裏岩手縦走〈ケーコ編〉三日目

二日目の続き

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10/10土


小屋の中は6.5℃、外は3℃、天気はもちそうだが風が強い。
今日は八幡平頂上14時50分発の自然散策バスで松川温泉に戻ればいい、ゆっくり出発する。
1日1本だけのバスってのはちょっとドキドキするな。


岩手山は雲の中、高い雲と低い雲が入り交じり、空が騒がしい。


嶮岨森(けんそもり)、前諸桧(まえもろび)、諸桧岳(もろびだけ)、とゆるやかなアップダウンを繰り返し、
立ち枯れ地帯を抜けると、目の前に畚岳(もっこだけ)が現れる。


時間はたっぷりあるので「もっこ」も登ろう。
強風で長居こそ出来なかったが360度、遠くまで見渡せる展望の山であった。


八幡平も風は強いわ、観光客が多いわ、レストハウスの食堂は休業中だわで、
悪天候時のプランBで“藤七温泉”まで歩く。下りなんでスイスイ楽ちんで良い良い。
勝手に岩手宣伝大使をしてるちゅちゅ先輩からの、
「湯浴み着を買って、混浴露天風呂に入り、泥パックをして来い!」との推しが激しく、
興味津々だったのである♡

好天時のプランAは八幡平~源太森~黒谷地湿原の散策だった。
藤七温泉にして大正解、思いっきり楽しんじゃった。


車だと一瞬しか見えないかもしれないが、八幡平樹海ラインを歩いて下ると、
露天風呂の全貌がよーくわかる。もうね、あの開放感たるや、笑ってしまう。
群馬の尻焼温泉以来の衝撃だった ( ఠ_ఠ )

山の斜面から湧き出ている源泉に直接入っている感じで、
湯床から絶えずボコボコ吹き出している所の周辺に泥が溜まっているようだった。
それを体や顔に塗って泥パックをする。
こういう時、私は貪欲で顔にもたっぷり塗ってしまい、いざ泥を洗い流そうとするも
泥を泥水で流す様なものだから、目の中がゴロゴロしてしまい、
帰宅後、家の風呂で洗い流してもまだゴロゴロが取れず痛かった。
顔の泥パックは目の下までに留めておいた方が良いかも。

がきデカふうな人🍄もちらほら居て、目のやり場に困ったりするかもしれない。
けどまぁ魂の自由を感じ、楽しんだらいいんじゃないかな。


カレー南蛮そばと稲庭山菜うどんを食べ、藤七温泉14時54分発のバスで松川温泉に下りた。
バスは乗車時に整理券を取り、降車時に現金払い
藤七♨~松川♨区間は30分程度、大人¥560
松川温泉峡雲荘前のバス停から駐車場に戻り、


盛岡へ移動し、ぴょんぴょん舎で冷麺と焼肉を食べて帰る。
そう!なんとぴょんぴょん舎の会計レジ横で岩手の松茸が売られていて、
翌日、大深山荘の水場の水と埼玉の新米で松茸ご飯を炊いた。美味しゅうございました。
今年は松茸の当たり年なんて噂もちらほら耳にした。
少なくとも藤七温泉産の松茸🍄は大豊作だったな。ニヤリ


振り返ってみて、
達成感じゃなく、
すごく満たされた山旅だった。

〈おしまい〉

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