大人の遠足―お祝い編

山の仲間の、還暦を祝う山旅の話。順に巡って行った記録的な内容の、12月16日㊏~17日㊐のこと。

 

“お風呂ずき”な彼を祝う旅の最初の場所は、山梨県は山梨市の山の上の方にある『ほったらかし温泉』から始まった。
集合する直前までは結構な雨が降っていたのに、みんなが集まってお風呂へ行こうとする直前、雨が上がってくれたのには驚いた。

 

が‥雲海が望める素晴らしい景色が露天風呂の向こうにあったのに、肝心の富士山だけが見えなくて少し残念なオチが付いたのには笑った。

朝からひとっ風呂浴びて気分爽快になったら、次は“前回の復習”の意味も込めて、再び体験陶芸をしにゆくことになった。
今回は甲州伊賀焼の『六鵬窯(ろっぽう窯)』で、またロクロを教えてもらってきた。ほったらかし温泉からは車で3分の位置にある。

 

 

40分間、各々真剣に制作意欲を発揮する。

 

さて‥出来栄えはこんな感じ。
前回とは土が違う(!)感覚は何となく分かった(?)のだが、ろくろが未だ慣れずにみんな難儀した結果がこれ。

 

まぁそのぉ‥彼もボクらも楽しめたのだからこれでいいのだ。ろっぽう窯からの景色が絶景だった。晴れてりゃ目の前に富士山がどかんと見えるらしい‥。
因みに今回の成果品の焼き上がりは、2ヶ月後と早い。ウチは夫婦2人分で送料含めて16,000円ほどだった。次回の品評会も楽しみである。

次に向かったのは蔵元ごはん&カフェの『酒蔵 櫂』。入店を11時30分からで予約してのお昼ごはん。オープンと同時にin。駐車場も店内も即満員となる大人気店であった。ろっぽう窯からは車で約15分の道のり。

 

カラダに優し~い感じの定食を皆で食す。車移動なので、残念ながらビールは無し涙。

続いて仲間のリクエストで、クラフトジン蒸留所の「GEEKSTILL(ギークスティル)」のお店に立ち寄った。昼めしを食べた酒蔵櫂からは車で20分。まるでlossの無い行程計画に、還暦の彼以外は皆えへんと鼻高々だ👌

 

ちょいとお高いお洒落なジンを買う。

次は道の駅中毒の仲間の希望により、『道の駅 花かげの郷まきおか』に寄って偵察する。が、規模が小さく目当てのものが無かったので、早々に退散し、この日の最終目的地へと移動する。

 

山の湯宿はまやらわ』へin。

 

そしたら我々以外からも、還暦祝いにこの大歓迎♡

 

ニャンともはやワンダフル!で彼もご満悦な様子♡

 

大きな部屋へ案内されて、女将さんから色々と説明を受けたら、先ずは持参してきた缶ビールで乾杯し、待望のお風呂へゆく。

 

はまやらわは自販機が無いから、呑みたいアルコールがある場合は持参してきた方が賢明かも。部屋には冷蔵庫も無いので、キンキンに冷えたやつが呑みたければ、クーラーボックスもあると良い。ただし、持参してきた飲みものは自身で持ち帰る必要ありだ。

 

そして‥、前回 益子の町でやってきた体験陶芸の〝品評会〟へと流れ込んだ。
今年3月に皆でろくろを回して体験してきた焼き物を、こうしてやっとその時のメンバーで一斉に見定めることができたのだった。
手に取って各々がふむふむと言いあう‥、なんだか感慨深い。この情景にとても感動するのであった。

 

さて、待ちに待った晩ごはん。

 

地のもので作られた料理がどれも素晴らしく美味しい。目の前にある小鉢も豊富で、噂通りのビックリするほどの量だった。大食漢のボクらでさえ、満足のいく量だった。

 

メイン料理は、きのこ鍋と甲州牛のしゃぶしゃぶ。
お肉も大きくてとても美味しい。きのこも食感良くコリッコリ。瓶ビールも熱燗もピッチ良くどんどん空になってゆく。

 

宿主に「実は還暦の仲間がひとりいまして…」と相談したら、こうして赤いもの(お赤飯)を用意してくれたのはとても嬉しかった。そんな心のこもった料理に皆癒されていたようだ。

 

部屋呑みはほどほどに。
買ってきたばかりの日本酒を即開ける!

 

 

―――――

 

“酒豪伝説”のおかげか翌朝はすっきりと目覚め、一人、朝風呂へ。ゆっくりと湯に浸かっていた。
開けた窓から入ってくる氷点下の冷気が、お湯から出ている頭をスッキリとさせてくれて、すこぶる気持ちが良かった。

 

朝ごはんも評判の通り。
たくさんのおかずのおかげで、かずお、ごはん3杯は軽くいけました👌

 

山の湯宿はまやらわ。朝晩のごはんもお風呂もニャンコもワンコも従業員も、何もかもが良い宿だった。さらに詳しいレビューは後日また別記事で〝自分memo〟予定。

 

解散後は、逆方向へ帰った仲間の一人が、とても綺麗な富士山の写真をスマホへ一斉送信してくれた。きっと還暦の仲間も、見られなかった富士山、その写真で満足してくれたことだろう。
とうとう還暦の60歳。どうか長生きしてください。頑張れよ!

スロさんを楽しませて祝うはずのこの山の旅。結局は我々がそれ以上に楽しんでしまったという結末でお粗末だったが、泊まりたかった宿での希望も叶い、言うことなしの大人の遠足となった。‥次回に続く。

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