高熱隧道

高熱隧道

短期間で二回も読んだのって初めてかもしれない。吉村昭さんの高熱隧道。良かった。
隧道とはトンネルのこと。黒部の谷に、ダム建設のための軌道トンネルを造るため、岩盤温度が最高165度にもなる高温の区間の岩を掘るのだ。阿曽原から仙人谷までの、高熱隧道とよばれるこの区間での工事を題材にしたものでありますが、もう、息を呑む。
さまざまなトラブルが発生する中で、よくぞこんなにすごいトンネルを造ったものだと、深~いため息もでます。それにたずさわる職人さんら、もう人間業とは思えない。凄。
高熱隧道に水路隧道。荷を運ぶために岩をコの字に削り取った水平歩道などなど。正真正銘の命がけの仕事が垣間見えた。ふぅ~・・・、凄かったなこれ。

雑誌ワンダーフォーゲル2012年10月号の最後の頁、働くおじさん企画 黒部の道直し、で下ノ廊下が特集されてる。迫力満点だった。是非とも一度歩いてみたいものだと思う。

-本や音楽など

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