尾瀬 渋沢温泉小屋歩き

この週末の三連休は台風の到来でお天気が優れないときたもんだ。
南アルプスへテント泊の2泊3日を考えていましたが、急遽予定を変更し、たとえ土砂降りの雨が降っていても楽しめる“彼の地”へゆくことにして、ザックの中に呑兵衛セット(日本酒とおつまみ諸々)を詰め込んだのだった。

 

目指した先は、尾瀬!
しかも今回は贅沢にも山小屋泊まりとした。

 

前回尾瀬に行ったとき、尾瀬沼のひだまりさんより「渋沢温泉小屋」すごくいいよ☆なんてお話しを聞いてしまったものだから、このお天気の優れない週末をチャンスに変えて、行ってきた訳なんです。
予約の電話を入れるとこれまた予想通りで、軒並みキャンセルが出てかなり空いているとのこと。とにかく混雑しているのが大嫌いなボクとしてはこの境遇は逆にラッキーとも思えた。

 


[晩ごはん]


[朝ごはん]

そして、皆が揃って舌鼓をうつと噂されている評判の食事にも本当に大満足する。晩ごはんも朝ごはんも白飯のお茶碗3杯もお代わりしてしまうほどの気に入りっぷりでお腹がもうぽんぽこりん。ボコシメジとか、イワナの卵など、珍しいものにもありつけて、非常に美味い山行でした。

 

 

「渋沢温泉小屋」へ到着したのがこの日の一番だったので、赤褐色の鉱泉のお風呂にも一番風呂で入れて、すごく幸せな時間を満喫できました。

 

環境への配慮から、石けんやシャンプーを使って頭や体を洗うことはできないけれど、湯船にゆったりとつかり汗を流すだけでもう最高に心地よい。

尾瀬は雨でも楽しめるってのはホントのことだけれど、汗がたっぷりと噴き出してくるようなジトジトで嫌な湿気をものともせずに、山歩きのあとにお風呂に入れるってことが、尾瀬のすごいところなのかなとも思う。水が豊富な山の特権です。小さなお風呂でしたけれど、温泉、とても感動しました。

 

受付を済ませ、玄関脇の冷水に浸かった缶ビールを持って、通された部屋でしばしの酒盛り。

お腹いっぱいになって美味しいごはんが食べられなくならないように注意しながら、どんどん缶ビールを空にしてゆく。

缶ビールは一缶500円。6畳一間の個室を与えられ、一泊2食付きで一人8700円×2人分を支払い。

会計は飲み物も土産も全て宿代と一緒にまとめて支払うシステムのようで、利用者にとっては便利でありがたい。

 

玄関も廊下も洗面所も水洗トイレも全て綺麗で、掃除が隅々まで行き届いている様子が垣間見られました。清潔感があって、とてもいい!

ところどころに飾られた会津木綿のカラフルなのれんがとても良いアクセントとなっており、過ごしやすいの何の。長居したくなります。

 

さて山歩きしてきたコースはと云うと、1日目。

曇りたま~に晴れ。尾瀬御池P(1000円)から入山し尾瀬ヶ原を目指して歩を進めました。

御池田代、姫田代、上田代、ノメリ田代、横田代、西田代、そして天神田代と、池塘のある景色の良い湿原の木道を渡り歩き、渋沢温泉小屋へ行ける分岐点からは、顔に首に腕にと痛がゆい背の高い笹の攻撃をかわしながら、目的地まで歩いてゆきます。

いや~‥この荒れた下り坂が結構しんどくて相当まいった。渋沢温泉小屋まで残りあと数メートルってところなのに、目の前のシボ沢にて水浴び休憩を取らないと生きた心地がしないほどの汗のかきっぷり。Tシャツを何回絞ったから覚えていない。

 

2日目。大雨。

久しぶりにカッパ上下をしっかりと着込み、ジグザグのつづら折れの急坂を根性で登りきり、雨で湿っているのか汗で染みっているのか分からない程にカッパがびしょ濡れに‥‥。超不快感になりながら兎田代の分岐を目指し、燧裏林道を進んで立派なブナ林と足下の可笑しなキノコたちに歓声をあげながら雨の山歩きを楽しんだ。
天神田代から御池Pまでは同じ湿原のコースを歩いて終了。

しかししかしだ、やっぱりモノには限度があるように‥、いかに尾瀬と云えどもすんごい大雨ではどうにもこうにも嫌になる‥。しとしとしと~って云う雨の尾瀬が、いいのよね。バケツをひっくり返したような雨は、やっぱりしばらくは勘弁願いたい!

尾瀬渋沢温泉小屋山歩シャシン記ログ

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