中遠見山歩き雪山宴会テント泊

克上魚類 中遠見山店

さて、何から記録していこうかしら。酔っぱらってしまった後の記憶は曖昧ミーだから、陽が暮れて寒くなって山仲間テントの中でさらに宴会を続けて行って、目が覚めたら知らぬ間に自分のテントの中にいて、出入口を開けっ放しでどうやら寝ていたと云う“呑み山行”のこと。(´Д`)
3月31日(土)~4月1日(日)に北アルプスの遠見尾根を歩いて、“中遠見山”で雪山宴会テント泊してきた話の記録です。

いちにちの克雅夫婦

山仲間の待つ集合場所へは、白馬五竜スキー場のエスカルプラザに8時過ぎに到着。第2駐車場へ駐めたジムニーで身支度を整えて、お酒と食料でずしりと重たくなったテント泊用のザックを担いで、尻皮克雅夫婦の『いちにち』の二人の元へ向かいます。

遠見尾根

尻皮いるいる。一年ぶりとなるテント泊装備の重さに辟易していたボクらのザックなんて、まるで日帰り用ではないのかと思えるほどに、夢と希望と〝タコ〟がパンパンに詰まったでかザックを背負った克ちゃんが待ってくれていた。
横の雅ちゃんも同様に負けず劣らずにこれまた大きい。何が詰まっているのかと問うたら、克ちゃんとは正反対の現実的なことを云われそうだったので、怖いから聞くのを止めておいた。しっかり者の嫁である。全く良いコンビ。

遠見尾根

テレキャビンゴンドラとリフトを乗り継いでたどり着いたところは地蔵ノ頭の下あたり。この日の酒処までは急登を乗り越えてえっちらおっちら3時間ほど歩いて行かねばならぬのだ。それもこれも山の上で臨時オープンする『克上魚類』の炙りタコ刺しのため。さらにそれをアテに美味しい日本酒が呑めるのであれば、多少の辛さもなんのその。訳もなく頑張れます!

遠見尾根

眺めの良い稜線に出ると、目の前に広がる壮大なパノラマの景色を見ながら次なる目標のところまで歩を進めます。小遠見山まで来たならばもうこっちのもん。この日の目的地『中遠見山』までは下って登ってあと少し。先ずは雪の中に突っ込んでキンキンに冷えた缶ビールを呑ることだけを考えて、ぐんぐん登りがんがん歩調を速めます。

宴会場とした中遠見山に着くとすぐさまテント用に整地を済ませます。雪を踏み固めて雪壁ブロックを成形し、基礎を強固にして馬目地になるように雪のブロックを積んでゆきます。途中軽く〝小休止〟を入れながら、のんびりと宴会場を造り込んでゆきます。

中遠見山テント泊山行

ある程度作業が進んで〝雪壁〟が立派になった頃、今度はテントを張って寝床を確保しておきます。酔っぱらって自分の寝床に入る記憶がいつも無いけれど、目覚めると寝袋にはちゃんと入っているのでこれはないがしろにはできません。

克上魚類 中遠見山店

そうこうしているとテン場の横に〝L型に掘り下げられたベンチとテーブル〟が造られて、『克上魚類・中遠見山店』がオープン間近になっていた。
日本酒とぐい呑みとアテを持って雪のベンチシートに各々着席。タコが炙られる美味しい香りを嗅ぎながら待てずにホタルイカの沖漬けで一杯やっていると、あららあららとあっと言う間に雪のテーブルの上が賑やかになっていきました。

酒のアテ

この日のアテは“炙りタコ刺し”に“サーモンの刺身”、“ホタルイカの沖漬け”に“白ごま明太子”、“ソーセージ”に“たこ焼き”であった。
ウチはなんと・・・~_~; 酒の肴はたこ焼きだけ。その他に主食とした“タケノコ鍋”はこしらえたものの、肴はみな克上魚類の歩荷によるものでした。いつものことながらおんぶに抱っこで相済まぬ。m(_ _)m

鹿島槍ヶ岳と五竜岳と酒席

さて、酒席の目の前にそびえるのは鹿島槍ヶ岳にカクネ里雪渓、五竜岳に武田菱などなど。酒の肴が無くなったって、それらを眺めながら酒を酌み交わしているだけでなんと盛大に呑めることであろうか。双方で持参してきた大量の酒があっと言う間になくなってゆく。
景色に酔いしれて、仲間との会話に酔いどれた、最高の雪山テント泊呑み山行となっていったのでした。

日暮れのテント場

日が暮れて寒さが増し、お隣の“いちにち”テント内へ場所替えをして愉しい宴が佳境に入った頃、ボクの様子も酩酊に。( ´Д`) もちろん酔っぱらって後半の話はあまり良く覚えてはいませんが、目覚めたら自分のテントの中に入っていましたから先ずは一安心。
ところがどっこい、寝返りを打とうとカラダを横にすると、激しい痛みが“腰”にビビビと走ったのでした。(>_<)

中遠見山からの下山中

この痛みはいったい何なのかと、寝ぼけまなこでおぼろげな記憶をたどってみると、夜中にトイレを済ませてテントへ戻る途中、星空を撮ろうベストポジションを探してあとずさりしていたら、深く掘り下げたベンチへ背中からどうやら滑落。落ちた模様・・・。
酔っぱらっていたこの醜態に深く反省したことは言うまでもまりませんが、骨折したり下まで滑落しなくて本当に良かったと胸をなで下ろしています。激痛でテント場から下山するのにとても難儀してしまったし。(´Д`)

遠見尾根

今シーズンはもうこんな雪山テント泊山行は無いと思うけれど、今シーズン最後の炙りタコ刺しにもありつけたしで、なかなか満足のゆく連続した雪山山行を楽しめたシーズンでした。来年の雪山は“イグルー”をつくって泊まれるまでのスキルを付けたいとの目標もできましたし、ますます楽しくなりそうです。

余談になりますが、4月12日にヨメさんが最後の手術入院〝膝ACLの抜釘手術〟をして完全復帰してくることになります。さてこの夏、何処へ行こうかとそちらの計画も楽しみです。

鹿島槍ヶ岳と五竜岳と遠見尾根

■山域:北アルプス 中遠見山
■日時:2018年03月31日(土)☀~04月01日(日)☀
■目的:呑み山行
■山行:地蔵の頭<09:20> ⇒ 小遠見山<10:50> ⇒ 中遠見山<11:20> ⇒ テント泊 ⇒ 中遠見山<07:30> ⇒ 小遠見山<07:55> ⇒ 地蔵の頭<09:05> ⇒ 白馬五竜アルプス平<09:20>
※往復ゴンドラ&片道リフト券は合計で一人1800円+400円=2200円
■ルートラボ:
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