赤岳・中岳・阿弥陀岳山歩

赤岳山頂

先日山登りしてきた北アルプスの槍ヶ岳で気をよくしてからか、今度は八ヶ岳の最高峰である赤岳を登ってきた。標高は2,899m。遅ればせながら、やっとその頂を踏んできた。
なかなか険しかったけれども、とてもとても楽しく登れることができました。そんなお話は、10/18(土)~10/19(日)のこと。

中央高速道路の諏訪南ICを降りて、朝8時過ぎに美濃戸口より先の、やまのこ村の駐車場へin。ギリギリセーフな感じでした。駐車料金は1日1000円を2泊分支払い、トイレを借りてから山旅の準備に取りかかる。が、トイレの壁には駐車料金の割引サービスなる情報が張ってあった。オ~ノ~!(>_<)しっかり事前情報を仕入れてくるんだった。-500円は大きい。なんせ山小屋の缶ビール一缶分。涙

行者小屋テント場

1日目の18日は、先ずは南沢ルートで行者小屋のテント場を目指して歩いた。ザックの中は小屋でのビールを期待していたのでペットボトルの赤ワインは一つきり。この日のザックはそんなには重たくはない。しかもやまのこ村まで車で入ってしまったので、行者小屋まではCTが2時間程度。

んでも八ヶ岳特有の苔コケの魅力にすっかりと魅了され、予想通りの1時間オーバーでテン場へ到着。南ヤツの苔コケも、北ヤツにまったく負けていないことを知った。

行者小屋のテン場には11時過ぎに到着するも、すでに結構なにぎわいでした。地面が水平なところを探すもなかなか無くて、どうしようかとうろうろしていたらたまたま運良くテントを撤去していた親子に遭遇し、その跡を張らせてもらった。

で そこがかなりの特等席で、テントの出入口からは正面に赤岳がどんっとそびえている姿を終始見ることができるところでした。そう云えば星空も綺麗だったな~♪ 酔っ払って寝てしまったので、ほとんど見てはいないけれど。(-_-;)

行者小屋の生ビールとおでんのセット

テントを張ったらもうすっかりとお昼の時間。なので小屋までごはんを食べに出かけ一服タイムと決めこんだ。ん?!おでん二つと生ビールのセット(1000円)なんてのがある!

くぅ~♪(>_<) これは呑まねーわけにはいかねー!ついでにもっとおでんも頼んで牛丼も頼んで、一服とは云わずにこの日の終着点としちゃった(笑)

先に阿弥陀岳でも登っておこうと予定していたけれど、生ビール呑んじゃったらそんなことはもうどうでもよくなっちゃった。で、赤岳を見ながら宴会開始ですよ。受付の棚にただ置いてあった缶ビールがよ~く冷えてました。晴れてはいたけれども、それほどの気温です。朝はテントがバリバリに凍てついてました。

中岳のコルから望む富士山

よ~く寝た次の日2日目の19日は、5時起床の6時出立で先ずは阿弥陀岳へゆくため中岳のコルへ向かった。重いザックもテントもテン場に置いてきたので背中が軽いこと軽いこと。まるで羽が生えたようでした。

中岳のコルに着いたら目の前に見える富士山があまりにも綺麗で驚いた。しばしその景色にうっとりと酔う。そして上着を脱いで臨戦態勢を整えたら阿弥陀岳への急登に取りかかる。ハシゴ、岩場を慎重に登り、難なく阿弥陀岳の山頂に到着。

う~ん、すんげ~景色♪360度見渡せるパノラマの景色が実に見事。雲からちょんと出ている富士山から右へ目を移してゆくと、北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、蓼科山、天狗岳、硫黄ヶ岳、横岳、そして赤岳と確認できて、これにはちょっと感動を覚えた。阿弥陀岳からの展望、素晴らしすぎる。

さて、誰もいない阿弥陀岳の山頂をもう少し満喫したかったところであるが、先ずは目の前の大きなアレの頂を踏んでこなければ今回の山行の目的が果たせないので、次の中岳へと向かった。サクッとそのピークを越えたら次はいよいよ赤岳へと向かうザレたつづら折りの道を、ジグザグとひたすら登った。

文三郎尾根分岐標識

文三郎尾根との分岐に差しかかったら、そこから赤岳の山頂(南峰)までは意外と楽ちんだった。サブザックの中身は極めて軽いから、当然と言えば当然よね。岩場、くさり場、ものすごく楽しかった。

そして場所を赤岳頂上山荘のある北峰に移動して腹ごしらえ。前日に中央道 八ヶ岳PAで買ってきたあんクロワッサンとメロンパンをパクついた。けれどもメロンパンが見事にぺっちゃんこになっており、何これ?な状態のパンになっていた。食べ物は、その形ってとても大事だなと実感する。何だか美味しさも半減。苦笑

タビノカミサマの二人とケーコちん

さ これでこの今回山行の目的は果たせたので、赤岳展望荘経由で地蔵の頭まで向かった。すると前方からは見覚えのある仲間の二人が登場す。ボクらが地蔵尾根で下る前に無事に会うことができて何よりだった。先日の槍ヶ岳縦走山行のときに同行してもらい、大変お世話になったタビノカミサマの二人であった。

今回は硫黄岳からの縦走で赤岳、そして阿弥陀岳までゆくとのこと。いつもタフでパワフルな二人なのである。しかも翌日は日光白根山に行くんだと!(遠い目) まったくスゴい。

苔むした南沢ルート

行者小屋に戻りテントをかたづけて重たいザックにパッキングし直したら、車を駐めてある美濃戸口やまのこ村までまたのんびりと歩いて帰ります。お昼すぎだったからでしょうか、太陽の日差しが森の奥まで入っているようで前日よりも苔の表情がとても豊。陰影がハッキリしていて彫りの深い顔つきに変わっていたように感じました。

赤岳への山行。こうして最後の最後まで楽しめた。今度は赤岳から逆回りで硫黄岳目指して歩いて行きたいものである。

それから余談ですけれど、今回の山行でまったく違うコースを歩いてきたのにもかかわらず、あんだけ人がいたのに二日間で5度も出会した女性の二人組がいました。おそらくは年の頃はボクらと同じ。出会うたびに軽く話す程度ですが、こんなケースって非常に印象深いものですね。そんなこともひっくるめて楽しい山旅と相成りました。

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