那須岳歩きと三斗小屋温泉

4月26日(月曜)から27日(火曜)のこと。
那須岳の『朝日岳』を歩いてきた話と、三斗小屋温泉の『煙草屋』に泊まってきた話です。

 

不意に二日間ほど自由な時間ができたので、急遽前日に宿の手配をして山を歩いてきました。
さて何処へゆくべきか…。非常~に迷いに迷って、温泉目的で、まだ行ったことのない三斗小屋温泉の“煙草屋旅館”へゆくことにします。

となると、山歩きは“那須岳”となり、約6年ぶりの再訪です。2015年に訪れたときは、三斗小屋温泉の“大黒屋”に泊まったので、また違う趣のお風呂が楽しめるようで興奮します♪

山歩きのスタートは9時“峠の茶屋”の駐車場から。

目の前に見える茶臼岳が青空バックでとても美しい。でもこの日は兎にも角にも「風」が強い。そしてそれに併せて「寒い」のです。

やや不安を覚えながら、峰の茶屋跡の避難小屋へ。

そしたらもう…着いた途端、その名の通りの避難小屋へ「避難」します。


〈強風に耐えるヨメ氏〉

風が…、あまりにも…、すごいのです……。『飛ばされそう』でした。登山天気予報を確認してみると、那須岳の風速は“25m/s”とありました。これは台風並みの風速です。しかも気温は-5度でした。
かじかんだ指をほぐし、温かい飲み物を飲んで、避難小屋の恩恵を受けました。

この日の山行ルートは朝日岳を登ってから三斗小屋温泉 煙草屋旅館へゆく予定としていましたが、身の危険を感じるほどの大風でしたので登頂は断念して、直接温泉宿へ向かうことになりました。

と云っても通常の登山道ですら、飛ばされそうな勢いの大風でした。滑落しないように注意して、次は“那須岳避難小屋”のお世話になります。
今度はさらに長~い大休止。

そして風を凌がせてもらってのお昼ごはん。コーヒーを飲みながら再び、改めて避難小屋の“ありがたみ”を感じます。

 

“延命水”の水場、沼原からの分岐点を経由して、そのままなだらかな登山道を歩いてゆくと、いよいよ待望の温泉宿『三斗小屋温泉 煙草屋旅館』へ。チェックイン時間の13時に合うように、歩調を合わせて到着しました。

 

なにわともあれ、まずは冷えたカラダを温めたい♨ 温泉に入りたい♨
野天風呂(露天風呂)へ一番乗りし、どぼん♨

ああ…ぁあ~ぁぁ……♨ 言葉になりません。

 

結局、野天風呂には、13時、15時、18時、22時、5時、の5回も入浴。

景色が良くってすっかりとお気に入りに♪
趣のある木の内風呂にも1回入浴したので、煙草屋のお風呂は計6回も堪能してました。

 

煙草屋は携帯電話の電波が入らないので、良い意味でスマホから解放されて、お風呂に入って酒呑んで“のんびり”するしかやることがありません。

でもこの“のんびりタイム”がとても心地よくて、三斗小屋温泉では本当にゆっくりと時間が流れてゆくので夢心地のよう。温泉の合間の“昼寝”がたまりません。

この日の煙草屋はボクら夫婦の他、二人組の男性を合わせても計4人とほぼ貸し切りな状態で過ごしやすい。下山の途中、煙草屋の歩荷さんに会いこの話をすると、平日はいつもそんなものだと云う。


〈廊下上部に設けられた物干し竿が◎〉

温泉も、宿内も、こうした少人数での開放感を味わうには、無理をしてでも“平日”にゆくことを薦めます。土日の混雑を考えると、ちょっと足が向きません…。

 

晩ごはんと、

朝ごはん。
素朴ながらとても美味しい♪ ヨメ氏、ごはんのおかわり、3杯には驚愕だ( ꒪Д꒪)

 

さて翌日。朝風呂♨に入り、やっと山歩きへ。

雲ひとつない快晴で、翌日のこの日のほうが風も無く登山日和。しかも今度は暑い…。前日の-5度とは打って変わり、15度の気温となっていた。

 

まずは“隠居倉”を目指して歩き、温泉神社、噴気孔のある源泉地、と歩を進め、雪の残る地の景観ビューで小休止。

山座同定しますが、雪の燧ヶ岳、平ヶ岳、会津駒ヶ岳が分かる程度で情けない…。この次は精度の良い山座同定アプリ導入で望みたい。

 

熊見曽根。

パノラマの景色がすごかった。

遠くに、真っ白で凛々しい“飯豊山”までが見えた!去年は行けなかったから、今年はなんとしても歩きに訪れたい。

三本槍岳と朝日岳の分岐にさしかかり、朝日岳へ。

強風で登頂を断念した前日、無理しなくて本当に良かったと思っている。雲ひとつない快晴に心躍る思いです。

遠くの大佐飛山、そして茶臼岳を見ながら慎重に下山。
落石しそうな岩場ばかりで気が抜けません。

 

お昼ごはんは、煙草屋でつくってもらった“おにぎり弁当”を下山道終点手前のベンチでとった。梅のおにぎり2つで500円。宿で水筒に入れてきた緑茶が妙に美味かった。

温泉三昧♨の、有意義な2日間でした。
次はいつごろ、こんな贅沢山行ができるかしら。

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