
『道東の山旅【知床連山】前半ケーコ編』から つづき

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花畑の二ツ池テン場を後にする。


オッカバケ岳の山頂を巻くようにハイマツを登りハイマツを下る。
小さなミクリ沼を過ぎると、サシルイ岳の全貌が見えた。

徐々に登山道が水路のようになってきた。

登るにつれ、水の勢いが増してきたので、雪渓手前のザバザバ流れてる場所で2人で5L取った。

雪渓を登りサシルイの肩へ向かう。背後にはオッカバケ岳。


ハイマツを登り、肩を過ぎると、とうとう三ツ峰と羅臼岳が目の前に現れた。

アオノツガザクラ

チシマツガザクラ

国後島

いくつもの花畑とハイマツを越える。

三ツ峰テン場に到着。

フードロッカー1基が使用不能になってた。(ツンデツンデ1匹がお亡くなりになってた)

水場はチョロチョロ細い。

テン場とテン場の間に水場がある。

三ツ峰の鞍部へ向かって直進する。

チシマフウロ エゾツツジ エゾシロチョウ

メアカンフスマ ハイオトギリ イワブクロ

チシマノキンバイソウが見頃で美しい

ウコンウツギとお疲れ気味のおじさん

鞍部の花畑を抜けると『羅臼平キャンプ指定地』に到着。

テン場は貸し切り。
熊の心配もあり、嬉しいような嬉しくないような複雑な気持ち。

ハイマツに囲まれたテン場は『となりのトトロ』のメイちゃん目線で見回すと、いくつも獣道みたいなのがあって、奥までずっと続いてるよね?これはもしや?って考えるときりがなく。
ど真ん中にテントを張ろうかとも思ったが、風が強くて断念。

アイゼン干して、Tシャツだけ着替えて、というか前日着てたTシャツの方がまだ綺麗でマシだったのでそれに着替えた。

面白い山容の羅臼岳。
山頂部分の岩場は溶岩ドームと呼ばれる。火山から粘度の高い溶岩が押し出されて出来たドーム状の地形のこと。

日の入りは19時過ぎ、とにかく長い1日だった。

北海道に祝杯!

さてさて、暗くなる前にフードロッカーに色々しまって寝るよー

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※フードロッカー荒らしではありません。
食べ物やゴミ、食器など全部しまってから、羅臼岳に向かう。

山頂は隠れてる。

3日前の天気予報では曇りだったけど、晴れてないか?

クモマグサ

雲海の上だったのか。


羅臼岳山頂

硫黄の山頂でも見た謎の文字『TOP WV』

ブロッケン現象

雲の上に浮かぶ縦走路

コエゾツガザクラとチングルマ

羅臼平と三ツ峰

点滴並みのポタポタ、岩清水で水を取るのは難しそう。

思い残すことはない恵まれた山行だった。


テントを片付け始めたら日帰りの早い人が登ってきた。

今回、携帯トイレはフードロッカーに入れるか入れないかで頭を悩ませた。
袋を3重にしても臭うもんは臭う。この臭いをクマはどう捉えるのかがわからなくて。知ってる人が居たら教えてください。
それと凝固剤で固めるタイプの場合、袋の中のナニに(ブツに)、凝固剤を振り掛けてから使用済みトイレットペーパーを入れる。この何気ない順序が大事。

チシマノキンバイソウとエゾシロチョウ

エゾコザクラ

コエゾツガザクラ

雲海の中に入る。

雪渓下りは楽しい。

歩きやすいと調子に乗って進み過ぎ、またもや夏道を見落とし、大沢入口まで登り返す。


羽衣峠


銀冷水に携帯トイレブースあり

仙人坂 オホーツク海が見下ろせるらしい。

積雪に耐えて横に生えてるダケカンバ
3日間を通して、低い木を屈んで通過することが多く、結構疲れが蓄積された。

極楽平


弥三吉水

650m岩峰で雲の下に出た。

ガスと雨でびしょ濡れ。

オホーツク展望の少し手前でウトロハイヤーに電話をして、タクシーの手配をする。ウトロにタクシーは1台しかないため事前に予約済み。

エゾカワラナデシコ

下山

運転手さんは木下小屋で待っていた。氷水をいただき、がぶ飲みをする。
木下小屋→カムイワッカ湯の滝¥8000
カムイワッカ湯の滝→木下小屋¥9000
だそう。湯の滝までの道路は平坦で走りやすいが未舗装なので、土埃で車が真っ白になってしまう。その都度、洗車するのは手間だよね。

国設知床野営場の、キャンプ場に戻ると、管理人さんが「クマ大丈夫だったか~でんぷん団子食べるか~」とやって来て、でんぷん団子を焼いてくれた。


甘く煮た金時豆をじゃがいも澱粉でつないだ餅のようなもので、昔ながらの素朴なおやつ。美味しかった。

2人用ケビンに荷物を下ろし、知床第一ホテルで風呂をいただき、キャンプ場近くの食事処『潮風』で打ち上げ。

10年前にシレトコスミレを見るためだけに知床連山を1人で縦走した山ブログ仲間のくにさんはやっぱ凄いよねって話で盛り上がった。当時の記録は色褪せず、むしろ面白すぎる。
写真を見比べると、雪が多いという今年よりも10年前はもっと雪が多い。山自体は何も変わっていない、それが嬉しかった。

参考までに我々の主だった縦走装備は―――
夫:18kg
アイゼン、ピッケル、ストック、テント一式、シュラフ、マット、ダウンジャケット、ダウンパンツ、Tシャツ1枚、雨具上下、日傘、水3.5L、行動食5回分、ビール350缶×3、保険ウイスキー、浄水器、ガスバーナー、ガス缶、ジェットボイル、カトラリー一式、エマージェンシーセット一式、ヘッドランプ、スマホ充電器、熊よけスプレー など
私:14kg
アイゼン、ピッケル、ストック、シュラフ、マット、ダウンジャケット、ダウンパンツ、Tシャツ1枚、雨具上下、日傘、水3L、行動食5回分、食料7食×2人分、ビール350缶×2、浄水器、ガスバーナー、カトラリー一式、エマージェンシーセット一式、ヘッドランプ、スマホ充電器、熊よけスプレー など
最高点の標高: 1665 m
最低点の標高: 236 m
累積標高(上り): 2775 m
累積標高(下り): -2796 m
総所要時間: 06:17:27