天秤にかけていた計画が2つ。一つは妙高山がらみ。もう一つは雨飾山がらみ。でもって最終的には、温泉があってごはんが美味しいと評判の、『雨飾荘』のある〝雨飾山〟を歩いてきた話です。10月2日㊐~10月3日㊊の、“登山の日”の良く晴れた日のこと。
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雨飾山はぼちぼち紅葉の時期との様子。となると‥駐車場が混雑し、駐車場の確保が大変になるようで、登山口のある〝雨飾高原キャンプ場〟へは早めの到着が必須条件となっているようだった。
てことで山歩きの前日、土曜日。夕方からしこたま酒を呑み、勢いにまかせて就寝。深夜1時30分、起床。深夜2時に自宅を出発。東北自動車道から上信越自動車道と長野自動車道を乗り継いで、千曲川さかきPAで綺麗なトイレを借り、長野ICで降車。
そこからは長〜い下道をひた走り、廻りには凛々しくそびえる山々が朝から美しかった。
雨飾荘付近の道路で“パトロール交通規制中”の係員の指示に従い、5時55分、登山口から少し離れた“第二駐車場”へ無事に駐めることができた。懸念していた駐車場争奪戦の難関を突破する。6時頃では心配もよそに、第二駐車場は3割ほどの入庫状況だった。
てことでもう朝から頭の中は、下山後の温泉♨とビール🍺と宿めしのことばかり。この日は山歩きの後に、『雨飾荘』に後泊することになっていた。もちろん、期限ぎりぎりセーフで県民割り(信州割りspecial)を行使した。そんな後泊の話は、末尾に記録しておくことにする。
さて山歩きの話。
スタートは“雨飾高原キャンプ場”の登山口から、“小谷温泉コース”を歩いてゆく。トイレも自販機も足洗い場もあってありがたい。
今度は前泊でキャンプも良いなと思うほど、立地条件が優れたキャンプ場だった。
先ずは木道をずんずん歩いてゆく。
立派なブナ林でひと休み。
次は荒管沢の水場までがんがん歩いてゆき、さらにひと休み。
雲一つない青空が目に眩しい。とても嬉しいことだ。
急登をほいほい登ってゆき、布団菱を探すもどれだか分からない…。^_^;
険しい岩場と幾つかの梯子をさらに登ってゆくと、笹平に到着。
雨飾山の山容がででんとお目見えする。やや黄色味がかっていたが、紅葉の見頃にはどうやらまだ少し早かったようである。
ぐねぐねした笹の道を先へ進み、もう雨飾山の山頂へはあと一息のところで後ろを振り返る。
『ああ‥なるほどね!!』と、やっと気が付くのであった。女神さま降臨である!
『乙女の横顔』―――歩いてきた道が、乙女の横顔となっていた。
後日その辺りの地形を“Googleマップ”で調べてみると、真上からでは全く乙女に見えないのが面白い。
雨飾山は双耳峰。石仏がある方が北峰で、黄色い山頂標識がある方が南峰。
山頂はそれほど広くはなく混雑していたが、高低差があるんで、パノラマの景色をじっくりと眺められたのは嬉しい限りであった。
北アルプス側も、妙高山焼山側も、綺麗な山容であった。
スカッと晴れてくれて、本当に嬉しい秋晴れである♪
キンキンに冷やして持ってきたノンアルコールビールが最高に美味だった。
あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、山頂では30分も滞在。
下山ではもう勝手が分かったんで、「あ、ここ鼻のとこだね!」てな事を言い合いながら下ってゆく。
笹平で、広大な景色を見納める。
小谷温泉コースは、下りがなかなか怖い。ヨメ、ずるっと行かぬよう、慎重に慎重に下ってゆく。
ボクは喉を鳴らして下山後のビールを考えながら、ヨメのペースをじわりじわりと気付かれぬように上げてゆく。^_^;
雨飾山。コースの内容も時間も丁度良い山行だった。次回は紅葉どんぴしゃりな時期に歩いてみたいものである。
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さて、下山後の『雨飾荘』での話。
美味しくて、いい湯で、とても快適な宿だったので自分memo。
宿のチェックインは14時。時間を見計らって受付したあとは、缶ビールを一気に数本買い求め、部屋に直行してのどの渇きを急ぎ潤すのであった。
この日、予約してあった部屋は『こぶし』と云う12畳のとても広~い和室。
4畳ほどの廊下と板の間がそれぞれあって、3畳ほどのサニタリールームも併設してあるものだから、実際にはその倍近い24畳はある広さの部屋であった。洗面手洗、トイレ付なのは本当に便利でありがたい。
喉が潤ったら、早速お風呂♨である!
今はコロナ禍の影響で日帰り入浴はやっていないとのことで、宿泊者だけの利用となり、とてもゆったりと入浴することができたのは嬉しい。
さあそして18時。とても楽しみにしていた晩ごはんである。
本当に全部が美味しくて、上手い表現が見つからない。これ旨いまじ旨いしか云えないのが嫌になる…。
量も品数もボクらには十分であった。
特に、イワナのお造りの骨の唐揚げと、山ウドの茶碗蒸し、ナスのゼリー寄せ、‥蕎麦も美味しかった。‥肉も絶品だった。‥‥結局全部が美味なのであった。
―翌朝―
宿から歩いてすぐの“雨飾高原露天風呂”に入り目を覚ます。森林浴をしながらの入浴はたまらない。
7時半。この“朝ごはん”を宿でゆっくり食べたくて、初日の世話しない移動を頑張ってまで“後泊”にしたのである。
朝ごはんも晩ごはんも、ボクらには感動する美味しさだった。温かい食べ物は温かいうちにと、出来立てを一品一品出してくれる。そんな配慮にとても大満足だった。
こんな美味しい“後泊”がまたできるように、日々頑張らねばだ!
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最高点の標高: 1962 m
最低点の標高: 1134 m
累積標高(上り): 1205 m
累積標高(下り): -1186 m
総所要時間: 07:28:45