大雪山縦走歩き『旭岳in~天人峡out』②

①からの続き

さて本題の山歩き。1日目。
大雪山を『旭岳in~天人峡out』のコースで歩いてきた話です。7月3日㊊から7月5日㊌のこと。1日目は7/3㊊の内容です。

 

北海道は札幌市に住んでいた15までの頃。その当時は悪ガキだったので山歩きなんてのは全く興味が無くて、どうしたら女子にモテるかとかそんなことばかりを考えていた。

 

遠足で北海道の色々な処へゆくも、景色や風景なんてのはそっちのけで、最高の環境に居たのにも関わらず、山へはスキー以外で訪れたことはほとんど無かったように思う。ああ‥いま考えると本当にもったいない。

 

旭岳には‥行ったはずなのに全く覚えていないし、日高や十勝にも‥行ったと思うのだが、そちらも全く覚えていないオレのバカ‥。

 

結局、歩いてきたルートはこう⇩なりました!
4日目の天気がどうにも終日「雨」予報だったので、最終日の行程が長いけれど、強行で2泊3日の山行です。

 

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1日目:大雪山旭岳LW→旭岳→北海岳→白雲岳避難小屋(泊)
2日目:白雲岳避難小屋→忠別岳→五色岳→化雲岳→ヒサゴ沼避難小屋(泊)
3日目:ヒサゴ沼避難小屋→トムラウシ山→化雲岳→天人峡
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7/3㊊、朝5時半。どしゃ降りの雨が降っていた‥‥。
前泊した“大雪山白樺荘”の部屋で朝食をとり、レンタカーを“旭岳ビジターセンター”の駐車場へ停めさせてもらい、“旭岳ロープウェイ”乗り場へと急ぎ、6時30分の始発に飛び乗った。
しかし、旭岳山麓駅の情報掲示板には、とても気になる内容が表示されていてまいっちんぐ‥。

 

姿見駅付近の気象状況(標高1600m)
天候:雨
視界:不良
風速:4m/s
気温:10℃

風はほとんど無くて、気温もボクらには丁度良いのだが、雨で視界不良はいただけない‥。天気予報では曇りのはずだった涙。

 

当然その掲示内容には嘘偽りなどは無く、姿見駅に着いても雨はしとしとと小雨が降っていた。
駅のベンチでカッパ上下を着込んでザックカバーを取り付けて、さていつ行くべきかどうするべきかと悩んでいたら、途中まで同じコースを歩いてゆく男女二人組の先輩たちも、同じように悩んでいたのには笑った。

 

ヨメ氏に「ほら もう 雨でも諦めてさっさと行くよ!」と云われながらガスった登山道へ歩みを進めてゆくと‥‥、

 

そこはもうのっけからお花畑でさらに笑った。チングルマの群生がすごかった!青空じゃないのが本当に悔やまれる。

 

 

旭岳の噴煙を横目にして歩いてゆき、石室、地獄谷、金庫岩なんかもガスでほとんど先が見えないから黙々と歩いていたら、あっという間に旭岳の山頂に到着していた。

 

本当に真っ白け。( ꒪Д꒪)白目

 

さらに先へ進み、視界の良くない雪渓をずんずん下ってゆく。

 

すると段々とガスが晴れてきて、やっと天気予報どおりになって安堵する。10時頃のことであった。

 

間宮岳分岐から北海岳までの稜線歩きが素晴らしかった♪

 

左側に見える“御鉢平”のダイナミックな景色が広大で印象的♪

 

ゼブラ模様が兎にも角にも美しい♪

 

何がスゴイって、こんなに広々した山に今ボクら以外だれも歩いていないことに感激しっぱなしであった。
平日とはいえ、この日の目的地、白雲岳避難小屋に到着するまでに遭遇した登山者はたったの10人ほど。本当に快適な山歩きだった。

 

因みに今回、北海道は大雪山を歩くために、大好きな漫画『ゴールデンカムイ』を全巻読破して、特にお花などをたくさん予習してきた。11巻101話、必読である。
コマクサ、エゾツガザクラ、アサヒヒョウモン、エゾイソツツジ、ウルップソウ、チングルマ、エゾハハコヨモギ、ウラシマツツジ、ケーコ、エゾイワツメクサ‥‥。
ところがどっこい、覚えてきた花の名前と、目の前の花がいまいち分からず、ほとんど同定できなかったのには、まいった笑。

 

 

白雲岳分岐に到着。

 

当初の予定では白雲岳へゆき、その山頂から見る後旭岳のゼブラ模様を楽しみにしていたのだが、白雲岳も旭岳方面もガスで真っ白け。70分かけて行ってきても何も見えないなと思い、白雲岳はスルー。次回へ期待し、白雲岳避難小屋へと急ぐのであった。

 

でも本当のところは、ヒグマ対策で重たいザックを分岐点にデポできないのが辛いのであった‥。
この日のザック、テント泊装備の他、水と食料と酒で18kgにもなっていた。ボクが担げるギリギリの重さである。

 

白雲岳避難小屋』へ到着。
ところが、クマがテント場近くまで現れたと云うことで、小屋泊のみの宿泊となっていた。宿泊費は一人3000円(2種類から選べる手ぬぐい付き)だった。
白雲岳避難小屋は、利用人数を把握したいため、宿泊する旨を事前に申告する制度を取っていた。本来なら連絡してから行くのが筋だったようだ。SNSでの情報収集忘れは今後気をつけたい。

 

小屋泊の受付後は、先ずは缶ビールを冷やすため水場へゆき、そして潤沢な水をたっぷりと汲むのであった。

 

因みに大雪山の山の水は、“エキノコックス症”の感染リスクがあるため、必ず浄水器を通すか煮沸してから使います。

 

カムイミンタラ(大雪山)―“ヒグマがたくさんいるところ”の意

 

なるほど事前情報どおりである。大雪山を歩きに来て、こうしていきなりクマを見るとは思わなかった。
翌日からの山行は、クマさんと出会さないように十分注意して臨もう心に誓い、持ってきた缶ビールとウイスキーをちびちび呑りながら、20時には就寝するのであった。

 

大雪山の山。1日目から、心が騒ぐ絶景があった!
『北海道に祝杯』

翌日の③へ続く

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―テント泊装備以外、今回持参した山道具類―
熊ベル、ホイッスル、浄水器(カタダインとプラティパス)、軽アイゼン(ラチェット式)、トイレセット(携帯トイレ用)、ザックinビニール袋(生地の厚い70L用)、折り畳み傘(日傘兼用)

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