武尊山歩

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先週23日の日曜日。
久しぶりにガッツリ歩いた事もあるけれど、この日歩いた武尊山はツラかった。本気で途中棄権しちゃおうかなとさえ思ったほどキツかった。
とは云え、山歩きしたコースには巻き道やエスケープルートなど無いので、根性と甘い言葉(晩ごはんは厚いステーキとか回らないお寿司とかそんな類のものですが)でなんとか乗り切った!

武尊山(ほたかやま)は群馬県に位置する標高2158.3mのとても景色の良い山で、近々足を伸ばそうと思っている尾瀬の至仏山と燧ヶ岳の姿もくっきりと見えた。それで百名山である。
ところがどっこい登山口までのアクセスが悪いのか、百名山にしては随分と空いている感じがしました。いつもあんなもんなのでしょうか、登山道も山頂も登山者はまばら。
混雑大嫌いなボクにとってはこれほどありがたい事はなかった。ところがしかし、登山道は噂通りで非常にありがたくはなかった。もう泣きそうな勢いであった。登りに比べて下りの方で、かなり大幅に時間を食ってしまった。

いや~もうすげぇのなんの泥濘が!田植えする前の田んぼみたいな感じ。
しかもそれがず~と下まで急坂ときてるから、膝ガクガクで足はプルプル、手は色んなものを掴んで降りたから泥んこで、握力の低下も著しかった。
結局スタートしてからゴールまで9時間40分もかかりました。何をそんなにのんびりとと思うかもしれませんが、滑るぬかるみと蹴つまずく木の根に悪戦苦闘。
しどろもどろしながらも、何とか下山したものです。武尊山、ほんと~にきつかった。あまりにも疲れ果てたもんだから、帰りに寄ろうと考えていた南郷のしゃくなげの湯もスルー。温泉の湯などにつかろうもんなら、帰りの車を運転中、絶対に舟をこぎそうで怖かったのだ。

登りのくさり場や岩場はアスレチック感覚で非常に楽しみながら登れましたが、下りがあまりにもダメダメだった。
武尊山からの激下りの後の剣ヶ峰山までの登りもつらくてつらくて我慢の子。ボクにとってはまさに試練の山でした。
ただ、膝の調子が悪くなってから久しぶりにたくさん歩いたので、とても良い膝試しの山行になったのは確かです。
10時間ものロングトレイル、くさり場に岩場、膝の加減を確かめながら歩けたのは良かった。帰りも翌日も何事もなく過ごせています。これは嬉しい。日頃の、レッグエクステンションの特訓の成果が出てるのか、とにかく大丈夫だった。

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[武尊山から剣ヶ峰山までの稜線。向こうのツンッとしているのが剣ヶ峰山。遠い。涙]

歩いてきたコースは、綺麗なトイレのある武尊神社の無料駐車場から。
→ 手小屋沢避難小屋の分岐 → 武尊山 → 剣ヶ峰山 → 武尊神社駐車場、までの周回コースです。歩き応え、アリ過ぎだ(汗)。まだの人、泥濘箇所多数によりゲイターはなにがなんでも必須です。

とまあ、あまりのツラさに愚痴っぽくなってしまったけれど、山頂からグルリと全方向見渡せる広大な風景はやっぱりたまらない。
稜線歩きも多いので、常に景色を堪能しながら歩けます。ただ余裕があれば、のお話ですけれど。ボクにはそんな余裕、なかったよ(涙)

補足ですが、「落とし物」とうとうやってしまいました。
疲れ果てていたこともありますが、完全に自分たちのミス。ヨメさんのザックの雨蓋の上に、適当に取り付けていたもんだから、いつの間にやら無くしてた。ボクの帽子。そしてヨメさんの帽子。計二つ。ショックも2倍。
ところが、捨てる神あれば拾う神ありだ。これホントのこと。心優しきお二人のおじさまが、別々のところで拾ってくれたものを持ち帰って来てくれたのだ。本当にラッキーでした。
きっとこの記事を読んでいる訳は無いけれど、感謝の意は表したい。お世話になりました。大感謝です。m(__)m

武尊山歩シャシン記ログ

泥濘の悲劇

徒渉する度、何回洗ったことやら。
でも途中で無駄なことをやっていることに気づき、あきらめて放置。

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