苗場山歩き

目的が盛りだくさんの山歩きをしてきました。7月20日(火曜)から21日(水曜)のこと。とてもとても暑い二日間でした。

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先ずは今回山行の目的の話。
①久しぶりに、ちゃんと登山をしたい。
②まだ歩いたことのない山を歩きたい。
③痛めた膝のリハビリ継続のため、キツイ山はまだちょっと無理。
④新しい膝サポーター(ザムスト EK-5)のテストを兼ねたい。
⑤夏山に向けて、暑熱順化をしたい。
⑥山で酒を呑みたい。
⑦テント泊でも小屋泊でもよいが、綺麗な星空が見たい。
⑧登山の帰りに、温泉で汗を流したい。
と、いろいろな目的をヨメ氏に伝えたら、じゃあ『苗場山』にしようか!と即決だった。でもなんで苗場山だったのか…、このときはまったく分からなかったのである。

 

山歩きのスタートは、“小赤沢三合目登山口”からの小赤沢コースで歩き始めます。登山口にはとても綺麗なトイレ棟があり大助かり。docomoの携帯は通じませんでした。

それから、駐車場で山歩きの身支度をのんびり整えていると、スズメバチにとても良く似た“アカウシアブ”の襲来をうけて大変でありました。アカウシアブと分かれば、追い払うことが得策のようです。噛まれて吸血されたらえらいことになるようだ…。

序盤から六合目までの登山道は、ボクにとっては嬉しい理想的な緩やかなコース。でもその先に待っている七合目八合目までは険しい道のりで、ぐぐぐっと一気に標高を上げてゆくものだから、息切れ激しく相当にバテました。

なにしろ登山道が湿気でむわぁ~んとしててめちゃくちゃ暑い!!
樹林帯だから涼しいかと思いきや、多湿無風の登山道は相当に辛い。(´Д`)
でも…、暑さにカラダを慣れさせることが目的でもあったんで、うだうだ云いながらもマイペースで九合目の稜線まで歩いてゆく。

 

そして3時間ほどのんびり調子を整えながら歩いた先は、白いぽわぽわの天国エリアが待っていました!😍
なるほど…だから苗場山なのだなとやっと理解します。

 

ボクは『ワタスゲ』がお花の中では一番の好みです。綿みたいな真っ白なのは果穂(綿毛)なので花ではないけれど、ボクの中では山に咲くお花。
触ると最高に感触がいいのが良い♪ 頬ずりしたいぐらい好み♪

今が見頃なのでは?と思えるほど見事なワタスゲが足元に走る木道を歩いてゆくと、今度は立派な『池塘』に目を奪われます。可愛らしい池塘もずいぶんある。
暑さでバテていたこともあり、そんなこんなで足がなかなか前へ進みません。

コバイケイソウも、満開で見事でした。あとで聞いた話によると、今年は当たり年のようです。

 

苗場神社、苗場山頂ヒュッテを経由して、先ずは苗場山の頂へ向かいます。
でも残念ながら山頂へ到着する前あたりから、周りにはガスが充満し視界不良になってゆく…。呑むしかありません!!
※写真は翌日朝のお天気どきのもの。


〈↑ 最近お気に入りの、サッポロビール園サマーピルス 缶ビール〉

真っ白で幻想的な景色の中で“呑む”のもなかなか面白かったのだけれど、徐々に真っ黒な雷雲が立ち込めて雷さまが怒り出す始末。山の上でのカミナリは音がデカくて本当に驚きました。

てことで酒席を苗場山頂ヒュッテの食堂へ移し、呑み続けます。

“窓際カウンターバー”も開店♪
今山行は、山専ボトルに氷を入れて持参します。ウイスキーをロックで呑むのはやっぱり最高でした!!

 

晩ごはん(18時から)は質素なものだったけれど、どれも丁寧に調理してくれていて、全部美味しくて大満足だった。カレーライスが夕飯と云う話を聞いていたので、こんな定食を出してもらえるとは思っていなかったので嬉しい限り。

 

食後の夕日はとても美しいものが見られたのに、楽しみにしていた星空は雲が多く、あまり綺麗な星景が望めなかったのは残念賞。

 

翌朝。朝ごはん(6時から)のずいぶん前に目覚めます。
苗場山頂ヒュッテ(苗場山自然体験交流センター)』でボクらが陣取った場所は、2階南側の隅。

2階へは傾斜のあるハシゴで登らなくてはなりませんが、天井が高く角部屋のため、2面の景色が棚板越しに楽しめて、ここが特等席ではないのだろうかと思うほど、窓越しに見える景色が特に素晴らしい部屋でした。まさにピクチャーウインドウ♪

朝ごはん。半熟たまごが最高に美味だった。

 

苗場山頂ヒュッテのチェックアウトは8時だったが、よく晴れたこの時を逃すのはあまりにも勿体ないので、6時半には小屋を出発して散策へ出かけます。
因みにこの日の宿泊客は、ボクら夫婦を含めて“2組の6人”だけでした。とても贅沢な小屋での時間を過ごすことができたのは幸いです。

再度山頂を経由して、、東の方向へ木道を進み“池塘スポット”へと向かいます。

広大で平たい山頂部を持つ苗場山は、テーブルマウンテンとの異名があるように兎に角パノラマの景色が美しい。しかも高低差のある景色が望めるため、池塘を上から眺めるビューが兎にも角にも良いんです。

池塘の周りに生い茂るワタスゲがなんともチャーミング。

朝の散策は“苗場山頂台地(九合半)”まで行って引き返す。

そこまでの風景も、本当に素晴らしいものがありました。どれも同じ写真ばかりでまいっちんぐ…。😅

でも今度はその先の、“赤湯温泉 山口館”を目的とした山歩きもしてみたい。車の回収が大変そうではあるが、温泉も良いし宿のごはんも美味しいとの話を聞けば、居ても立っても居られません。

 

平日登山は、登山客が少なくて本当に気持ちがよいですね。
山小屋泊も、平日だとこんなに空いてんの?と驚くばかり。
人のいない静かな苗場山、たまりません。

 

さて広大な高層湿原でさらにワタスゲを満喫したら、ぼちぼち下山に取りかかります。
でも翌日のこの日は朝から青空のおまけ付き。池塘に映り込む青空が綺麗で足が前へ進まない。木道へ座ってしまう始末。

樹林帯へ入ってしまえばこの風景は見納めとなるため、踏ん切りがなかなかつきません…。😅

下山路では、前日のすんごい雷雨のせいか、さらに高温の蒸し風呂となっていました。滝汗で水ガブ飲みです。
でもそんな山歩きでの大汗を洗い流すため、“小赤沢温泉 楽養館”への立ち寄り湯を楽しみにしていたのです。がしかし、下山日の水曜は定休日…。
山歩きの疲れよりも、汗でべたべた汚れたカラダで帰路につくのが何よりも辛かったのは言うまでもありません…。( ꒪Д꒪)

 

苗場山。とても良い山でした!是非とも今度は秋にも訪れたい!

 

で今回の目的…。
③はずいぶん良くなってきたので、次回はもっとロングコースを歩きたい。
④は塩梅良し。登山靴を脱がないでよいのが何よりも良い。
⑤はまだまだ調整不足。こんなんではさらに暑い夏山は歩けない…。

覚書1:下山めしの、秋山郷は“山源木工食堂”で食べた天ざる蕎麦がべらぼうな美味しさで◎。
覚書2:“苗場酒造”で地元のお酒を買って帰ろうと立ち寄るも、こちらも水曜が定休日だった…。涙

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