遠い呑み屋『ピノキオ小屋』

遠い呑み屋へゆく。
この日は中央アルプスにある〝檜尾小屋〟ならぬピノキオ小屋の愛称を持つ山小屋だ。
登山Pまでは家から約270km。
登山口まではバスとロープウェイを利用して約3時間。
登山口からは約4時間の山道を歩いてゆく。

 

この日も実に遠い呑み屋であった。でもフレッシュな山仲間にも巡り会えて、最高に楽しい呑み会であった。
小屋〆前日の、10月7日㊏~8日㊐の話。

 

駒ヶ根高原スキー場P(無料)に駐車させてもらう。ぎりぎりのギリギリセーフで少々焦った。家を4時に出て、7時10分頃に到着のことであった。

 

菅の台バスセンター”乗り場では7時30分から並ぶも、長蛇の列で度肝を抜かれる。ボク、チケット買う係で、ヨメ、列に並ぶ係。それでも‥バスの乗車は8時45分頃となる。大混雑していたので、臨時便が頻繁に出ていた。

 

ロープウェイ発着駅の“しらび平”に到着したのは、9時15分頃のことだった。ここでもまた人の多さに辟易したが、“整理券”を発券してくれていたので、並ぶ必要が無く、待ち時間を有効的に使えたのは良かった。

 

とはいえ結局、登山口となる“千畳敷駅”に着いたのは10時30分頃のことだった。歩き始めるまでの3時間はやっぱり辛い‥。地味~にアクセスするだけで疲れてしまう‥。
しかも想像していた紅葉の景色が目の前に無かったのも衝撃的で、地味~にショックが隠せない‥。

 

千畳敷カールが渋滞中。
‥すんごい人だった。ここでも長蛇の列。

 

と云うことでボクらは人混みを避け、酒を呑みにピノキオ小屋のある方へ向かうのであった。
今回の山行、中央アルプスへは〝呑むため〟に来ているので、木曽駒ヶ岳も宝剣岳もスルーする。

 

晴天なのに、ロープに付いたエビの尻尾(強風によって付着した氷や雪がエビの尻尾状になる例え)が未だ融けずに残っているほど、風が強くとても寒い日だった。

 

稜線上に、目的の『檜尾小屋(ピノキオ小屋)』がちんまりと見えている。この稜線歩きが最高に気持ち良くって、気分も爽快となる。

 

ヨメさんのぱんぱんに詰まったザックには、つまみとお酒がたくさん入っている。山と道のTHREEがもうはち切れんばかりだ。

 

空木岳(うつぎだけ)への山歩きもとても良かったが、いつかはその先の、越百山(こすもやま)へも歩いてみたい。いつになることやらだが‥。

 

ダイナミックな稜線歩きがとても楽しい。しかも呑む前の運動している感がとても嬉しい。
一応、この山歩きで気兼ねなく呑めるので安心です👌

 

柄にもなく、行動食としてシャインマスカットをナルゲンボトルに詰めて持ってきた。今年はシャインマスカットの時期もとても早く、美味しい粒にありつけるのがなかなか難しかった。

 

檜尾岳(標高2,728 m)にやっと到着。嫌~な雲が発生中。

 

あとは、テント場を経由して檜尾小屋の暖簾をくぐるだけとなった。暖簾などは無いのだが‥。
テン場には新しいタイプのトイレが設置されていたり、新しいタイプの手ぬぐいが売り出されていたり、有人小屋となった2年目も、小屋番井上さんの熱意ある姿勢が変わらずで、とても嬉しくなった。

 

ああ‥喉が鳴る♪ 今年も呑みに来て本当によかった。

 

缶ビールの銘柄が3種類も置いてある山小屋って、なかなか珍しい。サッポロ黒ラベルずきには大変ありがたい。しかも、真夏でもいつでもキンキンに冷えたビールが呑めるのは最高に贅沢で至福だ。

 

ビール日和♪ 今年も呑みに来て本当に楽しかった。

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例によって、知らぬ間に朝になっていた‥‥。
朝焼けた南アルプスが綺麗である。そして頭がとても痛い‥。

 

 

下山路は、檜尾尾根で下ってゆく。

 

 

今年の紅葉は、カラフルに色付く前に枯れてしまったのだとか‥。残念でならない。来年に期待大!!

 

今年も檜尾小屋の小屋番さん、お疲れさまでした。今回も調子よく気分よくピッチよく呑んでしまったので、超二日酔いになり下山がとても大変だった。珍しく下山めしの“ソースかつ丼”が食べられないほどだった。
また来年もきっと呑みにゆくと思うので、どうかお相手のほど、またよろしく頼みたい!
今回の呑み屋も実に遠かったと云う話。

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合計距離: 10.58 km
最高点の標高: 2869 m
最低点の標高: 1217 m
累積標高(上り): 596 m
累積標高(下り): -2022 m
総所要時間: 23:46:27
Download file: ~檜尾尾根20231007-08track.gpx

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