3月9日、土曜日のこと。抜けるような青空が広がる“安達太良山”を歩いてきました。ちゃんと歩く雪山山行としては本当に久しぶりとなる。数日前のヤマレコを参考にして、雪山装備を整えてスノーシュー、アイゼン、ピッケル、ストックと、一応フル装備の出で立ちで、あだたら高原スキー場の駐車場を出発。
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駐車場から登山口までは全く雪が無く、この先の山行は果たして本当にこんな重たい装備で良かったのかと、ヨメ氏とぶつくさ言い合いながら歩き始める。登山口手前に、あだたら山 奥岳の湯なる温泉施設が新しくできていて驚いた。
さて、いやはや雪山装備は重たい・・・(*´з`)。肩にズシリと来る装備の重さに堪えながら、勢至平の分岐を左へ進み、雪がたっぷりのエリアへと足を踏み入れる。ツボ足での歩行はもうそのあたりがボクらには限界で、ずぼずぼ潜り辛抱たまらずスノーシューを装着する。
湿った雪は思いのほか足が重かったが、やがて軽快に歩が進んでゆく。までもこんな雪なら軽量のワカンでも良かったかも知れないんだけれど、今山行は装備の選択にやや難儀した山歩きでありました。
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『乳首』 ホント、言い得て妙だこと。~_~;
安達太良山がよ~く見える稜線にでると、とんでもない風に行く手を阻まれる。デブちんのボクでも飛ばされそうな勢いの大風、突風をやり過ごし、一歩一歩ゆっくりと歩いてゆく。
雪が風で舞う様子をカメラにおさめたら、奇跡の一枚のようなキラキラした写真なんかが撮れたりして、風が凄くて山頂付近のコンディションはあまり良くはなかったけれど、晴天の景色は素晴らしくて視覚的にもとても興奮した山歩きでした。
峰ノ辻の分岐からの山頂直下は、これまた素晴らしい景色の連続で何度も息を呑んだ。スキーヤー達が山頂から気持ちよさそうに軽快に滑って降りてくる。ガリガリ ガリガリと音を立てて滑ってくる。
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山頂である通称“乳首”の手前でスノーシューからアイゼンに履き替えて、山頂では突風に飛ばされないように注意して、ぐるりとパノラマの景色を楽しんだ。けど未だに上手く山座同定ができないのが辛い。(´д`)
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奥岳からぐるっと反時計回りで回ってくるつもりの下りのルートは、予定を大きく変更し、くろがね小屋を経由して帰ることにした。行きは勢至平から近道を通ってきてしまったため、くろがね小屋から峰の辻までの“気持ちの良いトラバース”を歩いておきたかったのだ。
くろがね小屋は、来年の2020年3月31日には営業をいったん終了し、小屋の建替工事に入るとのことなので、雪のあるくろがね小屋とそこの温泉を楽しめるのはもうあとわずかと云うことになる。きっとこの小屋のたたずまいは見納めになりそうなので、ボクらも来年は最後に小屋泊りで安達太良山へ再訪したいと思っている。
青空が目に眩しい、天気も気持ちもとてもスカッとする雪山歩きであった♪
安達太良山の山行後は、最近は恒例としている“岳の湯”に泊まり、温泉に入って癒しのひとときも愉しんでから帰路へつく。終わりもよく、良き山行でした。
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