とうとう満を持して、日本最高峰の山『富士山』を登ってきた!
9月10日の日曜日の話。その日はちょうど、富士山の閉山の日でもあった。
「富士山は登る山ではない、眺める山だ」と云う人が多いが、それは富士山に登ったことがあるから云えること。
ボクらもそんな事が言える立場になりたくて、多少色々な山での経験を積んできた。そしてぼちぼち富士山に登っても大丈夫だろうと判断できるようにもなってきたんで、実行に移してきた。
〔富士山の影が写る素晴らしき光景〕
さて、登山のスタートは『富士宮口五合目』から。静岡県側からの、“富士宮ルート”と言われる急登で岩場が多いとされるコースを歩いてきた。幾つもある富士山のルートの中では、一番標高が高い登山口から歩いたのだ。
目的は速攻!である。
5時ごろの、日の出も間もない頃を見計らって、シャトルバスの到着前に歩き始めて混雑する前に富士山の山頂へ到着する考え、‥らしい。
らしい、とは。この日の富士山の山歩き。とても優秀なガイド級の山仲間が二人もサポートに付いてくれた。
一人はこの日の富士山がなんと99登目となる超人プリマみなちゃん。もう一人はエベレストやデナリマッキンリーも歩いてきたサミッターの超人タムちゃん。
二人の超人に挟まれて、ペース良くぐいぐいぐいっと引っ張られて、いくつも点在する個性的な山小屋をやり過ごしながら、ひたすらただひたすらに登ってゆくのであった。
‥‥これが実にツラい。( ꒪Д꒪)
登ったり下ったりしたりの強弱のついた歩きがほとんど無いものだから、4時間ほど、ずぅ〜〜〜っと我慢の登りである。
しかも鬼コーチ、「腰おろして休んでしまうと逆に疲れてしまうから‥」と、山頂まではほとんど休憩を取ってくれまてん。( ꒪Д꒪)
でもまぁその甲斐あって、ヨメさん共々、無事に富士山の山頂へ辿り着くことが叶ったのだから、鬼コーチ様々である。
てことで先ずは、富士山の頂上浅間大社奥宮に到着!
9時20分ごろのことだった。
綺麗な山頂トイレを借りてお鉢の中を見たら、次の目的へ進んでゆく。標高3776mの地点、日本最高峰の剣ヶ峰の頂へ。
ヨメさん、疲れ過ぎて大あくび‥。
剣ヶ峰までは順番待ち。もちのろん並ぶ。
やっと順番が来たんで、剣ヶ峰の標柱の前で思い出の一枚を撮影する。
日本最高峰の山なので、日の丸の旗を持ってきた👌
超人たちと一緒に!
スゴいと思うのが、つい最近まではコロナに罹患して寝込んでいたというのに、コロナ明けの1発目のリハビリ登山がこの富士山という彼‥笑。
全くスゴい連中に連れてきてもらったものだ。光栄である。
さらに“剣ヶ峰で一番高い”ところでポージング‼
標柱のちょっと先、切り立った岩場の先っちょに、赤字で「×」と標記されているところが日本で最も高いところなのだそうだ‼
お鉢も中もぐるっと見渡せて感無量。
下りは、本宮から途中まで御殿場ルートでおりてゆく。
登ってきた富士宮ルートで下ると、これからどんどん登ってくる登山者とのスライドに時間がかかるためと、大きな岩場で下りづらいため、御殿場ルートで下りてゆく方が都合が良いのだとか。
なるほど、宝永火口にも行けるし景観も良いからボクらもその方が都合が良い。
黄色いオンタデが綺麗だった。
「山小屋“わらじ館”にはスイカがあるから頑張ろ〜♪」とプリマドンナに言われ頑張って歩いて行ったが、な、無かった‥‥( ꒪Д꒪)白目
富士山名物の“大砂走り”で、ひゃっほ〜!と声を上げて文字通りすいすい砂を滑ってゆく!
で、‥穴という穴に砂が入り、ゲイターやフェイスカバーをして下ったら良かったなと大反省するのであった‥。目が超痛い‥。
“宝永山”へゆく。
そちらから見る富士山と、荒々しい“十二薬師”がとても新鮮だった。富士山に、こんな光景が見られるとは思わなかったから。
宝永山からは、お中道のプリンスルートを歩いてゆく。“六合目雲海荘”を経由し、スタート地点の富士宮口登山口へ無事に下山することができた。13時半のことだった。
富士山からの眺めはとても独特で印象的であった。独立峰で、群を抜く高さの山からの景色は、こんなにも素晴らしいとは思わなかった。
そして、これでやっと詩人 大町桂月が云う「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」という意味を理解することができたのだ。嬉しく思う。
とても楽しい富士山歩きと、前泊の呑み屋までアテンドしてくれたお二人さん。いつものことながら大感謝する。
そして‥ヤマレコで取った記録の“歩くペース”が、『0.6~0.7(とても速い)』と過去一ものすごいスピードで歩いてきたことにも驚いた!
知らぬ間に、そんなペースで自然と歩かせてくれていたことに驚きだ。笑
で結局‥、富士山はやっぱり一度は「登ってきた方が良い」とボクは思うのである!!
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最高点の標高: 3777 m
最低点の標高: 2377 m
累積標高(上り): 1479 m
累積標高(下り): -1479 m
総所要時間: 08:25:50