大雪山縦走歩き『旭岳in~天人峡out』④終

③からの続き

縦走してきた山歩き。3日目、最終日。
大雪山を『旭岳in~天人峡out』のコースで歩いてきた話です。7月3日㊊から7月5日㊌のこと。3日目は7/5㊌の内容です。そして大雪山の縦走の話はこれでおしまいです。

 

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1日目:大雪山旭岳LW→旭岳→北海岳→白雲岳避難小屋(泊)
2日目:白雲岳避難小屋→忠別岳→五色岳→化雲岳→ヒサゴ沼避難小屋(泊)
3日目:ヒサゴ沼避難小屋→トムラウシ山→化雲岳→天人峡
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朝3時に起きて、“ヒサゴ沼避難小屋”を4時前に出発。珍しくiPhoneのアラームが鳴る前に起きられた。3時過ぎには、あたりはもうすっかりと明るくなっていた。本日も快便👌 この日は終日晴天とのこと。色々と頑張りたい👌

 

昨夜のことである。
3日目の行程はとても長い時間がかかるため、やっぱりボクらはトムラウシ山へゆくのは止めようと考えていた。なのでトムラウシ山へは2人で行って来てと仲間にお願いすると、「今どこに居ると思ってます?北海道ですよ!そんなにしょっちゅう来られません!!」とASEちゃんに諭された‥。^_^;

 

てなやり取りがあって、頑張ってトムラウシ山まで歩いてゆくことになりました。仲間の昨夜の一言がなかったら、ボクらきっとトムラウシ山もスルーしてたかと思うと、なんと勿体ないことをしてしまうところだったかと、ほっと胸をなでおろしている。

 

仲間との山行は、こう云うときこそ効果を発揮するから素晴らしい!!

 

さて、では先ずはトムラウシ山までの山行の様子の記録から。
ヒサゴ沼に滑り落ちないように気をつけて、寒くてガリガリとなった雪渓をトラバース。そしたら今度は垂直に雪渓を登ってゆき、トムラウシ山への分岐点で朝ごはんの小休止。

 

この日は早朝から快晴で嬉しい悲鳴が出るほどだ。でも、朝5時でもうすでにじりじりと肌が日に焼けて痛い。

 

慌ててヨメ氏から日焼け止めクリームを借りて、腕と顔に塗りたくる。

 

前を歩いていた初老の先輩が「これクマの足跡な!」と言わんばかりに、地面に丸印を付けてくれていた。

 

景観の美しい“日本庭園”をずんずん歩いてゆく。

 

トムラウシ山をロックオン!ずいぶん近くなってきた!!

 

たま~に後ろを振り返り、ヒサゴ沼方面へ目をやる。
ずいぶんと歩いてきていた。なかなか良いペース。

 

いざ、ロックガーデンへ足を踏み入れる。これがもう‥分かりづらいったらない‥。

 

印が小さく付いているから何度も見落とし何度も迷い、何度もルート確認をしながら先へと進みます。ヨメ氏とASEちゃんとOKP50のザックが信号機色で華やかである!

 

でもって、標高の高い山にはやっぱり絶景が待っていた。素晴らしい景色。よく向こうから歩いてきたもんだ‥。山が本当に広くてデカい。

 

 

北沼を経由し、一気にその先のトムラウシ山へ進む。

 

十勝岳方面。山頂は残念ながら雲がかかっていた模様。

 

『トムラウシ山』へ到着。
ここまで来ることができて感無量。大雪山の縦走だもの、やっぱりトムラウシ山まで来ないとこの山旅は終われません。

 

さて、では次はトムラウシ山からの帰路の様子の記録です。
遠くに見える乳首みたいなポッチの山、化雲岳を目指して来た道を戻ってゆく。

 

これまた帰りのロックガーデンも分かりづらく、ついさっき歩いて来たっていうのに、もう歩いて来た道を忘れてなかなか戻れない。

 

すると‥、ひとしきりお花を愉しんでいたおばん達が、今度は岩場からひょこっと顔を出している“ナキウサギ”ウォッチングに忙しい。

 

「きゃ~!! ナッキー!!」だとさ‥。

 

漫画ゴールデンカムイでは、罠つくって石でぺちゃんこにしてナキウサギを焼いて食べてたな。

 

珍しく笑顔の写真を仲間に撮ってもらったが、帰路の日本庭園あたりで急速にバテてきた。この山行中もうずぅ~っと重たいザックを伴う登頂を繰り返していたもんだから、ここに来て最終日にとうとうバッテバテ。でもって相変わらずお花畑がすんごい。

 

 

あっという間に“ヒサゴ沼分岐”へ戻って来られた。とにかく、あいも変わらずお花畑がすんごい。

 

遠くから見えた黒いポッチの山は、こうして岩の塊だったことが判明。目印となるランドマーク的には良い塩梅。

 

 

さて、ここからがまた長~い道のりを歩いて“天人峡”まで降りてゆく行程だ。さすがの健脚の仲間も、疲れからかザックが左に傾いている笑。

 

ハイマツ帯では、ホイッスルを盛大に鳴らしながら歩いてゆく。

 

そして、とにかく小化雲岳ポン沼あたりから第二公園(どこ?)あたりまでの細~く湿った道が厄介で、歩いてゆくのにとてもとても苦労した。

 

 

そんな苦労も忘れてしまうような、ぽわぽわのワタスゲすげーエリアに突入し、最後の最後まで、大雪山の色々なお花がボクらを迎えてくれていたようである。

 

長く続く木道の先には、旭岳が真正面に見えてナイスビュー👌
旭岳から長く歩いてきた縦走路の締めくくりに、最高の景色が待ってくれていた。

 

天人峡の登山口へ到着後は、東川町にある“東交ハイヤー(0166-82-2530)”へ電話をかけてタクシー待ち。
たまたま運良く5分ほどの待ち時間だったため、3日間一緒に過ごした山仲間とは別れを惜しむ間もなく、「じゃあまたね!」とそれはそれは少し寂しくシンプルなものだった。

因みにその後、車(レンタカー)の回収先で再び仲間に会えたので、今度はたっぷりハグして、しっかりお別れの〆ができたのは嬉しい限り。とても良い絆となった3日間だった。

 

以前からずっと山行計画を練っていた北海道。その北海道には他にも魅力的な山がたくさんあって、何処へ行ったらよいか、本当に迷う。
一週間もの休みを取っても、お天気だったりその日の体調だったりが影響し、毎日山歩きできる訳ではないから、とりあえず今回は『大雪山』だけに的を絞ったんです。
それが、初北海道の山で、一発でこんなに出来過ぎて恵まれた山行になるとは思わなかったから、北海道での後半は何だかやりきっちゃった感が強すぎて、日帰りで他に歩きたかった山へは行かなかった。其方はまた今度のお楽しみとすることにした。

 

3日目も、感動で心震える風景に出会せた!
『北海道に乾杯』

とても気持ちの良い大雪山の縦走ができて、本当に感動的な山歩きだった。これはまた来年も行くっきゃない!!

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〖山行自分memo:北海道山行の概算費用〗

*交通費『小計:109,616円』
・往復航空券:エアドゥ(格安航空券 スペシャル75)56,478円(2人分)
・羽田空港P4駐車場:10,710円(7/2〜7/8間)
・ニコニコレンタカー:36,190円(7/2〜7/8間)
・ガソリン代:6,238円

*山行費『小計:35,580円』
・大雪山白樺荘(前泊):18,310円 夕食付(二人分)
・ガス缶(OD缶):770円(モンベル 大雪ひがしかわ店)
・大雪山旭岳ロープウェイパーキング:無料(旭岳ビジターセンター)
・大雪山旭岳ロープウェイ:大人一人片道2,000円(計4,000円)
・白雲岳避難小屋(宿泊費):小屋泊一人3,000円(内訳:宿泊協力金2,000円+登山道維持管理協力金1,000円)計6,000円
・ヒサゴ沼避難小屋:宿泊無料
・タクシー代:東交ハイヤー6,500円
・日帰り入浴:大雪山白樺荘 ※通常800円(2営業日以内の宿泊者なら無料)

*合計:145,196円(この山行に関連するもののみ計上)

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〖覚書自分memo:フェリーで北海道へゆく場合の概算費用〗

*フェリー乗船代金(車料金込)『計:¥58,980円(2人分)』片道B期間(個室利用)
※コンフォートの場合「計:¥46,560円(2人分)」片道B期間(カイコ部屋×2人)
・商船三井フェリー:大洗 港 → 苫小牧 港
夕方便―19時45分発~約18時間の乗船~翌日13時30分着
深夜便―01時45分発~約18時間の乗船~当日19時45分着
スーペリアインサイド(ベッドの洋室個室):2人用
コンフォート / カジュアルルーム(カプセルホテル風もしくはカイコ部屋):1人用
※個室があるのは“夕方便”のみ。深夜便はほぼベッドのカイコ部屋のみ。夕方便と深夜便の“料金の違い”は個室利用にするかどうか。

*所感:2人で行く場合、北海道へは、空路(飛行機)で行っても海路(フェリー)で行ってもあまり金額的には大差ないように思えたが、航空券はずいぶん前に“最安値”で購入しているため、こうして“比較”をするとやっぱり自分の車を乗せてフェリーで行く方が安い。
ただ‥、行きも帰りも丸一日つぶれるので、時間の無いときはやっぱり飛行機で一気に行ってしまう方が“時間の節約”にはなる。
来年の北海道はどう行くか‥、今からもう‥悩みどころである‥。

 

〖大雪山の花〈ケーコ編〉〗⇩ ※番外編
https://bebedeco.bkg.jp/?p=13615

〖ヨメ氏が書いた長~いヤマレコ記事〗⇩
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5682342.html

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