韓国で買ってきた韓国のブランド“ゼログラム”の山岳テント、『エルチャルテン』(El Chalten 2P)
購入した経緯は、優れた性能と機能の他、自分のテントがどれだかすぐに分かるように、少し珍しいテントで少し変わったメーカーのものをと思ってのことでしたが、ここ最近ゼログラムの知名度がぐーんと上がり、このブログへのアクセスも“ゼログラムのテント”を求めてやってくる方が目立ってきた。
やや複雑な思いではありますが、とても優れたテントなので良い点悪い点をこの辺で記しておくことにします。
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・自分のテントがすぐ分かる。
外フレームの吊り下げ式のテントはなかなか珍しく、あまり他に仲間がいない。色が白で目立つ。(実際には薄いグレーなのだが外では白にしか見えない)
・設営が簡単。
玄関あけたら2分でごはん的な楽ちんさ。何より三位一体からくる迅速で快速で神速な速い幕営ができるのがホントすごい。
グラドシート、インナーテント、フライシートの三つが一体的になっているので、地面にころ〜んと転がしてばっっとテンション張ったら、あとは四隅のハトメ(穴)にポールの先っちょを差してやれば終わり。
そのあとは缶ビール片手にポールへフライのフックを吊り下げてゆけばOK牧場。まさに疾風のようなテント。
・軽い。
たぶん。グラドシート、インナーテント、フライシート、ポール、ペグのセットで、2㎏は無い。
これと同じ内容でニーモのアンディJP(旧モデル)と比べると、あきらかに軽い。
・撤収も簡単。
地面の湿気が激しいとき、3本のポールを外し、三つ巴の一番下のグラドシートだけを残して撤収し、最後に地面の湿気で濡れているグランドシートだけを分離して撤収してやると、下山後に乾かすときや縦走して次のテント場へ移るときに、すこぶる便利。
三位一体にするときは四隅の穴にフックを入れるだけだから、使い勝手もすこぶる良好。
もちろん何も濡れていないときは三位一体のまま畳んで仕舞えばよいので、更に撤収が簡単となる。
・出入口が2ヶ所。
それも長辺方向に2ヶ所あるので、臨機応変に使えるのがすごく良い。テントを設営したあとに出入口を反対にすればよかったなんていうケースにも即座に対応。
トイレなどで外に出るときも、気兼ねなく自分側の出入口から出入りできるのは、何かにつけて有利なところかと思う。
・3本目のポール。
広い“前室”をつくってくれる3本目のポールの塩梅がとても良い。これによって、飯炊きするスペースが広くなるのは嬉しい。
・自立式だが強度に不安。
一番外側のポールにテントを吊り下げてゆく構造ゆえに、テント自体の生地の張力がそれほど期待できない分、なんだかペにょペにょで心細い。
テントがつぶれたりする恐れは全く無いのに、100人乗っても大丈夫〜♪的な堅牢さは残念ながら兼ね揃えてはいない。
・狭い。
ダブルウォールで、外フレーム式で、吊り下げ式なもんだから、やっぱり天井が低く、シングルウォールのニーモアンディJPに慣れてしまうととにかく狭く感じます。
テント内で二人して着座してくつろいでいると、身長170センチの小柄なボクでさえ、端の方ではとても窮屈に感じます。中央で寄り添ってくつろげばそんなことは感じないかもしれませんが、ヨメさんとの付き合いが長い分、そんなことはテレてもうできません。(~_~)
ZEROGRAM。今のところボクらにとっては◎な“山岳用のテント”です。