磐梯山歩き〈ケーコ編〉

磐梯山歩き川上登山口ルート

こうなると秋の長雨で潤ってる人間の話を聞きたくなる。
なかには居るはず、景気良くって忙しく困ってる人がね。
不謹慎で言えないって事もあるかもしれないけど、
なんかちょっと景気の良い話も聞きたくなってきた。
きのこ達は相変わらず元気で浮かれちゃって、ちっくしょーー
な9月23日(日)の話。天気、好転する。

登山道
川上登山口in~火口原周回~川上登山口outの予定でスタート
登山者は山の駅食堂の方ではなく、登山口の看板の前に駐車する(無料、トイレなし)

のっけからスズメバチの偵察隊にロックオンされ、私と夫の頭や二の腕に止まってくる。
体を硬直させ、(夫は)大騒ぎしながら、ゆっくりゆっくりその場を離れ、難を逃れる。
いや~危なかったね~なんて息つく暇もなく、ガサガサ、ドドーーーン!!!と、
私の目の前を横切るイノシシ、ここ大丈夫か?

川上登山口付近

その後、動く生物との遭遇はトカゲ、カエルくらいで済んだものの、
1時間30分間、延々と「ひっつき虫」道が続くのであった・・・

ひっつき虫

短パンやサポートタイツ、夫の長ズボンにひっついたのは暫くすると自然に取れるが、
私の毛糸の靴下のは取ってもキリがないから、家まで連れて帰った。特にノブキが最強。
ノブキ9割、キンミズヒキ1割、ヌスビトハギ1割といったところか。発狂寸前。
ひっつき虫にうんざりし、無言で進んだその先にあったものは、

シラタマノキ
シラタマノキ群生地

棲み分けが極端で驚くほどのシラタマ道が30分間続く。
元気なシラタマノキは実も大きい。
実をひとつ潰して匂いを嗅ぎ、やさぐれかけてた私の心を浄化してもらう。

ススキ

今度はススキ道か?と思いきや、長くは続かず、嬉しいような寂しいような。

ハナイグチ
初めて自分で採って食べた、思い出深いきのこ

ソーラービーム
ソーラー ビーーーム

土石流発生地帯
土石流発生地帯

確かにその通りだというのが、後ほど良くわかる。

手すり付きの急登

荒野を過ぎ、一気にぐいっと標高を上げ、櫛ヶ峰分岐に取り付くと、
やっと磐梯山が姿を現す。

磐梯山
磐梯山

登山道

黄金清水で水を汲む、美味しい!

弘法清水小屋

小屋から山頂までは酷く渋滞する。
子供達も多く、皆んな歩くのが早く元気だった。大人気の山なのね。

磐梯山山頂

広くて気持ちの良い山頂だが、長居はやめておこう。

弘法清水小屋

弘法清水小屋
弘法清水小屋
携帯トイレ(350円)ブース有り、とても感じの良い小屋

フルーツポンチ(400円)をいただき、弘法清水を汲み直し、中ノ湯分岐方面へ向かう。
ここの水場は2つとも冷たくて美味しかった。

裏磐梯エリア

歩いてきた土石流発生地帯とこれから向かう銅沼を見下ろす。

名もなきピーク

中ノ湯分岐まで、ところどころで渋滞。
この分岐で八方台登山口と裏磐梯登山口に分かれるが、
どうやら八方台から入山する人がとても多いようだ。
分岐を過ぎると人影もまばらになり、銅沼(あかぬま)を目指す。

銅沼
沼岸が鉄分で錆びたように赤茶色の銅沼

茶と緑、色の対比が綺麗で、うわーーーっと眺めていると、
残念そうにしてるおじさん数名が・・・え?どういうこと?
こんなに水が無い銅沼は初めてだという。
たっぷりと水をたたえた沼はそれはそれは美しく、毎年見に来ているという。

銅沼
岩に残る水面の位置

ここまで水があるんだって。

銅沼

せっかくだから、通常では入れない所まで進んでみる。
表面はスポンジのようにフカフカしてるが、そのすぐ下は粘土質のようで、
誤って滑った跡がいくつもある。
ようく見ると至る所から小さな噴煙が上がり、
火や煙を見ると何故に興奮するのか、本能なのか、考えてみたりした。

裏磐梯はクマが生息してるから気をつけて!とおじさんが教えてくれる。

銅沼

当初、ここから土石流発生地帯である火口原の噴火口分岐まで進み、
川上登山口へ戻るつもりでいた。
最後の最後でまた1時間30分もひっつき虫ロードを歩くのは気が重く、
そのまま裏磐梯スキー場へ降りることにする。

裏磐梯登山口

スキー場から更に国道459号まで下り、せっかくだから(笑)と五色沼に寄り道をする。
日も沈み、薄暗くなりかけてるのに沼の色だけはぼんやりと明るく不思議な青さだった。
ヌカカの襲来に遭い、早足で歩いてもサポートタイツの上から10数ヵ所刺されてしまった、ヌカッタな。

五色沼

五色沼も大人になってからの方がしみじみと綺麗だなと思える。
子供の頃は沼の色よりも、ペナント買って!ちょうちん買って!に夢中だった。
(ちなみに私はペナント派、兄たちはちょうちん派)

五色沼

五色沼散策路を踏破し、国道459号をてくてく歩き、秋元湖入口を通過し、
川上登山口(上)に着く頃にはすっかり薄暗くなっていた。
ここの登山口にある山の駅食堂で山塩トマトラーメンをいただき、帰路につく。

山の駅食堂の「山塩とまとらーめん」

疲れた体にトマトの酸味が染み渡る。旨い。

※磐梯山歩き川上登山口ルート
ルートラボ:https://yahoo.jp/fA4S3k
磐梯山歩きシャシン記ログ

 

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