6月1日(日)の話。
本当ならこの週末は、北飯豊のハクサンイチゲとゼブラ模様の山肌を目当てに山歩きに行く予定だった。がしかし、天気が優れず、その山行は見送ることにしたのだ。
高い交通費をかけて遠方へ行くのに、しかも北飯豊の朳差岳が初めてという仲間と一緒なら、やっぱり晴れ渡った青空のもとで歩きたい。実に残念であった。
というわけで、その代替えとなった今回の山行。
失意のメンバーは、目当てを「山の恵み」に切り替え、気持ちのいい稜線を歩いてきた。
本来の目的地は雨。でもこちらは晴れ。
天気だけは…まあ、しょうがないねと笑い合い、来年のリベンジを誓いながら進む。
とはいえ、雲多めのこの日は最後まで富士山はお目見えしなかった。
ところどころでこうしたおやつの配給あり。
あの山で食べるはずだったおやつをここで頂く。
前後ともに景色の良い稜線を辿りながら、山の恵みを楽しみつつぐいぐい歩く。
美しい景色のおかげで、歩けなかった山への悔しさもいつの間にか薄らいでゆく。
そしてまた、こうしたおやつの配給あり。
本当はあの山で食べるはずだったおやつなのだが‥笑
標高1776.5m、『倉掛山』にて。
山頂とミツバツツジとおじさん。
三つ乗じても何も出てこないし、どうにもならない‥。
山頂からの下山はピストンなのだが、山の恵みのおかげでこれが全く苦にならないほど楽しい道のりだった。
兎にも角にも、空いていて景色も良く、残念な代替え山行としては申し分なし。
山歩きの締めくくりに、野鳥のコマドリが姿を見せてくれたのは嬉しかった。
なるほど、大きなレンズを構えたカメラマンが大勢いた訳が分かった。昼過ぎになっても、駐車場が大混雑していた。
また来年、もしまた同じ頃に来るのなら、7時ちょっと前に出立するのはやっぱり必須なようだ。
山歩きの〆は、はまやらわ名物のわらび餅をつまんでから帰路についた。