〈外構〉
結婚うん十年記念のお祝いと、仕事の目を肥やす目的を兼ねて、新潟県は南魚沼市にある『里山十帖』へ行ってきた。里山十帖とは、廃業した既存の温泉宿をリノベーションし、さらには古民家を移築までして、新しい温泉宿をかたちづくった宿泊施設であり、評判の通り、建築、温泉、食事、おもてなし等、何もかもが◎な宿でした。
〈外観〉
以前に里山十帖をつくった岩佐十良 氏著作の「里山を創生するデザイン的思考」を読んで以来、そのプロセスに興味を惹かれて、行きたくて泊まりたくてたまらない宿だったのです。
〈エントランスホール〉
何ヶ月も先まで予約で埋まっていると云う里山十帖。平日ならばそんなことも無いだろうと高をくくり、いざネットで予約画面に進んでみると、本当にずーっと先まで予約でいっぱいでした。
〈2階ラウンジ〉
ところが、泊まりたかった希望の部屋ではなかったものの、とある部屋のとある日だけが“ぽつん”と空いているのを見つけたのです。おそらく誰かがキャンセルした部屋をボクがたまたま見つけたのでしょうか。ここは躊躇せずに大大大奮発して、初の里山十帖訪問へと至ります。
〈ウェルカムドリンク&ケーキ〉
〈手水鉢〉
さて、チェックインどきにサービスしてくれるウェルカムドリンクの“ビール”にすでに心奪われます。この日はたまらなく暑かったので、グラスに注いでくれたビールはあっという間に飲み干してしまいましたが、玄関先の手水鉢に浮かんだ缶ビールや、部屋の冷蔵庫に入っているサービスの缶ビールでさらに喉を潤すことが可能。温泉の入浴前に準備万端、コンディションを整えます。
〈露天風呂〉
温泉は、大小2種類の露天風呂“湯処 天の川”の2ヶ所と、部屋のテラスに設置されている個室露天風呂の、3ヶ所のお湯を愉しむことができました。
〈露天風呂〉
特に露天風呂からの眺めは“昼”も“夜”もどこも絶景で、素晴らしすぎて少々言葉を失います。部屋風呂ではビールを呑みながら眼の前の景色を堪能できるので、こんな贅沢なことはありません。
〈部屋風呂〉
お湯の泉質はぬるぬるで湯の花が茶色。水切り悪いじじいの肌も、このお湯につかったらしっとりすべすべになっていたので何やら不思議な気分。
〈テラス〉
〈書斎〉
〈ベッドルーム〉
泊まった部屋はマウンテンビューの『204号室』。入口サニタリー、ベッドルーム、書斎、そしてテラスと、一部屋が4つのスペースに分けられて変化を楽しめる客室でした。テラスに設置された湯船の存在がそれはもうありがたく、目隠しスクリーン代わりにもなっている“網戸”のおかげで、丸裸でテラス内をぶらぶら過ごすことができるのです。
ただ一つ残念だったのは、その目隠しスクリーンの役目を果たす“網戸の引き戸”がサビや脱輪によって動かすことが出来ず、テラスの本当の開放感を体験することが出来なかったのはとても残念なことでした。今後の対応策に期待をしますが、大判のサッシの良い状態を保つのは本当に難しい。
この日はフリーのドリンクバーで大好きな“山崎”を少々呑みすぎたようです。
美味しかった里山十帖の『食事編』については、また後日にでも記録します。