黒薙温泉旅館

黒薙温泉旅館

10月02日(金)~03日(土)のこと。

ここは本当にアタリだった!こんなにも良い温泉宿とは全く知らなかったもので、受けた衝撃はあまりにも大きい。最高のおもてなし、風情のある宿、質の良い温泉、豪勢な食事、宿までの環境、とどれをとってもレベルが非常に高い。
まだまだ経験豊富ではないけれど、気持ちの良いおもてなしと温泉を楽しむのならば、ボクの中では黒薙温泉旅館がナンバーワンとなった。
さて、せっかくこんなにも良い温泉宿に巡り会ったのだから、ちょっと詳細な記録を残しておこうと思います。
この黒薙温泉旅館に来ることになったきっかけは、翌日に控えていた阿曽原温泉までの水平歩道を歩くための前乗りとしての前泊のため。久しぶりに時間的な余裕を持った山旅を楽しんだのでした。

黒薙温泉旅館への路

トロッコ電車(黒部峡谷鉄道)で宇奈月駅から黒薙駅までは25分ほど。黒薙温泉旅館まではそのトロッコ電車でしか行けませんし、黒薙駅からはさらに山の中を20分ほど歩かないと着きません。宿までの素敵なプロローグが、もうここでしっかりとできあがっていてあまりにも見事でした。

黒薙温泉旅館への路

さらにこの日は低気圧の影響とやらで、大雨降りしきる中をジムニーで黒部ICへ向けて疾走中に、トロッコ電車が午前中は運休ですから、どうぞごゆるりとお気を付けてお越し下さいとのご心配の連絡までいただいた。
因みに黒薙温泉旅館のチェックインは午後の2時なので、宇奈月駅周辺でお昼を食べて13:11分の宇奈月駅発のトロッコ電車に乗ってゆくのが時間的な都合がよろしい。

内湯(男)

この日は平日の金曜日だったこともあり、かなりご年配のマダム二人と旦那さんが外国人のご夫婦と我々の三組だけでこの素晴らしい温泉宿を満喫。
黒部川の増水で入ることができなかった大露天風呂以外の、内湯と天女の湯を存分に楽しんだのでした。あまりにもお湯が良くて、心地が良くて、心底しびれました♪
※本来、天女の湯は女性専用の露天風呂ですが、この日は客が少なかったので、ご主人の粋な計らいで男女別で1時間交代で21時まで入浴が可能でした。朝は5時半から可でした。

黒薙温泉旅館の晩ごはん

食事は晩ごはんも朝ごはんもあまりにも豪勢でした。17:30分からいただく晩ごはんは、黒薙温泉旅館の宿主である飯田さんの愉快で楽しい説明付きで、食堂で他の方と一緒に各座卓でいただきます。
ボクらはあらかじめ仕入れていた、ごはんがやや少ないとのネットの情報から、事前に鶏の唐揚げとイカの黒作りを追加したんですが、実はそれも要らなかったほどのゴージャスな食事の内容で驚いた。
昆布〆の刺身とわらびの昆布〆め、温泉豆腐に温泉卵、そして山の幸の天ぷらが何とも云えずにグ~だった。めちゃくちゃ美味しかった♪初めて呑んだ宇奈月ビールもとても旨かった♪

宇奈月ビール

その宇奈月。
宇奈月温泉郷の温泉は、全てがこの黒薙温泉の源泉から出る良質で豊富な湯量でまかなわれているとのことで、歴史ある黒薙温泉の経緯なども含めて、とても面白くお話してくれました。
さらに各部屋にはファイルにされたパンフレットが置いてあり、テレビも無く携帯電話の電波も入らないところですから、温泉に入っているとき以外は川を眺めたり呑んだりする他はほとんどすることも無いので、内容の濃いそのパンフレットを隅々まで読んだりして、普段とはひと味違う至福の時間を過ごすことができました。

客室からの眺め

翌日のボクらの行程を心配しアドバイスをくれたり、増水のために大露天風呂が荒れて入浴が不可となっていたところに迅速な対応でそれを朝の入浴に限り可能としてくれたりと、まさに至れり尽くせりとはこのことだなと感じた一日でした。
こんな秘湯で味わう抜群のおもてなし。温泉とごはんと黒部の自然を味わうのと一緒に、またすぐにでも再訪したいものです。本当にお薦めの素敵な温泉宿でした。

黒薙駅

memo
■場所:黒部峡谷 黒薙温泉旅館
■交通:トロッコ電車(黒部峡谷鉄道) 宇奈月駅⇒黒薙駅(25分 570円)
■駐車:宇奈月駐車場(2日券で1100円)
■宿代:ひとり9870円(一泊二食付き)
■源泉:内風呂(24時間)、大露天風呂(混浴)、女性専用露天風呂(天女の湯)
■特筆:浴衣、タオル、歯ブラシ、シャンプー、ボディソープ、洋便器でウォシュレット。
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