[宴もたけなわ]
この週末は待ち望んでいた夢の祭典に参加してきました!
ボクはキャンプを始めて20年以上経ちますが、こんなに楽しかったキャンプは初めてかも知れない!!なんせ右から左からじゃんじゃん出てくる素晴らしい料理を肴に、ビールにモルトウイスキーを水を飲むかのごとく正午から急ピッチでやらせてもらっていたものだから、もう楽しくて楽しくて、つい気がついたら寝袋の中でした。涙。もう号泣!(>_<)
おそらく撃沈したのは撮った写真の時間をみる限り19時頃なので、それまではしっかりと楽しめたけれども、誰よりもこの燻製キャンプを待ち望んでいたボクは、しっこで起きた3時半に、すっかり寝静まっていたみんなをたたき起こして宴を再開して欲しかったほどに空白の5時間(皆が盛り上がっていた時に、ボクが寝落ちていた時間)が悔しくてならない。オ~ノ~! まったくなんてこと。朝なんて、ボクを除く12人の仲良しの加減が、すこぶる増していたように感じたのはけっして気のせいでは無いはずだ。チッキショメ~。
[燻製バー in 白州]
今回のこの素敵なキャンプは、燻製記の燻製道士さん主催による「燻製キャンプ2013」と云うもの。
さらに燻製バーin白州と云うサブタイトルまでついたBARが併設されたキャンプの域を超えたものであった。カフェバーもまるで顔負けの品揃え。白州の12年ものや18年ものだなんて見たことも触ったことも呑んだことも無い。
なので、最初はちびちびと恐る恐るなめるように呑んでいたのも束の間で、次第にロックでガンガン呑んでしまうヤバイ領域に入り込み、白目になりあえなく撃沈。6畳の部屋の真ん中で、大の字で頭に付けたヘッドランプを煌々と点しながら、まったく微動だにしなかったとのこと(ヨメさん談)。
防寒着のダウンウェアの上下を着込み、ニット帽にヘッデンを付けてそのまま寝落ちるとは、我ながら本当に情けない。色メガネまでご丁寧に付けてたわ。大後悔だわ、まったく。
[奥からコテージ、炊事場、ダイニング、そして燻場スペース]
ではそろそろそんな醜態をさらす前のことを記録しておこうと思う。せっかくの楽しかった宴だもの、ネタも満載で記しておかないと勿体ない。
さて、これは11月30日~12月1日のお話し。
宴処は山梨県北杜市の篠沢大滝キャンプ場。今回はテント泊をやめてコテージ泊としたため、車に詰め込む道具類も軽くフットワークも軽い。コテージは美駒ハウスと云う10人用の棟(23000円)を借りた。
6畳二間に分かれていたので、男女別に分かれ、ボクは夜、しばらくの間は男子部屋に一人寂しく寝ていたことになる(涙)。コテージには炊事場と2m四方の正方形の大きなテーブルとベンチが設置されており、嬉しいことに屋根まで付いていた。
さらにその団らん場所の隣には、自由に動ける多目的な配ぜんスペースがあり、そちらを燻場として燻製道士さんには思いっきり燻製の数々を披露していただいたのだった。
[ダイニングテーブルに乗ったオードブル]
素敵な燻製料理はあとでふれるとして、まずは今回の参加メンバーにふれておかねばねばならない。
ボクにとっちゃ~ビックリも仰天である。筆頭はもちろん燻製道士でもある山めしのげんさん。そしてなんと昨今の山登りブームの火付け役の一人でもあるイラストレーターの鈴木みきさんと、簡単缶詰めレシピではかなり認知度の高いフードスタイリストの黒瀬佐紀子さんがいた。
で、毎度お馴染みの矢車姉さんとエビ反りジャンプの矢車兄さん。さらには味のある山ガールコンビに名前も顔立ちもイケメンの山ボーイにやり手な雰囲気を醸し出していたダンディさんの4人衆。それからいつもの日暮里根岸お神輿コンビの給食のおばちゃんとおじちゃんがいて、ヨメさんとボクを含めてなんと強者の13人とワンコ1匹の大集団でした。
燻製料理以外に強者(ボク以外)がつくるオードブルも本当にすごかった。
ボクは先日美味しいとおだてられたばかりの切り干し大根と梅などを和えたマリネを出したら、矢グルメ姉さんからは二種類もの華やかなキッシュが出てきて、矢車兄さんからはなんとポンデケージョと云うチーズのパンが出てきちゃった。二つとも相当な美味しさ。
他には、給食のおばおじコンビから、燻製した牡蠣のオリーブオイル漬けと1.5キロもの高級和牛を使ったビーフシチューがダッチオーブンで調理され、フードスタイリストの黒瀬さんからはお得意の缶詰を使った一品料理を披露してもらった。まさに豪華絢爛。
あれれ、これってキャンプなのか?と一瞬目を疑うほどのメニューではありましたが、やっぱり例の、燻製道士さんからの燻製の数々を堪能してしまうと、少し曇りかかってみえちゃうのだから不思議。
[出てきた燻製の数々]
燻製キャンプが始まる前、テーブルの上に燻製道士からサラリとさり気なく出された用紙には、燻製のメニューとドリンクメニューがびっしりと書かれておりました。なんてニクイ演出!笑。流石としかもう言いようがない。
次から次へとテーブルの上に並んだのは、チーチクベーコンの燻製、燻製ポテサラ、燻製玉子、燻製レーズンとクルミのマスカルポーネ和え、燻製はちみつ味噌ベーコン、燻製しょう油玉子かけパスタ、燻製玉子のタルタル メルバトースト添え、燻製ミックスナッツ、と素晴らしい燻製のオンパレードであった。次の日にはお土産にブロックのスモークチーズまで持たせてくれると云う徹底ぶり。こんな至れり尽くせりな燻製キャンプに、ちょっと感動して目頭が熱くなったりして。
とまあ、ボクが覚えているのはここまで。
燻製メニューの中の最後のパスタまでしっかり食べたので、メシに関しては全て網羅できて良かったと思っているが、何せ空白の5時間に立ち会えなかったことが何よりもツライのである。みんなと一緒に焚き火を囲んで歌ってもいないし踊ってもいない。キャンプは、メシ食って火を囲んで団らんしながら酒を呑むそのゆとりある時間帯が最高に心地良いのに、ボクは何してたんだか。メシ食って酒呑んで酔っぱらって夢の中ですもの。まるで子供だ。今度からこんなときは皆さん、起ーこーせー!ビンタで頼みます、ビンタで。是非~~~~~!!!!!
[朝めしのホットサンド]
さ、そんな昨夜の醜態を帳消しにするべく誰よりも早く起きて(あたりまえ)、みんなに朝のコーヒーを振る舞ってみた。
けれどもボクが昨夜の団らんの輪の中にいなかったのはまぎれもない事実で、すでに一致団結した雰囲気のメンバーの中へ突撃するのにはかなり難儀したものです。自ら進んでコーヒーメーカーと化し、朝から香り豊かなドリップコーヒー作戦が大成功。朝めし後には、ちゃんと13人での燻製キャンプであった感じがし、とても大満足であった。
朝は燻製道士さんにゆったりしてもらうため、朝めしはボクらで担当。例によっていつもの楽ちんホットサンドです。
ボクとヨメさんはナポリタンのホットサンド。黒瀬さんはサバ缶とチーズとシソのホットサンド。そして矢車家はデザートのホットサンド、ホイップクリーム入りつぶあんとクリのホットサンドをそれぞれつくった。あっという間に完食。切断面が綺麗じゃなかったけれど、ナポリタンのホットサンドはなかなかいけることが分かった。そう言えばスライスチーズもinしたっけな。粉チーズもあるともっと良かったかもだ。
そんな終始お腹一杯で終わった今回の燻製キャンプもとうとう終わり。燻製道士さんには本当に世話になり良く楽しませてもらった。笑った。呑んだ。食った。・・・寝た。名残惜しかったけれど、メンバーの方々と、またどこかの山や酒場での再開を約束して互いに解散。
[とのぎっぱ展望台へ向けてドラクエ山歩中]
そして、残ったものたちでここから突然の嬉しい山歩きへ。
ボクが山歩きを始めたきっかけの中に、鈴木みきさんの「悩んだときは山へ行け!」を読んでからと云う経緯があって、以前記事ネタにしたことがあった。
初歩的でやさしい本でマンガで読みやすかった。ずっと尊敬している。そんな鈴木みきさんを先頭に、キャンプ場の裏山をふくれすぎたお腹を何とかするべく、小一時間ばかりの贅沢なドラクエ山歩をしてきたのだった。これが楽しいの何の。大笑いしながら山歩きしていたので、腹に力が入り、消化促進よろしくな里山歩きとなりました。殿来場(とのぎっぱ)の展望台からは白くなった甲斐駒ヶ岳が良く見えた。
燻製キャンプに里山歩きと、こんなにも楽しいイベントごとを計らって誘ってくれた矢の姉さんには本当に感謝する。あっぱれでした!
[とのぎっぱ展望台と甲斐駒ヶ岳]