてもじゃないが泊まれない‥。調べていためし屋も居酒屋も、ツアー客や団体さんらで大混雑して入れないお店も多いのだとか‥。

 

さてどうするかと悩んだあげく、ルーフボックスの付いた積載量多めのジムニーでゆくのだから、キャンプ場のコテージ泊をベースにして、山岳テントとクーラーボックスを積んで、臨機応変に対応してゆくこととしたのだ。
保冷のできる大きめのクーラーボックスに氷さえ入れておけば、ごはんやビールはセイコーマートで現地調達が可能なのでどうにかなりそうだった。

 

もろもろの予約は、先ずは二つの島のキャンプ場のコテージから取ってゆく。利尻島では『ファミリーキャンプ場ゆ~に』とし、礼文島では『久種湖畔キャンプ場』とした。長い行程中、いつ雨天になってもいいようにコテージ泊しか考えなかった。しかもどちらも宿泊料が安いので、今山行にとても相応しい宿となった👌

 

5航路すべてのフェリーの予約は、安く取れる「WEB予約」で行った。
商船三井さんふらわあ〟も〝ハートランドフェリー〟も予約開始は乗船日の2ヶ月前からとなっており、ちょうどゴールデンウイーク休暇の真っ最中で非常にタイミングが良かった。

 


〈ボタンキンバイ:利尻島固有種〉

それから‥、利尻島と礼文島へ出かける一週間前に、両親から渡されたモノがあった。焼酎と羊かんだった。それを、礼文島に居る親戚に渡してきてくれと云う‥‥。
なんと!!礼文島に親戚がいるとは驚いた。父方の祖母の関係のようで、30年以上も前に世話になったのだそうだ。しかもその時の写真を見せられて、両親が礼文島に行っていたことにも驚いた。

 

さて、ここからは『山歩き以外の話』を時系列的に長々とmemoしてゆく。

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6/28㊎:〈大洗港フェリーターミナルへ〉

苫小牧港までの行きのフェリーは01:45分発の深夜便。したがってジムニーと一緒に乗り込む場合は、22:30分頃までに来て受付をしてほしい旨の連絡が〝商船三井さんふらわあ〟からあった。2h45mも前に集合だ。
ずいぶんと前に集合するのだな‥と思いながらも、初めて車を乗せてゆくフェリーの船旅。興奮してさらに1hも早めに到着してしまった笑。

 

深夜便フェリーのアルコール自販機は“23時から05時まで販売が中止”となっていたので、自宅からキンキン冷え冷えのビールを用意して持ってきた。おつまみも色々と持参して準備は万端だ。

ところがだ‥深夜便フェリーに慣れている大型トラックの運ちゃんたちの“吞み方”があまりにも手馴れているんで、ヨメさんと二人して一部始終を見入ってしまった笑。

 

お風呂上りと思われるトラックの運ちゃんたち。
小さな籠に入った自前のお風呂セットと一緒に、食堂へ持ってきた晩酌セットから缶ビールをおもむろに3缶取り出し、端から順番に美味しそうに吞んでゆく。途中、テーブルの上に綺麗に並べた色々な肴をつまみながら、さらに一気に呑んでゆくのだ。
あまりにも美味しそうに呑むその姿が妙に心地よくて、まるでリアルな〝ドキュメント72時間〟を目の前で観ているようだった笑。

 

さらにスゴイのは、クーラーボックスから氷と炭酸水とウイスキーを取り出し、ハイボールをつくって吞んでいるベテランさんも居て笑った。そちらも美味しそうで、本気で一杯売ってもらおうかと思ったほどだ。

 

フェリーに乗船してから約2時間。ちょうど持参してきたお酒も飲み干したころ、大洗港から船が出港していった。ボクらもそれに併せて就寝。

 

深夜便は一人用のベッドが備わった〝カジュアルルーム〟と云う4人部屋だった。同室の二人は埼玉県から札幌へ転勤する物静かなご夫婦だった。ボクらのいびきで迷惑をかけていないか心配ではあったが、とても良く寝られた船上であった。

 

深夜便のフェリーにはレストランが無いため、食堂ホールに設置されている自動販売機コーナーの軽食を片っ端から食べてみた。タコライスとかビビンバとか色々なものが食べられるので、レンチンものが好きなボク向けではあった。

 

お風呂は翌朝に入った。タイミング良く誰も入っておらず、一人風呂を満喫。大きな窓からは大海原の景色が見られて、とても気持ちの4126だった👌

 

苫小牧港到着間近で見た夕景が美しくて息を吞む。
とにかく初めての船旅が楽しくて仕方がない♪

 

因みに、商船三井フェリーは行きも帰りもWiFi接続の設備は無い。しかも航行中はiPhoneの電波も微弱なので、楽しみにしていたNetflixの動画が何も観られなかった‥。文庫本、持ってくれば良かったなと反省。

6/29㊏:〈三笠市のスパリゾート『HOTEL TAIKO』へ〉

苫小牧港フェリーターミナルへは19:45分に到着。オロロンラインを夜に走ってもまったく面白くはないから、留萌あたりまで1hぐらいで行けるところに宿泊。探したのは三笠市のホテルTAIKO。宿泊者だけが入浴できる時間帯の〝朝風呂〟が気持ちよくって素晴らしかった。

 

ホテル内は何処も清潔でスタッフもみんな応対が良くて、この前泊宿ならまた再訪したい。
北海道へ着いて早々〝セコマめし〟のお世話になり就寝。サッポロクラシックが本当に美味しい♪

6/30㊐:〈稚内港フェリーターミナルを経て利尻島の鴛泊フェリーターミナルへ。『ゆ~にキャンプ場』の4人用バンガロー泊〉

ホテルTAIKOを07:30分に出発し、オロロンラインを走るべく〝道の駅るもい〟へ向かう。ヨメさんと運転チェンジ。オロロンをゆっくりと気持ちよく走ってゆく。若葉マーク🔰がキラリ。車庫入れさせると、2台分の真ん中に停めてしまう大物っぷり‥苦笑。

 


〈フェンスの柄がにしんの道の駅〉


〈旧花田家番屋〉


〈番屋の中心の〝にわ(土間)〟〉


〈居間(中心部の空間)と寝台(ねだい)〉

見学のため途中で立ち寄った“道の駅おびら鰊番屋”の、〝旧花田家番屋〟が見応えあってとても面白かった。顔はめパネルもあって◎!

 

道の駅てしおにて、やっと朝ごはんを頂く。〝しじみ潮ラーメン(1200円)〟を食した。磯の香りがしてとても美味だった。何よりもぷりぷりのシジミが美味しい。

 

さらに、6000haもある〝サロベツ湿原〟へ寄り道する。黄色いエゾカンゾウが咲き乱れていて見事であった。

 

本来ならば、向こうに利尻山が見えるはずなのだが‥。

 

おや‥? おや おや‥!?
エゾカンゾウの撮影に夢中になっているのは、なんと!!
去年の『大雪山縦走歩き』で一緒に歩いたOKPが居た!笑
という事でここからは、山仲間が一人合流して3人で二つの離島へゆくこととなった。

 

オロロンラインを北上し稚内へ到着後は、運転に疲れて腹が減ったというヨメのリクエストに応えて、稚内のソウルフードと云われる“チャーメン”を食べにゆく。

 

お店は〝大王本店〟を選び、醤油チャーメンを食べてみた。これが旨いのなんの!
茹でた麺をカリカリに焼いて、その上に餡をかけた焼きそばみたいなものだが、これが本当に旨いのなんの!!是非とも再訪したい。

 

稚内フェリーターミナルで乗船手続きをして、16:40分、利尻島の鴛泊フェリーターミナルへと出航。離島へゆく〝ハートランドフェリー〟は、1時間前からの乗船手続きでよく、行きも帰りもWiFiが接続できたのは嬉しい。これはきっと、船の規模と船の航路によるものだろうか。

 

18:20分、利尻島の鴛泊フェリーターミナルへ到着。フェリーから車に乗ってそのまま『ファミリーキャンプ場ゆ~に』へ向かい、一度、管理棟でチェックイン。

 

ジムニーにパンパンに積まれた道具を全部出して、3人乗車仕様に変更し、早速セイコーマートへ向かい、晩餐会の買い出しだ。

 

お風呂はキャンプ場から歩いてすぐのところにある『利尻富士温泉♨』へ。大人一人500円。浴槽も広く、露天風呂も気持ちいい。ぬるぬるのお湯がとても良かった。自販機では冷え冷えの缶ビールも売っている♡

 

この日から三日間、4人用のバンガロー泊。

 

ベッドがあり、お布団に枕の寝具もあり、空気清浄機も湯沸かしポットもあってまるで不便無し。玄関土間の横には物入れもあるんで、当面の間不要なものはそこに置けるし、狭いながらもとても過ごしやすいバンガローだった。ヘリノックスの椅子を一つ持っていったのは大正解。

7/1㊊:〈暴風雨で利尻山のアタックは中止。観光へ変更。キャンプ場ゆ~にバンガロー泊〉

前日に様々な天気予報を見ながら仲間と検討した結果、『利尻山(利尻富士)』には翌7/2の火曜日に登ることにして、この日は終日観光の日とした。
とは云っても、たま~に晴れ間は出るものの朝から土砂降りの雨が降っていたので、ジムニーに乗って島を一周のドライブ食べ歩き(食べ走り)なのだが‥。

 

先ずは、鴛泊のキャンプ場ゆ~にから利尻島を反時計回りに走って行き、噂に名高いラーメンを食べるため、『利尻らーめん味楽』の店前に出ている予約表に名前を記入しに行く。9時頃のこと。

 

次は下調べのときから気になって仕方がない、最果て自家製の〝ミルピス〟ってのを飲みにゆく。

 

…う〜む 何て表現したら良いのだろうか、ヤクルトみたいな味わい。でも癖になりそうな塩梅。ボクには好みの味。

 

ドライブを再開し島の南側“仙法志”方面へ向かい、白い恋人のパッケージになっている姿の利尻山を、“オタトマリ沼”から同じように眺め、鬼脇湾方面へ行ったところにある〝長生堂寺嶋菓子舗〟で再度寄り道する。

 

このお店の洋菓子と和菓子がとても美味しくて、ごはん前だというのに一気にたくさん買い食いしてしまった。併せて、翌日の利尻山登山の行動食も買っておく。

 

11時のオープンに合わせて、いったん『利尻らーめん味楽』へ戻ってスタンバイ。長蛇の列に並ぶことも無く無事に〝焼き醤油らーめん〟を食べられた!
これが本当に美味しいラーメンだった!! みんな汁まで飲み干しご満悦。ボクは昼ビールまで呑ませてもらっちゃってご機嫌に。

 

とここで、実はもう1件、マルヰ食堂で〝たこ天そば〟ってのを食べたいんだよ‥とみんなに打診する。
同じ時間帯の開店時間だからなかなかお腹的に難しいと思うけれど、なかなか利尻島へはもう来られないよ‥とも付け加えて再打診する。

 

😍みんな同類。麺類。
ラーメン食べてからまだ一時間後だというのに、名物のたこ天そばも仲良く食べていた笑。

 

そしてハンドルキーパーの仲間にジムニーの運転をお願いし、利尻ファンタスティックロード(利尻島内の周回道路)をのんびりと観光ドライブしながらキャンプ場ゆ~にに戻ったら、なんと新潟の山仲間がいて驚いた!

 

ものすんごい土砂降りの雨の中で、テントを設営しちゃうたくましさは相変わらず笑。

 

雨が上がったころ、キャンプ場ゆ~にのキッチンカーで生ビールやつまみをしこたま買い込んでから、我々のバンガローで軽く晩餐会。‥‥軽くにできなかったのはもう言うまでもありません苦笑。

 

しかもこんな土砂降り雨の中、わざわざ炊飯鍋と米とウニを持参して、〝ゆーこのミニウニ酢飯丼〟をご馳走してくれるサービス精神も相変わらず。
翌朝の山歩きのため、21時には就寝したと思う‥。

7/2㊋:〈利尻山を登る。キャンプ場ゆ~にバンガロー泊〉

キャンプ場ゆ~にから〝利尻北麓野営場〟の登山口までは車で移動。5時には歩き始めた。

 

登山口から歩いて10分ほどの〝甘露泉水〟で水を汲む予定であったが、朝は忙しいことと吐水口の位置が低くて汲みづらいとの話を聞いていたので、同じ水源のキャンプ場ゆ~にで事前に汲んでおいた。

 

〝利尻山(利尻富士)〟へは鴛泊コースで歩いてゆく。早朝から登山者がいっぱい。初っ端から軽快に歩いてゆく。ヨメさんこの日はとても調子が良いらしく、ぐいぐい皆を引っ張っていってくれる。

 

利尻山の登頂を祝して〝居酒屋力丸〟で晩餐会。お刺身の盛り合わせとギス子がとても美味しかった。
そう云えば、利尻島に礼文島の飲食店はほとんどクレジットカードにスマホ決済が使えない。使えるのはホテルかセコマぐらいだろうと思う。それほど現金を持って行かなかったのは反省であった。

7/3㊌:〈礼文島の香深港フェリーターミナルへ。岬めぐりコースを歩き、『久種湖畔キャンプ場』の4人用バンガロー泊〉

早く目覚めてしまった朝。
礼文島へゆくにはまだたっぷりと時間があったので、お天気のオタトマリ沼まで再度ドライブにゆく。

 

利尻島でもヨメさん運転の練習だ。窓の向こうにペシ岬が見える♪

 

圧巻の利尻昆布の干場を見学したりしていると、利尻島から次の礼文島へゆくのがだんだん名残惜しくなってくる。まだ行ってないところも沢山。

 

ハートランドフェリーで礼文島(香深港)へ。09:20分発→10:05分着。

 

礼文島でも、ジムニーに旅の道具が満載なので、3人乗車仕様とするために、フェリーから降りたら先ずは宿泊先の〝久種湖畔キャンプ場〟へ行って大荷物をバンガローへ移す必要があった。あとでバスでやってくる仲間よりも先行して北上へ移動する。

 

この日の山歩きは〝岬めぐりコース〟を歩く。
香深港からバスでやってくる仲間に合わせて、キャンプ場からすぐの“病院前バス停”で乗車。目的地は“スコトン岬”であった。

 

岬めぐりコースから眺める礼文島の景色、最高に美景であった。惚れ惚れする。

 

岬めぐりコースのゴールは久種湖畔キャンプ場なので、お風呂セットとクーラーボックスを車に詰め込んで〝礼文島温泉うすゆきの湯〟へゆく。それにしても脱衣室が暑い温泉であった‥。メガネが熱気で曇ること曇ること‥。

 

お風呂の帰りはもちろんセイコーマートへ。
たっぷりと晩餐セットを買いこみこの日もバンガローで晩餐会。翌日に一日早く帰る仲間も、この日は何となくおセンチになっている様子がうかがえた笑。

7/4㊍:〈桃岩展望台コースを歩いてから、親戚の家へ。久種湖畔キャンプ場の4人用バンガロー泊〉

久種湖畔キャンプ場で泊まったバンガローは、この日歩くことにしている“桃岩”という名の施設だった。

 

利尻島のファミリーキャンプ場ゆ~にのバンガローに比べると、ベッドや寝具、備え付けの棚や物入れこそないものの、部屋の面積は随分と広くてシンプルな間取りだった。
山小屋での宿泊に慣れている仲間はこちらの方が落ち着くとも云っていた。

 

この日の山歩きは〝桃岩展望台コース〟を香深港フェリーターミナルから歩くため、ジムニーでフェリーターミナルの一般駐車場まで移動する。
そこからはバスで〝知床〟まで移動し、時計回りに猫岩、桃岩と歩いてゆくコースだった。

 

広大でたおやかな景色が本当に素晴らしい。この日帰る仲間のためにも、青空の下を歩けることができて何よりだった。

 

下山後は〝民宿さざ波〟の食堂でお昼ごはん。
メニューはホッケの開き定食とタコカレーと岩のりラーメンの3種類しかないのに、散々に迷った‥。

 

結局、“ホッケの開き定食”を食す。脂が乗っていて大変に美味だった♡
さらに、ラワンブキの味噌汁、たこ皮の酢の物とニシンの酢の物の小鉢も最高に美味だった♡

 

その後、フェリーターミナルで仲間と別れ、礼文島に住まう親戚の家へ挨拶に伺った。

 

香深港から、いやさっきの定食屋から、こんなにもすぐのところに親戚の家があったとは露知らず。良き親戚であった。もしかしたら礼文島へ、また遊びに来るかもだ‥。

 

うすゆきの湯、セイコーマートと立ち寄って、久種湖畔キャンプ場まではヨメさんに運転してもらった。
信号の無い田舎道とはいえ、これはすごい進歩で、助手席でうたた寝できる日が来るまではあともう少しな様子かしら笑。

 

しかも、運転しながらヨメさんが、海の浅瀬で寝っ転がっている〝ゴマフアザラシ〟を金田ノ岬あたりで発見するというミラクルな快挙を果たす。

 

これは可愛かったな~😍 ゴマフアザラシがもうたくさんいた😍

 

ゴールデンカムイ缶のサッポロクラシックと、セコマめしで、礼文島での最後の晩餐。
この旅では本当に最初から最後までセイコーマートのHOT CHEFとお惣菜にはお世話になった。

7/5㊎:〈礼文岳を歩き、香深港フェリーターミナルを経て稚内港フェリーターミナルへ。稚内の某ビジホ泊〉

07:00分頃、久種湖畔キャンプ場をチェックアウトし『礼文岳』の登山口へ向かう。

 

この日は朝から曇天で山頂からの景色は望めそうもなかったけれど、最後の礼文島を楽しむため登ることにした。
あわよくば青空チラリとか‥、あわよくば利尻山がどかーんと眼の前に‥などといったミラクルには至らなかった。下山間近で、利尻山が薄っすらと見られるような塩梅。

 

フェリーの時間を08:55分発から14:20分発に変更できたので、ぎりぎりの時間まで観光も忘れない。メノウ浜に行ってメノウ石を探してみたり、話のネタに30年前両親が行っていた地蔵岩も見に行ってみたりと満喫する。

 

フェリーでの香深港出航前には、『お食事処 花文』で待望の〝バウンウニ丼〟を食べることができ感激する。ぷりっぷりでとても美味しい♪
なんせこの北海道離島山行中、シケでウニが捕れず、ほとんどのお店でウニの入荷が無かったそうな。あったとしてもとても高級なお値段‥。実に、2周間ぶりのウニの入荷だったようだ。

 

これは50gのバフンウニの丼もの(4500円)であったが、ボクにはこの量で十二分♪ 一緒に食べた利尻昆布出しの塩ラーメンも美味しかった。

 

あっという間に稚内港フェリーターミナルへ。

 

帰りは利尻山の山容も綺麗に見えていた。本当に格好いい形をした山だった。
因みに、ハートランドフェリーの予約は“WEB予約”と“窓口&電話予約”の2種類あることを覚えた。WEB予約じゃないと5%の割引は受けられないけれど、窓口&電話予約の方が〝予約枠〟が多いので、今回のようにもう少し礼文島で遊びたいから次の便に変更したい場合、たとえWEBで乗用車が🈵と表記されていても、窓口へ行けばどうにかなることを知った。

 

稚内へ到着後は、最北端のガソリンスタンドを目指してジムニーを走らせた。目的はこれ!

 

出光apollostation 宗谷岬SS安田石油店のオリジナル〝ホタテ貝殻のキーホルダー〟だ。併せて日本最北端給油証明書なるものも貰える。

 

一応‥宗谷岬にも立ち寄ってから、次なる目的の〝稚内回転寿司 花いちもんめ〟へジムニーを走らせる。

 

回転寿司で、どれもこれもがこんなにも美味しいのかよ!と驚いていたが、大好きなタコとタコザンギを食べてさらにびっくり仰天する!!
とても良い北海道での〆ごはんとなった。
後泊宿のことは省略。この時期安いところはやっぱりそれなりであった‥。

7/6㊏:〈オロロンラインで苫小牧港フェリーターミナルへ〉

前日に、色々なところに立ち寄りながら、苫小牧港フェリーターミナルまで車でどのくらい時間がかかるか再びシミュレーション。稚内から留萌までは、帰路もヨメさんの運転でゆくためだ。
途中、土砂降り雨の中の運転もあったが、何とか事故も無く上手く運転はできたかと思う。けど運転はこれからが重要。車庫入れも相変わらず二台分スペースの真ん中に停めちゃうもんだから、練習あるのみだ。

 

道の駅るもいで運転チェンジし、むさし家の〝にしんそば〟を食べておく。
これも美味しくて◎👌

 

次はヨメさんの顔をはめに行くため、増毛町は国稀酒造の〝千石蔵〟へゆく。

 

前日に呑んだ日本酒“國稀”がとても気に入ったので、ついでに大量買いして帰る。

 

顔はめパネルが一気に6つもあるわあるわで大興奮。とりあえずこれが一番ナイスだったかと思う👌

 

16:30分頃。苫小牧港フェリーターミナルへ到着してしまう‥。
これでもう北海道の離島の山旅が終わってしまうかと思うと切なくて、柄にもなくフェリーへ入船前のジムニーの中で物静かにしていたら、「モォ~ォ~!!」という牛の鳴き声のする大きなトラックが隣にいて笑った。

 

大洗港までの帰りの商船三井フェリーは18:45分発の夕方便。新さんふらわあ ふらのの〝コンフォート〟という上下二段仕様になっている形状の、とても綺麗な客室だった。

 

換気に照明電源コンセントなどの設備も整っていて、不思議と圧迫感も無く、とても良く寝られたのはやっぱりこのカプセルの様な形のベッドだったからなのかは分からない。ただ疲れていただけなのかも知れないが、本当によく眠った船上であった。

 

夕方便のフェリーにはレストランが付いていたので、夕食+朝食付きバイキング(3,400円)を利用した。

 

もちろん、また悪い癖が出て取り過ぎてしまったことは言うまでもないが、商船三井さんふらわあのバイキング、相当に美味しくてまいっちんぐ。

 

食後は飽きるまで特等席で、いつまでもずーっと海を眺めていた。

7/7㊐:〈大洗港フェリーターミナルへ〉

大洗港への到着は、予定よりも30分も早くて13:30分だった。フェリーからジムニーで地上へ降りた瞬間、日差しと熱気で関東の灼熱の暑さがひしひしと伝わってきた。17度の礼文島から37度の埼玉県。20度の気温差に慣れるのは本当に辛かった。
そう云えばこの日7/7は結婚記念日だった。今年もとても思い出深い記念日山行となって良かった!フェリーでの船旅、本当に楽しい!!

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〖山行自分memo:北海道離島歩きの概算費用〗

6/29㊏:大洗(01:45発)→苫小牧(19:45着)※深夜便
¥49,080円(車・二人分)WEB限定さんふらわあ夏割
商船三井フェリー「片道B料金 カジュアル」さんふらわあ だいせつ

6/30㊐:稚内(16:40発)→利尻島「鴛泊港」(18:20着)
¥20,370円(車・二人分)WEB予約
ハートランドフェリー「2等室」

7/3㊌:利尻島「鴛泊港」(09:20発)→礼文島「香深港」(10:05着)
¥7,500円(車・二人分)WEB予約
ハートランドフェリー「2等室」

7/5㊎:礼文島「香深港」(14:20発)→稚内(16:15着)
¥23,790円(車・二人分)窓口予約
ハートランドフェリー「2等室」

7/6㊏:苫小牧(18:45発)→大洗(14:00着)※夕方便
¥57,880円(車・二人分)WEB限定さんふらわあ夏割
商船三井フェリー「片道B料金 コンフォート」新さんふらわあ ふらの

フェリー費用小計:¥158,620円
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6/29㊏:ホテルTAIKO(10,000円)二人分
6/30㊐~7/2㊋:ファミリーキャンプ場ゆ~に バンガロー(17,250円)3泊分
7/3㊌~7/4㊍:久種湖畔キャンプ場 バンガロー(7,100円)2泊分
7/5㊎:某ビジネスホテル(10,000円)二人分

宿泊費小計:44,350円
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ガソリン代:18,795円(106.14L)
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フェリー代と宿泊費とガソリン代の合計:221,765円
(6/28㊎~7/7㊐までの10日間)
その他、食費滞在費とお土産代は別途。

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北海道離島歩き『利尻山(利尻富士)』② に続く。

北海道離島歩き『礼文島の山々』③終 に続く。

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