阿弥陀岳歩き

阿弥陀岳 山頂

8月の11日、山の日。さて何処の山を歩こうかと考えるも、土日の週末に絡んでいる祭日なので、きっとどこ行っても混んでいるんだろうなとの思いがよぎり、なかなか予定が決まらなかった。
それに標高がそこそこ高い山でないと暑いし、がっつり歩いたら汗べったりでとんでもないことになりそう。登山後にそのままお風呂に入れて、あわよくば生ビールなんてのが呑めるような、ボクらの山の日に相応しいそんな空いている理想的なコースなんてのは無いのだろうかと思案。・・・あった!(°∀°)

御小屋尾根

事前情報によるとかなり渋いコースだがとにかく空いていると云う。おお!これはますますボクら好み。実際、目的の山頂までは人気エリアの山域なのに、四組10人の登山者としか遭遇せずに、とても静かな山歩きを楽しむことができました。
山頂からの下りは18人もの団体さんに行く手を遮られ大幅に時間をロスして多少複雑な思いをしましたが、概ね最後まで楽しめた山の日でした。

御小屋尾根

さてそんな山の日に歩いた八ヶ岳の『阿弥陀岳』のこと。御小屋尾根経由で、反時計回りで阿弥陀岳を歩いてきました。
スタートは“Yatsugatake J&N”の駐車場から。☝︎上で述べた山歩きの最後の目的をここで果たしたかったので、この日はお初のJ&Nで宿泊とし、早朝から宿泊者専用駐車場へ駐めさせてもらいました。因みに山歩きの帰り、J&Nで食事利用するのであれば、日帰り用の駐車場もあるのでそちらへ駐めることも可能だそう。

美濃戸口の標識

美濃戸口へと向かう大勢の皆さんとは逆の方向へ、しばらくは勾配のキツイ車道をえっちらおっちら歩いて登山口まで向かいます。“御小屋尾根”と標記された道しるべがあるので全く迷わない。
登山口からは渋い樹林帯へ突入し、静かだが無風帯なため暑さに驚き辟易する。頭に巻いた日本手ぬぐいの汗を何回絞ったのか分からない。暑くて暑くてぶっ倒れそうだった。標高が2000mの山道でこんな暑さだもの、下界の暑さはきっと尋常ではないに違いないな、そんなことを悶々と考えていると、あっという間に先ずは“御小屋山”の山頂へ到着。

御小屋山 山頂

顔と腕と首に自家製シーブリーズ(レモンユーカリなどのアロマオイルを二つ追加しただけ)を大量に振りかけながら、次の目標の阿弥陀岳へと歩き進めてゆきます。すると右側の視界がじょじょに開けて、編笠岳や権現岳が見えてきます。ここら辺から気持ちの良い風も吹いてきて気分も爽快になりますが、やがてはガスがあたりに立ち込めて悩ましい景色に逆戻りでまいっちんぐ。

不動清水の水場

水場の“不動清水”ではしっかりと涼をとりクールダウン。頭の先から思いっきり水を浴びた。しかしながらこの水場は足場が悪く滑り落ちそうでやや危険。今後は特に気を付けたいところである。水は冷たくそこそこ旨かった。

阿弥陀岳山頂直下の岩場

山頂直下の岩場では左右に切り立っているところもあるので慎重に昇降し、全身を使いながら斜面を登りつめてゆくと、知らぬ間にガスガスで真っ白けの“阿弥陀岳”の山頂へ辿り着いていた。
山頂までは約5時間。運動不足のカラダをほぐすにはなかなか丁度良い。山ごはんと最近お気に入りのポテトチップスを食べて大休止。目の前にあるはずの赤岳がいつまで経っても顔を出してはくれなかった。

阿弥陀岳 山頂

山頂での時間に見切りを付け下山に取りかかると、18人の団体さんに行く手を遮られた。先に行かしてくれるか、せめて半分の9人ぐらいに分けた山行にしてくれりゃあ代わりばんこになって良いものを、ご丁寧に18人の大名行列ときたものだから、思うように歩が進まずで、これはなかなか考える場面であった。ボクも大人数での山行にゆくときもあるので、こうした思いをさせないされないよう、心がけようととても勉強になった一面でした。

御小屋尾根

かといって阿弥陀岳の山頂までの道のりでとても爽やかな三人組と遭遇し、あまりにも感じの良い若い男女だったもので、飴ちゃんあげたりポテチあげたりしてもっとたくさん山の話をしたかったのだが、目つきの悪いこのおじさん何?と云われ引かれるのが目に見えていたので、あまり深くは関わらないように遠くから様子だけうかがっていた。
因みにこの青年たちのような、口角を上げた笑顔が実は今年のボクの目標なのである!(°∀°) ・・・おそらくきっと無理なのではあるが、、。~_~;

御小屋尾根

さて、行者小屋からは南沢ルートを通り快調に歩いてゆきます。この辺からはもう頭の中は“生ビール”と“お風呂”のことばかり考えていました。目的が果たせるのであれば、美濃戸山荘からの長い林道もなんのその。途中のショートカットの道もぞんぶんに利用させてもらいながら、15時30分過ぎ、待望の生ビールとお風呂のある『Yatsugatake J&N』へ到着。万事うまくいった“山の日”山行でした。まず空いているのが何より良い!

Yatsugatake J&Nの生ビール

■山域:八ヶ岳 阿弥陀岳
■日時:2018年08月11日(土) ☁
■目的:山の日山行
■山行:美濃戸口 Yatsugatake J&N → 御小屋山 → 不動清水 → 西ノ肩 → 西の肩(岩場) → 阿弥陀岳 → 中岳のコル → 中岳のコル登山道水場 → 阿弥陀岳北稜 → 阿弥陀岳分岐 → 行者小屋 → 中ノ行者小屋跡 → 美濃戸山荘 → 赤岳山荘 → Yatsugatake J&N 泊
■ルートラボ:https://yahoo.jp/XOrJSC

Yatsugatake J&Nのお風呂
 

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