薬師岳、観音岳、そしてオベリスクのある地蔵岳で「鳳凰三山」とも云われる鳳凰山を歩いてきた。
でも実はボクらは薬師岳と観音岳の二山だけ。その日の自分たちのコンディションと下山どきの時間を考えて、地蔵岳は断念。観音岳からその山容を見るだけにとどめました。結果的にはバテバテでの下山となったので、この判断は正しかったと思っているのだった。
そんな、週末テント泊山行のこと。
■山域:南アルプス 鳳凰山〈薬師岳・観音岳〉 2016年05月21日 ☀時々☁ (土曜)~22日 ☀ (日曜)
■幕営:南御室小屋テント場 一人1泊500円
■目的:テント泊山行と、南アルプス天然水で割って呑むウイスキー
■山飯:山のアボカドカレーと、アマノフーズの中華丼
■装備:寝袋はモンベルのダウンハガー800 #3+U.L.コンフォートシステムパッド120、パタゴニアのダウンセーター+マーモットのダウンパンツ+インテグラルデザインズのホットソックス、パタゴニアのキャプリーン3上下。
■山行一日目:夜叉神の森P〈 08:30 〉⇒夜叉神峠〈 09:45 〉⇒杖立峠〈 11:10 〉⇒苺平〈 13:00 〉⇒南御室小屋〈 13:30 〉⇒テント泊
■山行二日目:南御室小屋テン場〈 05:00 〉⇒薬師岳小屋〈 06:05 〉⇒薬師岳〈 06:15 〉⇒観音岳〈 06:45 〉⇒薬師岳〈 07:30 〉⇒南御室小屋テン場〈 08:45~09:40 〉⇒苺平〈 10:15 〉⇒杖立峠〈 11:25 〉⇒夜叉神峠〈 12:45 〉⇒夜叉神の森P〈 13:20 〉
■特記:薬師岳小屋から薬師岳の間に少し雪があった。チェーンスパイクは持参したけれど不要だった。
※ルートラボ
今年1月に行った奥多摩「三条の湯の山行」以来となった久しぶりのテント泊山行。
肩にも腰にもズシリとした重さがのしかかり、緩い坂を登るのにも難儀するほどの衰えっぷりでしたが、矢張りテント泊山行は楽しくて気持ちが良くて、いい。
吹き出る汗とともに、カラダに鞭打ちながら無理して登った先にある開放感やたるや、ピークの度にそれがものすごい爽快感に代わるものだから、一度でもこれを味わうと病みつきになる。
特に今回は杖立峠から苺平までの登り坂がとにかくしんどかった。前を歩くヨメさんに離されまいとザックの重さに耐えて懸命に登ったっけ。
お昼過ぎに目的地の南御室小屋に到着。
この日はテン場でのんびり呑みながら過ごすことが目的だったので、小屋でテン場の受付をするのと同時に缶ビールを三本買っておいた。そしたらこれが良かったみたい。この日は最高に暑かったのでビールが昼過ぎに売り切れた。なんとぎりぎりセーフでした。~_~;
ビールでひとしきり喉を潤したあとは、美味しい南アルプス天然水を汲みに水場へゆき、今度は白州の水割りと三岳のお湯割りの準備にいそしんだ。とりわけ双方ともに美味しくて、呑みすぎてベロベロになってヨメさんに散々怒られたのは内緒の話。>_<
餐の山めしは、山のアボカドカレーをつくって食べてみた。これがたまらなく美味しくてあっという間にたいらげてしまった。アボカドといなばのタイカレー缶、もう1セット持ってくればよかったなと大後悔したほどです。
さて翌朝はテン場を5時に出発。オレンジ色に染まる山道の中を、息を弾ませて先ずは薬師岳を目指して歩いてゆく。北岳に間ノ岳に農鳥岳の白峰三山が左側に綺麗に見えるところに出くわしてからの稜線歩きの楽しいことといったらない。歩調が自然とゆっくりになってなかなか前に進まない。
山頂の広い薬師岳は見晴らしがすこぶる良い。けれどもその先の観音岳はもっと見晴らしが良かった。岩場で狭い山頂なんだけれども、観音岳からはオベリスクも甲斐駒ヶ岳も仙丈ヶ岳も白峰三山もぜ~んぶ見渡せた。スゴイ景色に圧倒される。
観音岳で踵を返したあとは、薬師岳の広い山頂に戻って小休止。イルカ岩と北岳の格好良い山容を気の済むまで眺めてからテン場へと戻ったのでした。
今回のテント泊山行。
南御室小屋には缶ビールも美味しくて豊富な量の水もあったので荷揚げせずにとても助かった。水のあるテント場がこれほどにありがたいことはない。これらの荷を下から持ってくることを考えたら、非力なボクはこの日の暑さも相まって恐らく途中でギブアップしていたかも知れません。今年目標にしている山々の頂を踏めるようになるのには、まだまだのようです。早く「まずまず」と云えるようにならねばな!