大菩薩嶺歩き with 丸川荘

久しぶりの仲間と久しぶりに歩いた『大菩薩嶺』の山。そして小屋番さんを交えて久しぶりに呑んだ『丸川荘』でのこと。11月28日(土曜)~29日(日曜)の話です。

今年の5月。コロナ禍による緊急事態宣言が4月に発令されて、他県への移動が制限されていた頃。当然ながら山歩きも自粛ムード漂ういや〜な感じの頃。コシアブラなどの山菜が爆発する時期に、“丸川荘”で毎年恒例としていた『丸鍋会』も中止となりました。


〈道間違い中…〉

そんな経緯もあって、久しぶりの仲間との山歩きは序盤から本当に良くしゃべり、何度も歩いているはずのコースをまさかの“道間違い”…。お喋りの花を咲かせすぎて、まいっちんぐ。
歩行開始は“上日川峠P”からスタート。良く晴れた週末だったので大混雑してました。遠くの第三駐車場にたまたま停められた感じ。

福ちゃん荘でWC休憩をして山の上の方を見てみると、何やら山の頭が真っ白になっていた。遠くからでも分かるほど、霧氷が綺麗なのでした。
お喋りはそこそこにし、少々急ぎ足。介山荘のゲートをくぐり、大菩薩峠まではスムーズに歩を進めます。


〈なんだか昭和っぽい写真…〉

大菩薩峠では、あまりにも見事な青空なものでこのまま進むには勿体ない。ビール一杯やるつもりで小休止。ところが腰をおろした途端に風が冷たく凍えてしまいそう。先の、賽ノ河原までおあずけ🍺となる。

ところがこの日は青空で良いお天気なのだが、何処に行っても風が冷たくとても寒い。日差しがあるのにどうりで霧氷がなかなか解けない訳だ。
乾杯ビールは、先の、展望の良い神部岩までおあずけ🍺となる。

ところで最近、仲間の“濁点”の付け方がヤバいことになっている。新しい登山靴を買った様子がInstagramに投稿されていたのでコメントしてみると、「そのシューズ良さそうね~」と云っているのに「新しいジュース最高よ~」と返事がきてまいっちんぐ。
シューズがジュースになって返ってくるとは思わなんだ…。因みに“半濁点”の付け方はもっと“ヤパい”ことになっているので割愛。この場では言い切れません…。

神部岩では、目の前に富士山を見ながらザックをおろして大休止。富士山の頭が雲で隠れて、ハッキリとした美しい山容を拝めることはできなかったけれど、これはこれで日本画っぽくてとても良い雰囲気。
さて乾杯ビールは、あと一時間足らずで到着する、先の、丸川荘までおあずけ🍺となった…。( ꒪Д꒪)白目

雷岩、大菩薩嶺(日本百名山)の山頂を経由していよいよ待ちかねた“丸川荘”へ。青いトタンが印象的な山小屋で相変わらず。小屋の中からは優しい面持ちの小屋番 只木さんがこちらを見ていた。
入口の扉を引いて中へ入ると、挨拶のあとには“コロナ禍でのルール”を聞くこととなった。致し方ないことである。

小屋の配膳台には消毒用アルコールを置いてあるので、その都度それを使ってくれとのこと。それから、体温などは計りはしないが、マスク着用や体調管理は個人の判断に基本的には任せるので、ぜひとも慎重に過ごしてほしいとの説明も受けた。致し方ないことである。

ともあれ、恩義のある小屋番の只木さんが元気そうで何よりであった。
2016年10月の丸川荘へ向かう『山歩き中』に、ヨメさんが骨折すると云う大変なアクシデントがありました。そんな骨折して一人では歩けないヨメさんを、ネコ車と丸太で即席つくった担架を駆使して、小屋から下ろしてくれたのが只木さんら丸川荘の方々なのです。

こうした縁もあって、特にヨメ氏は年に2回は恩義のある丸川荘へ来なければならない間柄。近況報告も兼ねての『丸鍋会』は、規模こそ小さくコンパクトにまとめたけれど、今年も何とか丸川荘へ、只木さんの顔を見に来ることができて感無量のようでした。
ましてやボクは乾杯ビールのおあずけを喰らい続けていましたから、宴会は序盤からハイペース。

リエット、クリームチーズ入りいぶりがっこ、カリフラワーのカレー味ピクルス、コロッケが盛り付けられた“オードブルセット”が目の前に出てきちゃったらもう最後…。
呑みのペースはさらに加速し、、担ぎ上げた缶ビールの空き缶が増え続けていったのは云うまでもありません…。
この日、ボクらの他には宿泊者が二人。うるさくなかったことを祈りたい…。問題なかったことと願いたい…。

さて時間はまだ3時前…。( ꒪Д꒪)
静かな(!)山小屋では、宿泊者の晩ごはんの支度をする只木さんが厨房でなにやら忙しそう。次回こそまた、名物の“とろろごはんの朝餉”をぜひとも頼みたい。生姜の利いたとろろが最高に美味なのです♪
この日、ボクらの他には宿泊者が二人。大丈夫であったことを祈りたい…。問題なかったことと願いたい…。

ハイペースで進んでいったのはお酒だけではなく、アテも、あいも変わらずにじゃんじゃん沢山のものがテーブルに並びます。
肉奉行のスロさんからはA5ランクのお肉が怒涛の勢いで振る舞われ、料理上手な矢グルメねーさんからは角煮と煮玉子がお皿へごろごろと転がってくる。
なんせ翌日はいい肉の日の11月29日だ。きっと前哨戦なのだろう♪

そして時間はまだ4時半頃…。
キリリと冷えた小屋の外へ出てみると、夕焼けの富士山が美しかった。そのまま外へいると、酔い醒ましには丁度良い寒さでもあったので、しばらく富士山を眺めていた。

小屋の明かりがもれるランプの宿からは賑わいの声が聞こえ、知らぬうちに二次会が始まっている。てことで今度はボクの番。酒のつまみの準備にとりかかる。

つまみはここのところハマリにハマっている『まるでホタテ』が主。「ほぼホタテ」と云ってくれるみんなも、ぺろっと食べてくれちゃっていたからきっと大好きなのかしら。
エリンギを輪切りにして切り込みを入れて、バターしょうゆ仕立てで焼くだけだから、ボクでもできる簡単メニューですっかりお気に入り。

5人でほぼ二升の日本酒を呑み干した、朝。頭がどんよりと重い…。朝焼けた富士山の頭も気のせいかどんより気味。

まだ寝床にいた仲間を起こして、朝餉の支度をする小屋番さんと共にボクらも丸鍋で米を炊く。丸鍋から勢いよく吹き出る湯気を見ていると、此れこそが“丸鍋会”の真骨頂。
朝ごはんは、角煮丼&きのこ汁。残り物をすべて平らげてから無事下山。来年はまた丸鍋仲間で集まれたら良いなと願うばかりです。

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■山域:大菩薩嶺 2020年11月28日(土曜)~29(日曜)
■目的:丸鍋会
■山人:スロトレさん矢車草さん、矢車カズ、ケーコ、bebe
■山行:丸川峠分岐P(07:50)⇒ 上日川峠P(08:25)⇒ 福ちゃん荘(09:00)⇒ 大菩薩峠(09:50)⇒ 賽の河原(10:20)⇒ 神部岩(10:45)⇒ 雷岩(11:00)⇒ 大菩薩嶺(11:20)⇒ 丸川荘〔泊〕(12:30)/丸川荘(09:20)⇒ 裂石P〔丸川峠分岐駐車場〕(11:05)

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