岩倉鉱泉にて

奥久慈男体山歩からの続き⇒
12/5(土曜)~12/6(日曜)のこと。茨城県に住まう山の仲間から、おすすめの温泉宿があるんでこちらの山を一緒に歩いたあとに汗を流して忘年会なんていかがですか?と、とても魅力的なお誘いをうけた。もちろん、はいと二つ返事。
そんな楽しそうな宴会に参加しない手はない。しかも一日一組だけ限定したおもてなしをしてくれる宿とのことで、何やら前評判もすこぶるよろしいんです。宿主、お湯、食事、部屋と、どれもをとっても皆二重丸を付けている。
そんなとっておきの楽しみをあとに控えた山歩きを無事に終えて、15時半ごろに宿へ到着。そこは『岩倉鉱泉』と云うとても趣のある小さな宿でした。

出迎えてくれた宿主さんと女将さんに案内された1階13畳の部屋でみんなしてくつろぐも、先ほど奥久慈男体山を汗びっしょりで歩いてきたばかりのボクらのとった行動はもうそれしかなかった。
お風呂とおビールである。

客室は2階に6畳の部屋が2部屋と、4.5畳の二間に分かれる9畳の部屋が1部屋あるので、12人で押しかけたきたボクらは適当に各部屋にばらけて急いで着替えてお風呂へ突撃していった。
お湯はとてもまろやかで気持ちがいい。

湯温もボクには丁度良い。シャワーのお湯も噂通りにつるつるで、頭を洗ったあとのしっとり感がじじいの髪の毛でもなんだか実感できました。浴槽の前の大きなサッシュを開けると目の前には紅葉がチラリズム。
そよそよと風が浴室内に入ってきて、みんなで浴槽につかりながら長話。ビールが美味しく呑めるまで長湯と決めこんだ。

とは云え、ボクひとり喉の渇きにとっとと負けて、先ほどの13畳の宴会部屋で買ってきたビールをフライング呑み。一杯二杯と先駆けて呑んでいると、仲間が続々と湯気をともなって宴会部屋に入ってきた。
缶ビールや瓶ビールが大きな座卓に並び、晩ごはん前の軽い宴会の開始でありました。
山歩き⇒お風呂⇒ビール。この最強の流れに今回は岩倉鉱泉へ泊まりで遊びに来ているので、浴衣を着たまんまの『ごろ寝』が加わった。至福でした。(°∀°)

岩倉鉱泉の晩ごはん

ほろ酔いになった頃、ぼちぼち晩ごはんをお願いした時間になったので、みんなで隣部屋の食堂へ移動します。大きな座卓が3つ横に並び、12人分の晩ごはんが綺麗に配膳されている姿に圧倒される。
こんな迫力ある画はなかなかお目にかかれない。

メイン料理は名物の奥久慈シャモ鍋でした。他にはイワナの塩焼きにお刺身、野菜の天ぷらに茶碗蒸し、彩り綺麗な煮物にお新香などが食卓に並び、お世辞抜きで何もかもが本当に美味しかった。
ボクが座った座卓では食いしん坊の四人衆でまとまってしまったので、ダシがたっぷり出ている鍋の残り汁に白飯を入れて卵でとじて勝手におじやまで作ったんです。
これがすこぶる美味で、最後の最後まで美味しかった。まさに二重丸◎。

さて、晩ごはんのあとはまた13畳の宴会部屋へ戻って、各自で持ってきたお酒と肴で大いに盛り上がった。ロック氷と炭酸水はクーラーボックスに入れて持ち込み準備は万端。ウイスキー知多とメーカーズマークのハイボールを味わいながら、口直しの獺祭(だっさい)純米大吟醸まで手を出して日付が変わる頃まで大騒ぎ。心ゆくまで酔いしれた、非常に楽しかった忘年会でした。

宿を貸しきりで利用できたからこそ実現できたこの忘年会。おそらく他の温泉旅館ではきっと注意が入るであろう騒音だったかと思うほどだ。廻りを気にせずお喋りに花を咲かせ、温泉入って酒呑んでこんなにも楽しく気持ちの良い忘年会ってそうはできません。そんなことが可能な小さな宿へ導いてくれた山の仲間に大感謝。来年もまた同じ頃、ここでこうして是非とも呑みたいものです。

memo
■宿場:茨城県 岩倉鉱泉
■宿代:ひとり13500円程度(一泊二食付き)※晩ごはん時に追加した酒代含む
■温泉:男女別内風呂(6時~22時30分まで)、露天風呂なし
■特筆:浴衣、茶羽織、バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、シャンプー、石けん、ウォシュレット洋便器。持ち込みの酒類は宴会部屋でのみ飲食が可能。
◆料理に関しては、げんさんの山めし礼讃 (夜めし) (朝めし)を読んで頂いた方が適切です。
◆宿や忘年会の記述は、また違った視点のMOMOパパさんの記事が大変面白いです。
岩倉鉱泉シャシン記ログ

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