大雪山縦走歩き『旭岳in~天人峡out』①

北海道は『大雪山』の、旭岳からトムラウシ山まで縦走して歩いてきた話です。期間は2023年7月2日㊐~8日㊏までのこと。約一週間、北海道の山と大地とキャンプ場で、少し早めの夏休みを過ごしてきました。

 


〔美瑛町白金の“青い池”〕

山行記録の前に、先ずはもろもろの準備編。

 


〔白金温泉から見える旭岳〕

ヨメさんに今年こそは連れて行け!と云われ続け、大雪山へゆくことを決めたのは年明け早々のこと。でも行程を練っていたりしていたら、あっという間に4月になってしまっていた。慌てて色々と手続きを開始したのは4月の10日だった。

 


〔白金温泉の“白ひげの滝”〕

北海道へ行き慣れている諸先輩方や友人たちからのアドバイスによると、とりあえずレンタカーを確保してから航空券を取れとのことだった。
ボクは北海道出身のはずなのに、北海道に関する様々な事が知らなくて面目丸つぶれ‥。

 


〔富良野の“カンパーナ六花亭”のテラス〕

北海道は車があれば何処でも車中泊ができるので、宿はどうにかなるとの考えらしい。なるほどであった。
北海道、途中の道も観光名所も道の駅もスーパーも「わ」や「れ」のナンバーの付いたレンタカーばかり。競争率が激しいのも本当にうなずける。
因みにこの時点では、フェリーで自分の車を北海道へ持って行くという考えは全く無かった。なんせ時間がかかりすぎる。ただ‥、この次は“フェリーで北海道”へ行ってみるのも悪くないなとは思っている。

 

そんな憧れの北海道の山。
“大雪山に登って山岳の大きさ”を体感するため、最初は⇩こう云う山行プランを練っていた。

 

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0日目:前泊(温泉宿かキャンプ場)
1日目:大雪山旭岳LW→旭岳→北海岳→白雲岳→白雲岳避難小屋(泊)
2日目:白雲岳避難小屋→忠別岳→五色岳→化雲岳→ヒサゴ沼避難小屋(泊)
3日目:ヒサゴ沼避難小屋→トムラウシ山→トムラウシ南沼キャンプ場(泊)
4日目:トムラウシ南沼キャンプ場→東大雪荘(泊)
5日目:車を回収するための移動日
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テント泊装備の出で立ちで3泊4日を山中で過ごしたあと、トムラウシ温泉の“東大雪荘”に泊まって労をねぎらう4泊5日の豪勢な山行プランを考えていたのだ。

 


〔白雲岳避難小屋から見える雪渓にクマさん寝てる‥〕

行程は、1週間の休みを取って土日を前後にくっ付けたら、何と九連休もの休みが取れる。いや取った。てことで早めの夏休みってことにしたのです。
そしたらあとはお天気だけ気にすれば良いので、出立する日を自由に決められるじゃないかと気楽に考えていたら、行程を詰めれば詰めるほど、色々と問題が生じるのであった。

 

先ずは車(レンタカー)の“回収”の問題。
旭岳inにしても黒岳inにしても、トムラウシ山を経由してトムラウシ温泉outの縦走とすると、“トムラウシ温泉東大雪荘”からバスかタクシーでさらに“新得駅”まで行き、帯広駅経由(右回り)か旭川駅経由(左回り)でぐるっと回って車のところまで戻らねばならず、時間も費用もべらぼうにかかる事が分かった。

 

ざっと概算で算出してみたら、トムラウシ東大雪荘から新得駅までタクシーの場合、18500円~19000円(迎車料金なし)は必要とのこと。そして新得駅からはバスを乗り継いで行くことになるから、さらに費用もかかり、車への到着は早くて16時頃の予定だ。
因みにトムラウシ東大雪荘に泊まった場合、新得駅までは無料送迎バスが運行している。

 

そして最終日に泊まるトムラウシ東大雪荘の“予約”の問題。
縦走の〆に、東大雪荘に泊まって有終の美を飾ろうと思っていたら、考えていた予定日がすでに満室となっていた‥。大人気の温泉宿を少し甘く見ていたようだ…。

 


〔美瑛と上富良野の“ジェットコースターの路”〕

是非とも宿泊して↑上記で調べた無料送迎バスを利用したかったのであるが、宿が満室でバスも利用できないとなると、東大雪荘から近い“トムラウシ野営場”でテント泊をして、翌日タクシーで新得駅まで行くことになる。

などなど、なかなかお気楽には行かないのであった。

 

そう云う訳で、最終的には尊敬してやまない山の先輩クニさんが“歩いてきたルート”を山行の参考にして、車が回収し易く、そしてそれに伴う費用も時間も少なくて済む『旭岳ロープウェイin〜天人峡out』の、「⊃」のような形の縦走ルートを歩いてくることとなった。inとoutが比較的近いため、タクシーで6500円ほどの出費で納まった。

さて、余談が長くなってしまったので、本題の『大雪山』縦走の山歩きの話は次の記事でまとめます。

②へ続く

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富田ファームのラベンダー畑〕

そしてここからはちらりと『+α』の話。今山行の概略の記録。

〖飛行機〗は、往復ともエアドゥ(AIRDO スペシャル75)で旭川空港に発着
〖羽田まで〗は自家用車で行き、羽田空港P4駐車場「一般」を予約利用
〖レンタカー〗は、ニコニコレンタカー(旭川空港)東神楽北1条店を利用
〖前泊〗は、大雪山白樺荘
〖後泊〗は、国設白金野営場(ケビン利用)
〖日帰り温泉〗は、大雪山白樺荘吹上露天の湯湯元白金温泉ホテル吹上温泉白銀荘
〖食事処〗は、セイコーマート居酒屋りしり(東川町)、ジンギスカン白樺(富良野市)とジンギスカン大黒屋(旭川市)、らーめんつむぎ(美瑛町)とらーめん八海(美瑛町)

 

*左側の席は、富士山が見られて旅のテンションがUPする!

 

*旭川空港へ着陸前の風景がパッチワークでほっこりする!

 

*重くて大きな荷物での旅の場合、羽田空港の駐車場利用が絶対に楽ちん。でもその分、競争率の激しいインターネット予約に勝たねばならないのが辛い。でもマイカー派の場合、本当に楽ちん。
今回、水物も無いのに二人のザックで36kgもの重量‥。預け荷物は40kgまで可。

 

*レンタカーは、ニコニコレンタカーでTOYOTA“ヤリス”を一週間借りた。4枚ドアでオートクルーズコントロール機能が付いている車は本当に快適であった。自分のジムニー、どんだけぼろい車なのかが浮き彫りとなった‥。

 

大雪山白樺荘では、トイレ付ベッドのある101号室に泊まった。温泉がとても気持ち良く、晩ごはんも最高に美味しかった。
登山後には、再度ここのお湯に入りたくて、日帰り入浴しに立ち寄った。入浴料は800円。宿泊者なら2営業日以内は無料。

 

*山歩きの後泊は、以前から泊まりたかった“国設白金野営場”のケビンに3泊した。

北海道へ滞在中は雨の日もあったので、ケビン泊の利用がとても快適で心地良い。

そして一棟が3600円ととてもリーズナブル。

白金野営場は、キャンプ場の様子、スタッフの応対、トイレや設備の清潔さなど、すべてにおいて素晴らしかった。ゴミが全て捨てられるのも好印象。

こんなに気持ちの良いキャンプ場は、本当に久しぶりに訪れた。自然豊かで最高であった。今度はテント泊でまた来たい。いつも辛口のヨメ氏からも◎

 

*北の国からで、五郎さんとシュウちゃんが入っていた憧れの“吹上露天の湯”に入浴することができて何より👌 感無量であった👌

 

*東川町の“居酒屋りしり”が最高に美味だった♪

お通し、刺身、焼き物、揚げ物、全てが旨い。

大好きなタコザンギ、タコ刺し、とうきびのかき揚げが安価な値段で食べられたのは本当に嬉しい。日本酒のレパートリーもすごかったので、次回は絶対にアルコールあり気で訪れたい。予約は要必須。

 

*最近のジンギスカンは、ボクが札幌に住んでいた頃とは一変したようで、どちらかと云えば焼肉に近いイメージ。

富良野で食べた“ジンギスカン白樺”↑も、旭川で食べた“ジンギスカン大黒屋”↓もどちらも本当に美味しかった。甲乙つけがたい。札幌の山仲間ちまるちゃんThanks!良い店教えてくれた!その他いろいろとアテンドしてくれて本当に助かった。

 

*滞在中、旭川ラーメンは3杯食べたが、美瑛町にある“らーめんつむぎ”の醤油ラーメンがダントツ美味しかった。黒いスープが澄んでいるのも良いし、縮れた麺の食感も良かった。チャーシューも美味。店主が女性で驚いた。

②へ続く

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