〈鬼怒沼湿原(池塘)と日光白根山(右)と根名草山(左)〉
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『日光澤温泉』と云えば、奥鬼怒温泉郷の最奥の秘湯としてはあまりにも有名。そしてそこの温泉宿で食べられる朝と晩のごはんの美味しさと云ったらもう…何とも形容し難いが“毎日食べたい”ほどにとにかく美味しい。
それに肝心の温泉は、泉質もよくて湯温も適切で一度お湯につかってしまったら、気持ちが良くてなかなか湯船から出られず長湯をしてしまうほどにとにかく気持ちいい。
そんな日光澤温泉には知る人ぞ知るもう一つのワンダフルな大看板があって、そちらの看板を目的に訪れる方々も多いんだとか。
そんな3匹の看板犬(柴犬)のいる温泉宿へ、ニャンとも畑違いなネコ好きネコ飼いの山仲間たちをアテンドしてきました。11月21日(土曜)~22日(日曜)の話です。
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ニャンコ軍団と日光澤温泉へ来ることになったきっかけは、雨で中止とした“呑みキャンプ”の代替えとして。つい先日 中止とした槍ヶ岳山行の代替えが“安達太良山&岳の湯山行”だったから、きっとそのはず…。
最近何々山行の代わりに何々と理由を付けては呑み山行を決行しているんで、もう何が何だか分からないのが正直なところだが…。
さて山歩きの話。
集合場所は“女夫渕温泉駐車場”で、歩き始めはそこを7時に出立する予定でいました。ところが朝からお天気が悪く、小雨がちらほら。午前中はところどころ雪も降る模様となっていた。
てことですぐさま“のんびりスタイル”が発動し、駐車場からもうだらだらといつものヤバい傾向になりつつあったので、8時には無理やり歩行を開始する。
鬼怒沼山へは翌日に“必ず(どんな二日酔いでもの意)”歩くことにしたので、初日は日光澤温泉までのたった6kmほどの距離を、4時間ぐらいかけて奥鬼怒遊歩道をゆっくりと歩きます。
途中、コザ池の滝では“ケルン積み”に没頭しプチ競技会。罰ゲームは“いびき発生者”との同室となるのでみんな真剣です。
水場のある鬼怒川のほとりではドラマ“北の国から”ごっこで忙しい。黒板五郎さんのニット帽をかぶってみんな決め顔です。
しばらくすると小雨が雪に変わり暴風を伴う悪天候に。丁度よいところに“八丁の湯”のテラス下“休憩スペース”があったので少々お借りして小休止。いや大休止。
そんなこんなしながら日光澤温泉へはお昼すぎにようやく到着します。
今山行の仲間はみんな猫ちゃん派の人たちでしたから、招き入れてくれる看板犬のサンボのことをスルーするのではないかと危惧していましたが、なかなかどうして皆ちゃんとサンボのことを可愛がってくれていました。
動物愛好者には境界線は無いようでホッとします。
部屋をあてがわれたあとは、小屋主さんから「今なら誰もお風呂には入っていませんよ」と云う情報を聞き、女子だけ先にお風呂へ入ってきてもらいます。
日光澤温泉の露天風呂はとにかく気持ちがいいんですが、女子は19時から21時までの暗い時間帯にしか“専用時間”がありません。
のんびり広々とおおっぴろげで“明るいときに”上の露天風呂も下の露天風呂も自由に入りたいと云う願望を尊重し、この日の男子はぐっと我慢し部屋呑みを開始するのでありました…。( ꒪Д꒪)
晩ごはんは安定の美味しさで花丸の◎。追加のヤマメの唐揚げが絶品でした。キンキンに冷えた瓶ビールがピッチ良くてそして止まりません。
結局、“晩ごはん前”と“部屋呑み中”と“朝ごはん前”の計3回お風呂に入り、いつもどおりに日光澤の温泉を満喫します。
さて、やっぱり二日酔いとなってしまった翌朝。
『鬼怒沼山』へは果たして歩きには行けるのか!
〈続く〉
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〈…続きません。何とか起きられた!〉
7時の朝ごはんを食べたあと、身支度を整えて鈍痛の頭のまま8時30分には日光澤温泉を出立します。約束どおりでみんなスゴい…( ꒪Д꒪)
4年ほど前のこと、稲子湯温泉旅館に泊まって翌日に八ヶ岳の天狗岳方面へ山歩きする予定だったのに、二日酔いでどうにもこうにもままならなかった時のことを思い出す…。( ꒪Д꒪)
酒臭い吐息が出る中、小休止を幾つか取りながら3時間程度の樹林帯の森を抜けると、そこにはスッキリとした青空が広がる『鬼怒沼湿原』がありました。
しかしながら途中の木々にツララができていたことから分かるように、前日の雨が雪になったようでこの日の湿原はとてつもなく寒かった。
なんと、鬼怒沼湿原の池塘が全部、凍っていました!
その分、池塘を通して見る景色があまりにも美しい♪
なので、この日はもうココ、鬼怒沼湿原までで良いのでは?と思ったのだけれど、渋い山行(艱難辛苦的な登山)をモットーにしている今山行の仲間にはまるで取り付く島もない…。( ꒪Д꒪)
一番大きな池塘(金沼)前のベンチで休憩したあと、眺望の無い、山頂のとても狭い、『鬼怒沼山』へ向かうのでありました。
そして山頂。・・・まぁ分かってはいましたが、、仲間のやっぱりななリアクションで逆に気持ちが良い。景色の無い山をもう物ともしない!苦笑
“パノラマ写真まとめ”のふかくん残して、あとのみんなは5分と居ずにとっとと下山に取りかかる。あの狭い山頂でのパノラマ写真が実は楽しみである♪
お昼ごはんは、金沼のベンチに戻ってからみんなでラーメンなどを食べていたが、あとで考えたらせっかく日光澤温泉へ前泊していたのだから、初めての“お弁当”をつくってもらったら良かったなと思ったものでした。美味しいと評判なので残念である。
駐車場までの最終的な下山は17時前となりました。ぎりぎりヘッデンが要らない時間帯に到着できて、ラッキーこの上ない。
二日目の山行は、序盤、二日酔いに苦しみながらもなかなかの高低差のあった山道を20kmほどを歩いていました。どうりで疲れる訳である。
ところが“渋い山行”を好む仲間たちは、翌日も何処かの山を登りにゆくのだと云うし、お疲れビール呑みたさに帰宅拒否をして、何処かの道の駅で車中泊してから帰る仲間もいて、レパートリーに飛んだ山仲間で本当に愉しめた。
大事な貴重な三連休を、こんなゆるゆる温泉山行によくぞ付き合ってくれたものである。またいつか、呑み山行にこうして付き合って欲しいものである。
■山域:鬼怒沼山 2020年11月21日(土曜)~22(日曜)
■目的:代替え山行 呑み山行
■山人:ささやん、秋ちゃん、カッチン、ちいちゃん、ふかくん、ケーコ、bebe。
■山行:女夫渕温泉P(08:00)⇒ 日光澤温泉(11:50)〈宿泊〉⇒ 日光澤温泉(08:30)⇒ オロオソロシの滝展望台(09:10)⇒ 鬼怒沼(11:00)⇒ 鬼怒沼山(12:10)⇒ 鬼怒沼巡視小屋(12:55)⇒ 鬼怒沼(13:30)⇒ 日光澤温泉(15:10)⇒ 女夫渕温泉P(16:50)
■山飯:ラーメン
■ルート:https://yamap.com/activities/8814770