コシアブラ偵察歩き

笠山ではイワウチワを、堂平山どうだいらさんではマリコさんのキッチンカーを。
その〝余韻〟を引きずったまま迎えた、翌日のお昼ごろ。4月12日、日曜日のこと。

 

今度の目当ては、山菜の女王と名高いコシアブラ。
前日は花と飯、この日は山菜。なかなかに忙しい春である。

軽く様子を見るつもりで山へ入ったのだが、どうにも様子が違ったようだ。
やはり今年は、なにもかもが早いらしい。

目当てのコシアブラは、すでに“いい頃合い”をとっくに過ぎていた。遅かったようだ。
どうやら採り時を、見誤ったようである。 山の進む時間は、こちらの都合などお構いなし。

それでも、まったくの坊主というわけではなかった。
探せばまだ、採りごろの、やわらかな芽も残っていた。

 

斜面を行ったり来たり、木を見上げては首をかしげ、ようやく見つけたおこぼれ。
気づけば、夫婦ふたりで食べるには十分な量が手元に集まっていた。

ありがたいものである。
春の山は、様子を見にきた者にだけ、ほんの少しだけ分け前をくれた。

 

ただ、いつものように友人へお裾分け、というわけにはいかなかった。
あれもこれもと配れるほどの量ではない。 その点だけは、少しばかり心残りであった。

🌿

それにしても――やはりコシアブラは旨い。

天ぷらにしてもよし、さっと茹でて和えてもよし。
口に入れた瞬間に広がる、あの独特の香りとほろ苦さ。どうにもたまらない。
そして、キンキンに冷えた日本酒がよく合う👌

 

前日はキッチンカーに腹を満たされ、この日は山の恵みに舌鼓。
なんとも贅沢な、春の二日間であった。

 

さて来年は、もう少しだけ早めに山へ入るとしよう。
どうやら山菜の春は、のんびり構えていると、すぐに先へ行ってしまうらしい。

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