満天星屑キャビン(改)

先々月の話です。北軽井沢スウィートグラスで新しくオープンする施設、満天星屑キャビンのモニタリングをしました。ところで今回の記事は、前回の記事を先に読んでいただけるとより一層内容が深まります。ただ記事、少し長いので、お時間のあるときにどうぞ、。→「前回の記事

それでその施設、満天星屑キャビンは焚き火を室内で楽しむという単純明快で粋なコンセプトの基に誕生したのですから、楽しくない訳がないのです。火を身近に感じ、豪快な調理を体験し、星空を目に焼き付けて、開放的な空間を楽しむのだ。最高に贅沢な時間を満喫できることうけあいなのです。
だがしかし、こうして文字で表現するといとも簡単に楽しさだけが伝わりますが、実際にこのキャビンを心底楽しむにあたっては身を犠牲にして覚悟しなけりゃならない事実も浮き彫りになったのでした。
その内容は前回の記事に書いてありますし、スウィートグラスのウェブサイトにも告知されていますから、ご覧になっていただくとこのキャビンの課題や問題点がわかると思います。

さて、そんな対策による工事が完了した満天星屑キャビン(改)と申しますか、新しく生まれ変わった粋なキャビンのモニタリング調査を再度してきたのであります。
一応ここからが本題です。もしかしてもしかしてまた記事が長くなっている予感ですが、写真だけでもずらーと見ていただけたら、満天星屑キャビン(改)の雰囲気に改良点に工夫箇所、確認できるかなと思われます。


アプローチスペースにあったテラスに、切妻屋根と壁と引分戸が新設されました。
これにより、以前のエントランスにあった大きな引分戸が間仕切り壁の役目に変わります。母屋とエントランスの小屋が明確に分離され、玄関兼ダイニングスペースと、寝室兼リビングキッチンスペースとして使えます。
早い話、外部であったテラスが部屋になったので、母屋と小屋を一体的に使えてものすごく広くなったのです。
母屋には、チムニー効果が期待できる煙突が屋根の中央に新規に設置。妻側にあったアクリル窓開口部は、隣棟による視線などのプライバシーの影響か、壁に変更されていた。外部に向けて開放感たっぷりな自然と共有タイプだった前施設よりも、新施設はプライベート感覚が向上し自然との触れ合いも楽しめるような強かなタイプであろうか。


西側入口のダイニングスペース小屋はこんな設えです。
以前のテラスはそのままダイニングの床になり、大きなテーブルとアルミのスタッキングチェア5脚がこのキャビンの装備となる。さらに有難い装備はこのBBQグリルでした。テーブルとグリルの高さが同じなので、使い勝手がとても良いのだ。利用上のおすすめとしては使い慣れたシングルバーナーなどを持参するとさらに便利だと思う。


寝室兼リビングキッチンスペースに移動し、まずはこの開放感を堪能する。
帆布のスライドルーフを全開にするのだ。やはり気持ちが良い。タイミングよく屋根の開口部からファイヤーピットの台の上に、ひらひらと楓の葉が落ちてきた。なんとまぁ絵になる。
前施設からの大きな変更点は、真上に設置された煙突と室内に露出されるフードの形状だろう。それから、BBQグリルと兼用であったファイヤーピット台が、脚部形状と高さを変え焚き火台としての役目に特化したところ。
焚き火どきの問題点をクリアした結果ゆえのことですが、炭や薪での調理が限りなく不可能になってしまったことについては少々悲しい部分である。


ほか、室内の様子です。
あ、これいい。と思ったのは柱間の壁を利用した棚であった。この棚は本当に便利で、身の回りの物、食材、飲み物となんでも置ける。部屋の装備はキッチンシンク横にもありますから、ポップコーンにマシュマロ焼きにホットサンドと色々楽しめます。


陽が暮れてきた頃を見計らい、晩ご飯の準備を開始しました。ダイニングは西側ですから、太陽の沈む姿が綺麗に見えます。さらに、室内へ長い影を落としてくれて、艶やかな奥行きのある空間も演出してくれます。


タコライスに、煮込みハンバーグとキノコにポテト付きの付け合わせ。
食材はツルヤ軽井沢店で調達。大量に買い込んだ他の食材は朝に回すこととなる。タコライスはやっぱりおかずにはならないな。反省だ。


雰囲気づくりのためにランタンを2個持参しました。でも施設の照明器具だけで調理に食事と充分に役立ちます。
ダイニング側にはテーブルの真上を照らしてくれるハロゲンスポットライトがあり、リビング側には調光ができるブラケットライトが2ヶ所付いています。酔っぱらって先に寝ちゃってしまう人がいても、そのへん、照明の明るさを優しく配慮することができます。便利だ。

この日まったく寒くはありませんでしたが焚き火を楽しむために火を入れました。びっくりするほど暖かく、びっくりするほど排気効率が良い。これで、この施設のメインの1つである室内での焚き火に関しては問題が解消か。この次は真冬に訪れて、がんがんと火をくべてみたいぞ。きっと酒もがんがん進むはずだ。


えー実はこれ、夜にバーベキューして食べようかと考え大量に買い込んだ食材の一部です。
ステーキ肉に野菜各種を朝に食べました。キャビン装備のホットサンドメイカーを使ってパンハムチーズハムチーズハムパンのボリュームアップアップのホットサンドも食べました。朝からお腹いっぱいで動けません。アスパラは、僕は頭の部分ばっかり食べるため、僕の皿には知らないうちにお尻の部分ばかり自動配膳されました、。あしからず。


4月23日の一般オープン予定に先立って、僕ら(他の棟のモニターの方々も含め)のモニタリング結果が役に立ったことは本当に良かったことだと思いました。使い勝手上いろいろと発覚した問題点をここまで改善できたということは、大変に大がかりな改修工事であり、それだけにホントに多くの人達が苦労して知恵を出し合い助け合いながらこの施設が完成に至ったということが見て取れます。

施設の改修によって当初のコンセプトが若干崩れてしまいましたが、この施設の見せ場となる部分の「室内で焚き火」と「満天の星屑」は未だ健在です。まったく問題なく楽しめるでしょう。今回のモニタリング当日の夜は雨が降ってしまったため星空を眺めることができませんでしたが、心に残るほどの綺麗な星空を堪能できることは前回のモニター時に体験していますし、きっと新しい施設でも間違いはありません。。
さぁこれで仕切り直しが終わった。6月25日から満天星屑キャビン(改)が新たにオープンするのだ。今後の、この施設の人気の動向が非常に楽しみである。なんてったって、おすすめのキャビンですから。北軽井沢スウィートグラスの皆さんホントご苦労さまでした。そして有難うございました。楽しかった。。

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