芳ヶ平野営場テント泊山行

芳ヶ平ヒュッテのテント場『芳ヶ平野営場』で、テント泊山行してきたお話。11/3㊐~11/4㊊のこと。

 

文化の日の三連休。土曜日は終日雨と悪天候。ならばと‥日月で何処か泊りで山歩きに出かけようと目論むも、晴天確実の週末は何処も紅葉で大混雑する見込みとのことだった。

 

てことでとっておきの場所へ行ってテント泊。
今山行は、先日修理した「テントの試し張り」と「山呑み」と「星空観賞」が目的のノンピーク。
景色が良すぎて酔いしれてしまい、持って行った酒が足りなくなると云う事態になってしまったが、とても満足のいくテント泊山行であった。

 

スタートは〝天狗山第4駐車場〟から。スキーシーズンじゃないこの時期はまだ無料であった。8:45分頃のこと。

 

登山口までのアプローチが紅葉してて綺麗であった。

 

さて、登山口。

 

序盤は、ものすんごく歩きやすい登山道(芳ヶ平自然遊歩道)を歩いてゆく。落ち葉でサクサクだ。もう少し早く来ていたら、黄色いカラマツで美しかったことだろう。

 

時間はたっぷりとあるので、〝常布の滝(名滝100選)〟の見晴らしポイントで小休止。
斜面に生い茂る樹木の葉が、油絵のように色鮮やかな色彩で目を見張る。

 

大周り、大岩、一本松を経て、毒水(沢)に架かる橋を渡る。

 

〝横笹〟の分岐を草津方面へ進むと、結構ヒヤッとするレベルの渡渉エリアに遭遇する。

 

慎重に進み、〝大平湿原〟へ向かう。

 

ところがどっこい、大平湿原へ向かう途中の道が湿地帯になっており、足を踏み入れたら足首までずぶずぶと浸かる深さのため、先へ進むのを断念。

 

大平分岐まで戻り、4年前に新しく開通されたというルートで芳ヶ平へ向かった。

 

高台であるため、眺めはすこぶる良かった。
一応、「おむすび山」というピークを一つ越えてゆく。

 

今もまだ立入禁止となっている草津白根山や湯釜方面の景色も良い。

 

さらに先へ進むと、芳ヶ平野営場(芳ヶ平キャンプ場)が見えてきた。ふかふかの草地が、気持ち良さそうである。

 

まずは『芳ヶ平ヒュッテ』で受付をする。実に“14年ぶりの再訪”だ。あの当時(2010年)‥テント泊は確かトレイ代込みで700円だったように思う。
今ではテント泊“一人2000円”となっているが、和式から洋式便器に変更され、トイレの中も綺麗にリニューアルされていた。もちろん、お水もいただける。
それからテント泊でも、事前に予約連絡してから行った方が良さそうであった。

 

さて、テント場。

12:30分と早い到着だったので、まだ誰も居ない。トイレには遠いのだが、一番奥の、景色の良い特等席のサイトをゲットする。テーブルとベンチ付きだ。

 

寒くなる前に、たっぷり持参してきた缶ビールやワインで喉を潤します。
芳ヶ平ヒュッテには、生ビールも缶ビールも売っていたが、今回はそのお世話にはならなかった。

 

一息付いたら、今山行一番の目的である「テントの試し張り」と各部の点検だ。

先日の〝北ア薬師岳歩き〟のときに崩壊したテントを修理して持ってきたのだ。最近は何もかも値段が高騰して、山岳テントなんてとても高くて簡単に買い換えなんてできやしない‥。
ゼログラムの〝エルチャルテン〟、気に入っているのでまだまだ頑張ってもらいたい!

 

翌朝まで何の問題も無かったので、テントの修理はこれで完了だろうか。吊り下げ支点の接着には、GEAR AIDの「アウトドア補修剤シームグリップ+WP ウォータープルーフ」を使って補修した。なかなか良い塩梅。

 

山の上では、16時を過ぎると急激に寒くなるので、温かいごはんをつくっての晩酌にチェンジ。でも17時になると、お酒はもう熱燗とホットワインしか呑めないほどに寒くなってくる。
標高1800mのテント場は、気温がもう5度を下回っていた。

 

次の目的は、この「星空観賞」だ。
14年前にこのテン場へ来たとき、あまりにも星が近くてびっくりしたのを今でも鮮明に覚えている。本当に星空が明るくて綺麗だったのだ。

 

連休後半㊐㊊の晴天予報を信じて再訪した甲斐があった。
榛名山側も、渋峠側も、兎にも角にも、今回もとても綺麗な星空であった。

 

飽きもせず、1h30分ほど星空を見上げていた。
テントは、ボクらの他は離れたところに一張りだけであった。こんな贅沢な環境も、このテント場の素晴らしいところだろうか。

 

翌朝。6時過ぎ。テントがバリバリに凍っていた…。
夜、どうりで寒かった訳だ。雪中テント泊は何度かしたことはあるけれど、それに比べても寒く感じるほどだった。

 

日の出は6:10分頃。テントの外に出しておいたプラティパスの水筒が凍っていた。太陽に当てて解かしてゆく。

 

ぐんぐん高度を上げてゆく太陽に合わせて、撤収作業もテンポよく進んでゆく。
陽の光って本当にすごい。凍って濡れていたテントがみるみるうちに乾いてゆく。気温もぐんぐん上がって暑いぐらい。
テント場は草地でふかふかなので、テントの底が泥で汚れないのも良い。

 

こうして、ゆっくりのんびりテント泊を楽しみたいとき、ここは本当に丁度良い。
草津白根山が歩けない現在では、山歩きをからめるなら渋峠の横手山ぐらいしかボクには想像できないけれど、スノーシーズンにスノーシューで歩きに来て、今度は「芳ヶ平ヒュッテ」に泊まって評判の良いごはんを目的に来るのも悪くない。

 

帰路は〝横笹〟まで違う道を歩いてゆく。

 

霜柱に薄氷、やっぱり昨夜は冷え込んでいたようだ‥。

 

紅葉は終盤であったが、混雑が大嫌いなボクらには丁度良い山歩きであった。

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合計距離: 13.72 km
最高点の標高: 1843 m
最低点の標高: 1236 m
累積標高(上り): 801 m
累積標高(下り): -800 m
総所要時間: 02:47:23
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