『今回も最高だった!飯豊の山旅♪』
6月6日(日曜日)から6月7日(月曜日)の話です。
どのコースもすべて険しくてロングで、そしてハードな飯豊山を登るための“足”ができていないのにも関わらず、またあのゼブラ柄の山容と可憐なハクサンイチゲとのコンビを見るために、大粒の滝汗かいて、喘ぎ喘ぎ頑張って歩いてきました。
飯豊山を歩くには、ヘタレなボクらは前日からしっかりと体調を管理します。18時前には就寝し、23時に起床。しっかり寝ないと翌日まったく歩けません。本当は現地近場で車中泊したいのだけれど、狭いジムニーでは車中泊できないのが悩みどころ…。
“奥胎内ヒュッテ”手前の駐車場へは4時15分ごろ到着し、4時30分には歩き始めます。足の遅いボクらは少しでも早めに出立して稼いでおかないと、目的地に着く頃には日が暮れちゃう。案の定、気持ちがいいぐらい抜かれに抜かれてドベになっていたことと思う。
入山は“足ノ松尾根登山口”から。
足ノ松尾根からのルートは“二年前の山行”で歩いているのだけれど、こんなに険しかったっけ〜!😩と思うほどに覚えておらず、まいっちんぐ。
そんな厳しさを象徴するかのように、ヨメさんからは早々にリタイヤ宣言が出るほどです。奥胎内ヒュッテでのんびりしたいと言い出す始末…。
気を取り直して、励ましたり(オレが)野次を飛ばしたり(ヨメ氏が)悪態をついたり(ヨメ氏が)しながら険しい山道を歩いてゆく。
途中のところどころにある休憩ポイントでは、飯豊の有名人に会えたり会話を楽しんだりすることができたので多少気は紛れましたが、やっぱり飯豊の山は序盤から兎に角キツイのです。
さて大石山。いや…やっとの思いで大石山。
ここまで来れば、肉体的にも精神的にも少しのゆとりが生まれ、いよいよ『ハクサンイチゲ』を愛でるスタンスに切り替えます。
どうしたことか、二年前にここのハクサンイチゲを見て以来、お花を見て可愛いと云う感情が芽生えたようで、山歩きでの別の楽しみ方を知った磯B。
ハクサンイチゲを“ちゃん付け”で呼んでしまう術すら身につけました。
でかザックをデポし、今年もあの群生した素晴らしいハクサンイチゲちゃん(←ボクが云うと気持ち悪~😅)を堪能。わしゃわしゃのところで戯れたい気持ちをグッとおさえ、ハクサンイチゲをおじさん、吹き荒れる風にも負けず一心不乱に撮影します。
本当に、これは、素晴らしい!!
今年も、来られて、感動する!!
次は、ウイスキーの美味しい水割りを呑むために、“頼母木小屋”へ水汲みに移動します。翌日の行動水のことも考えて、ヨメ氏と二人分で4Lもの水を汲む。
美味しい水がじゃばじゃば出ている山小屋はやっぱり人気が高く、結構な賑わいで驚いたものですが、前日の5日土曜日はさらに凄くて、小屋とテントを含めて43人もの泊り登山者がいた模様…。
見頃の満開ハクサンイチゲを求めて北飯豊の山を歩くには、平日の山歩きがやはり理想的です。
〈鉾立峰(左)と杁差岳(えぶりさしだけ)〉
そして登り返しが苦しい“鉾立峰”を経由して、いよいよこの日の目的地の『朳差避難小屋』へ。
朳差避難小屋の前に群生しているハクサンイチゲがこれまた素晴らしくてフォトジェニック♪
でも今年のハクサンイチゲは何やら花付きが悪いようで、花が無い葉だけの株が幾つもありました。来年は、さらに満開爆発でしょうかね。
『窓際カウンターBAR 朳差』
“仲間(いちにち)”と呑む🍶酒はまさに至福のひとときでした。
喉を潤しお腹を満たしてひと息ついた頃、やっと仲間と『杁差岳』の山頂へ。今度はパノラマの景色に酔いしれます。
贅沢にも、移り変わる飯豊の山容を“酒の肴”にして呑み続けました。この日はラッキーにもマジックアワーの景色が見られて嬉しい限り
べらぼうに美しい景色で、さらに酔いは増すばかり♪
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翌朝は6時過ぎに朳差避難小屋を出立。
前日に続き、翌日もとにかく風の強い一日でした。そして泊りの山行なのに、珍しく二日酔いじゃない一日でもありました。びっくり仰天です。
朝一からの厳しい鉾立峰を登り返したら、次の大石山までの登山道が最後のハクサンイチゲビューとなるため、歩みを遅め、最後の最後までじっくりと観察して帰ります。
北飯豊 杁差岳のハクサンイチゲ山行。今回も大満足できた山歩きとなりました。
来年もまたその来年も、歩けるように日頃から特訓しておかなければなるまい。
実は今回の山行後、ボクもヨメさんも古傷(ボクは膝、ヨメは足首)が痛み出し、下山の途中から牛歩となり大幅に時間がかかってしまうと云うトラブルにみまわれた。
重い荷物を背負っているとはいえ、反省すべき点が無いわけではないから、「週末の山歩きは全て飯豊のために!」と云う山仲間の信念に見習い、ボクらも何か、もっと真剣に考えてみようかな…、と思ったりした山歩きだった。まぁ…先ずは減量なのだが。😅
下山後、嬉しいゲストに差し入れを貰ったり、新潟県は五泉市にあるお気に入りのスーパー“エスマート”に寄って買い物して帰ったら、食卓が新潟祭りになっていた。美味しい山行でもあった。…減量できませぬ。😭
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最高点の標高: 1621 m
最低点の標高: 346 m
累積標高(上り): 2210 m
累積標高(下り): -2202 m
総所要時間: 07:42:56