温泉の“はしご酒”と雪山歩き―後編―

前編から続き

温泉の“はしご酒”の記録と雪山歩き。
4日間と長いので、〈後編〉は栗子隧道の「氷筍」を見に行った話と「あたご山荘」に宿泊した話、そして今回の山旅のメインとなる「斜平山カンカン渡り」に参加してきた話の記録。

 

2/25(土)のこと。
前泊していた『白布温泉 中屋別館不動閣』を出発し、集合場所の刈安チェーン着脱場へ向かう。そしたらそのまま皆で登山口付近の駐車スペースへと移動し、身支度を整えて8時には歩き始めるのであった。

 

朝からお天気はあまり芳しくない。しかも皆揃って寒い寒いと連呼する。‥‥ん?おかしいぞ。ボクもヨメさんも最強の温かインナーを着ているとはいえ、服の選択を間違えたかしらと思えるほど暑かったのだ。
あ!?‥そうか!これが温泉♨ぽかぽか効果なのか!😍と気が付いた頃、栗子隧道の入口に到着する。

 

今回のルートは、基本的には林道をずんずん歩いてゆくのだが、デブリがあったり急登があったりして変化に富み、実に楽しい2時間の道のりであった。それほど険しくないのが良い^_^;

 

で、廃隧道の中へ入る‥。
今年は雪が少なかったようで、普通に中へ入れるようだ。去年は雪をかき分けてから中へ入ったと仲間が言っていた。

 

トンネルの中がなんとも幻想的♪
そしてもっと奥へ奥へ歩いてゆくと‥。

 

おおお!! なんと!!

 

こ、こ、これはスゴい!

 

で、じっくりと栗子隧道の氷筍(ひょうじゅん)を愛でていると、連れてきてくれた仲間が次にゆくと云う‥。

 

それに従い、今度はパックリと口を開けたような、入るのに難儀するもう一つの廃隧道へと向かうのであった。すると‥。

 

おおお!! なんと!!

 

こ、こ、こっちの方がスゴい!

 

まるでムーミンに出てくるニョロニョロのようだ。

 

氷筍と苔のミックスが素晴らしい!

 

大中小、すべての氷筍が可愛いい♪😍

 

こんなのもあった笑

 

そして氷筍の観賞をひとしきり楽しんだ後は、下山しながら余韻に浸るのであった。とても衝撃的で印象深い山行だった。氷筍、綺麗で素晴らしい♪

 

もちろん、下山すると晴れると云う‥山でよくあるオマケつき。

 

下山後の温泉は『おいたま温泉 賜の湯』に立ち寄った。
あまりにも気持ち良くって、露天風呂ではのぼせるほど長湯をしてしまう。入浴料330円と格安なのもよい👌 町の温泉施設はこうでなくっちゃ👌

 

露天風呂からの眺めは、本来ならばこうして“飯豊山”が見られるんだそうだが、この日は吹雪いていて少し残念賞‥。でもとても良い温泉施設を教えてもらったので、この次に期待することにした。

 

さて、次はお楽しみの『あたご山荘』へと移動する。

 

あたご山荘は、米沢市の斜平山(なでらやま)の地蔵園Pからちょっと上がったところにあるため、雪深い山道を15分ほど登ってゆかねばならないのが辛かった‥。なんせ各自買い出ししてきた大量の食料とお酒があるもんで、肩に担ぎ上げるのも一苦労。

 

2/25(土)、親睦会のため、あたご山荘に宿泊。
古い山荘特有の、雰囲気のある味わい深い建物で、大変貴重な一夜を過ごすことができて何よりだった。供に酌み交わしてくれたメンバーのキャラクターがグッド👌

 

薪ストーブがとても暖かくて、雪国にいるのも忘れそう。

 

山形のぶどうではないけれど、日本酒の酒蔵が作ったワイン“OKIMASAMUNE ブラン”が赤白ともに美味しかった。

 

宴もたけなわ。

 

ジビエの焼肉がじゃんじゃん出てくる。

 

あたご山荘からの眺めが素晴らしい。眼下に米沢市。

 

せり、長もやし、豆腐、こんにゃく、つみれ、鶏肉、牡蠣、その他たくさん入った「寄せ鍋」
特にせりのダシがたっぷり出ていて美味だった。こちらの方でしか見かけない長い豆もやしも最高に美味。大量に買って帰りたかった。

 

天然の冷蔵庫のストックも残りわずか‥。

 

トイレに行ったついでに酔い醒まし。星の綺麗な夜だった!

 

おやすみなさい。

―――――

さて翌朝。2/26(日)のこと。
メインイベントの『斜平山カンカン渡り』に出かける日。朝7時ごろ、二日酔いの重~い頭で「あたご山荘」を後にする。

 

麓に停めたジムニーを目にすると、昨夜は結構な降雪があったようで、車が雪に埋もれていた。

 

そんな光景を横目にして、目的地の「愛宕コミュニティセンター」へ急ぐのであった。てくてく徒歩で移動。まだ青空であった!まだ‥。

 

愛宕コミセンに集合後、参加費1000円を支払い受付して、開催の挨拶と説明を受けたら即歩き始めるのであった。2023年の“斜平山カンカン渡り”の参加者は、老若男女あわせて100人とのこと。
ボクらはどうしたわけか健脚班の第一班に割り振られ、スノーシューを履いてガシガシ登り、トレースを付けて歩いてゆく。

 

100人連なって歩いてゆく姿は圧巻!

 

残念なことは、お天気がまったく安定せず、晴れ渡ったり雪が降ったりと様々な気候状況であったこと。

 

途中、何度も休憩を入れながら100人で連なって歩いてゆく!

 

とても貴重な体験で、すんごい光景であった。

 

ところが‥、斜平山カンカン渡りのゴール地点はTV塔のある笹野山(斜平山)となっていたのだが、この日のお天気はもう回復が望めずと主催者側が判断し、経由地点の愛宕山(愛宕神社)で引き返すこととなった。

 

ゴールにたどり着けずとても残念なことではあるが、このような勇気ある決断はすごく立派に思えます。100人も引率して、“もしも‥”がある訳にはやっぱりいかないのである!

 

ところがどっこい‥、下山すると晴れると云う‥山でよくあるオマケつき。( ꒪Д꒪)白目

 


〈甘酒まで400米〉

 

イベントの終了後は、下山路にある「あたご山荘」で配ることとなっていた“甘酒”を、予定の時間前に参加者に飲んでもらって解散と云う運びとなった。

 

その後は希望者だけ集めて、再びあたご山荘で懇親会。イノシシの焼肉にクマ汁が盛大に振る舞われ大満足する。

 

初めて参加した「斜平山(なでらやま)カンカン渡り」の雪山イベント。堅く締まった雪の上を大勢で歩いて登ることから“カンカン渡り”と云うことらしいが、言い得て妙で、なるほど面白いことを云うのだなと感動した。
前日の栗子隧道の氷筍も、この日のカンカン渡りもどちらも良い山行だった👌

 


〈斜平山〉

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〈栗子隧道の氷筍:ルート⇩〉

合計距離: 10.76 km
最高点の標高: 902 m
最低点の標高: 398 m
累積標高(上り): 877 m
累積標高(下り): -803 m
総所要時間: 04:14:56
Download file: -氷筍2023-02-25 12_03_55.gpx

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