大人の遠足―雨巻山編

3月25日(土)〜26日(日)のこと。
気の知れたいつもの山仲間と、栃木県は益子町にある『雨巻山』を歩くことになっていた。

 

ところがぎっちょん、この日は朝から雨。何度も天気予報を確認してみても、いっこうに雨が止む気配がない。前日に仲間が“気象神社”まで行ってお参りしてきてくれた甲斐もなし、土曜日も日曜日も雨だった。そんな雨の週末の話。

 

さて土砂降りの朝8時半。雨巻山の“大川戸登山者駐車場”に全員集合する。そしてすぐさまみんなで作戦会議とした。

 

「カッパを着て傘さして足もと泥だらけで山歩き」をするとか、もしくは「もうこの際 山歩きは無しでボーリングやカラオケして楽しく過ごす」とか、「いちご狩りなら雨でも楽しめそうだな」とか、「もう昼呑みならぬ朝呑みしちゃおうか」などと‥代替え案がポイポイ出るが、なかなかこれだと云う答えが見つからない。

 

そんなとき「ボクらが今いるのは何処だ?」となり、陶芸の町、益子町を楽しむことになったのであった。

 

そんな急な、思いつきに応対してくれたのは『小峰窯』の窯元さん。運良く午前中の部(AM10時~)が空いており、急きょ、ろくろ体験をすることとなった。

 

しかも粘土と作業の準備をしている間、店先の広い軒下を自由に使わせてもらい、お茶を飲んだりしながら、雨をしのいでとても有意義な時間が楽しめた。
小峰窯、綺麗で感じが良くていい塩梅。焼成料も含めた陶芸体験費もリーズナブルで大満足だった。

 

 

ろくろでの陶芸、楽しくて癖になりそうだ‥。
※陶芸体験費用:36,520円(6人分) 一人単価は≒6,080円。

 

さて‥雨の益子町。
次なる行程を順に記録をつけてゆくこととする。

昼ごはんを食べに、小峰窯から近い「益子STARNET」へゆくも、満席でランチにありつけない腹ペコ衆。もう1秒も待てないってんで、車を急ぎかっ飛ばして、インドカレー屋の「益子けらら」へ突撃。チキンとキーマのミックスカレーが美味しい。

 

道の駅ましこ」で一度買って以来大好きになった卵を買いに、「薄羽養鶏場」へゆく。お店に活気があって良い👌 平飼い卵が超超旨い。少し値上がりしていたのは残念でならないが、今の世情を考えると致し方ない。

 

雨が止んでいたので、タイミングを見計らい腹ごなしをしに「小宅古墳群の菜の花と桜」を見にゆく。青空じゃないのが腹立たしいが、人も少なく見事な名所であった。
額縁の向こうに見える凛々しい山は“芳賀富士”という低山。絵になりとても良いアングル👌

先客に「亀岡八幡宮の桜も綺麗よ~」と云われアドバイスに従うが、正直、桜よりも幾つもある「亀」の石像に興味しんしん。半端ない数の亀がいた。良いことありそうだとみな亀頭をなでなでする‥^^;

その後、益子バイパス通り沿いにある古道具屋を幾つか巡って、やっと「フォレスト益子」へゆきチェックイン。16時ごろのこと。

 


〈メイン アプローチ〉

 


〈受付ホール〉

施設の設計は『内藤廣 氏』によるもの。平成14年の竣工らしいので、築21年は経過しているがとても綺麗。一人で“勝手に建物探訪”していたが、キラリと巧さが光る、とても素晴らしい建物であった。

 


〈宿泊棟の回廊〉

 


〈宿泊棟のエントランス〉

因みに宿泊施設が「フォレストイン益子」となっており、客室は扇形に配置され、部屋数は大小あわせて全室ロフト付きの10室しかなかった。

 


〈デラックスツインルーム:下にベッドが2つ〉

 


〈ロフト:ベッドが2つ〉

泊まった部屋は、定員が5名の「デラックスツイン」と定員が3名の「レギュラーツイン」の二部屋を利用。宿泊費は素泊りで合計33000円。7人で泊まったので、一人≒4720円だった。

創作料理・暁』にて晩ごはん。
益子には、お洒落な食事処はたくさんあるけれど、ここフォレスト益子からは歩いて行ける範囲にお店はほとんど無いため、施設に併設されているレストランで食事をすることになった。

 

ところがこれが大当たり。晩ごはんも朝ごはんも本当に美味しかった♪

 

18時から「2時間吞み放題 3900円コース」で大宴会。皆ごはんのボリュームに大満足する👌

―翌日―

 

 

朝。二日酔いだったけれど、外に出たら雨が止んでいたので、ひとり、“勝手に建物探訪”して酔いを醒ます。誰もいない朝、ゆっくりと建物が見られて有意義な時間であったが、ここはやはり‥晴天の青空が欲しかった‥。

フォレスト益子。
拠点にするには丁度良い施設であった。あとはここに温泉があったら最高だ!絶対に再訪する。

 

『創作料理・暁』にて朝ごはん。
ワラに入った納豆がすこぶる美味であった!魚も卵焼きも汁物も全てが美味しい◎。食事の支払いはその都度。朝ごはんはこれで1100円。

さて、チェックアウトして出かけようかと思っていたら、またまた結構な雨が降ってきた‥。少し皆で作戦会議をし、この日の方向性を決定する。
地の利を活かし、せっかく近くに居るのだからと、雨でも良いから迫力のある茂木の『焼森山ミツマタ』を見にゆくこととなった。

焼森山のミツマタは、“旧逆川中学校”のグラウンドに車を停めて、バスに乗って現地までゆくシステム。往復のバス賃と入場料込で一人1000円。
雨の日はグラウンドもミツマタ山も泥濘んでいるから、長靴が理想的👌 でも今年は、ミツマタ山の道にはウッドチップが敷かれていて、その辺、配慮されていた。

見頃は過ぎてはいるが、ダイナミックな『焼森山ミツマタ歩き』を堪能する。

雨で悪天候なので、我々以外、だ〜れも居ない!こんなに空いているミツマタ山は初めてのこと。
これが何よりも感動的であった。雨の日の焼森山ミツマタ山行。意外とグッドタイミングだったかも。

ミツマタに大満足して駐車場へ戻り、『いい里さかがわ館』でお昼ごはん。ミツマタ蕎麦が華やかで、そして味も美味しかった。

益子町へ戻り、城内坂通りの陶器街をぶらぶら散策する。
民芸店ましこ』で、目当ての“加守田太郎”氏の器をゲット!色鮮やかなストライプが美しいおちょこだ。次はきっと、何か惹かれる石川哲平氏の“こさじぃ”の器をゲットしそう‥。

他にも回ってきたところ多数あるのだが、かいつまんで記録しておくとこんな感じの“大人の遠足”であった。その後、解散の運びとなり、朝からずっと降っている雨の中の国道4号線をひたすら走って帰路に着いた。

ふぅ‥、立ち寄ってきたところ盛りだくさんだと、こうして記録を整理するだけでも一苦労^_^; でもいつか、あの日のことを思い返すには、こうしてブログで記録をつけておかないともう思い出せない。

 

―大人の遠足―雨巻山。山は登れなかったけれども、今回も良い旅であった👌
『雨巻山』の山歩き。どうやら三度目の正直になりそうだ。果たして本当にいつの日か登れるのかしら‥。

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