北八 地獄谷山歩

北八ヶ岳のキノコとコケとケーコ

北八ヶ岳の麦草ヒュッテのご主人に、苔のレクチャーを受けてきた。

参加してきたのは6月~10月の期間は毎日開催されている、「コケとの出会い観察ツアー」と云うもの。もちろん予約が必要で二人から受け付けてもらえるので、こうしてボクのようにシルバーウイークだと云うのにバカ風邪(※1)ひいて予定が大狂いしてしまった人や、たまにはのんびりとガイドさん付きで北八ヶ岳の苔の森を案内してもらうのもよいなと考えている人には打ってつけ。

ちなみにこの苔観察ツアーは「麦草ヒュッテ」と「青苔荘」の2カ所で開催されるのだけど、2時間程度のツアーが終わったあとに〆として出されるデザートに違いがある。おやきセットの青苔荘に対して、麦草ヒュッテは手作りパウンドケーキ付の珈琲セットでした。
これで一人3000円なのだから、はっきり言ってとても安いと思う。ツアーのクオリティがとても高いし、何と云ってもガイドをしてくれた日本蘚苔類学会会員である島立さん(北八ヶ岳苔の会)の話が非常に面白い。

北八ヶ岳のコケ各種

さてこの日の苔ツアーのコースは、茶水の森を通ってゆく地獄谷までのコース。

麦草ヒュッテで長靴を履いて準備を整えたら、普段ならば徒歩15分のところを1時間以上をかけてじっくりと苔を愛でながら歩くんです。
ボクらは一応、いつもの山歩き仕様の格好で参加しましたが、そんな重装備はまったく要らず、貸してくれる長靴の他は防寒着に行動水にカメラにメモ用ノートにボールペンで十分かと思う。ルーペも貸してくれますが、ライトの点くmyルーペがあるとさらに楽しさが倍増します。
それでこの辺でちょっとお復習いをしておこうと思う。

この日覚えて帰った『北八のコケ』は…、
・ムツデチョウチンゴケ
・コセイタカスギゴケ
・セイタカスギゴケ
・イワダレゴケ
・タチハイゴケ
・クロゴケ
・ミズゴケ
・フジノマンネングサゴケ
・シッポゴケ
・ムチゴケ
・チリメンゴケの11種類と+α。
中でも、普段よく目にするイワダレゴケの年次成長(一年ごとに積み重なってゆく成長の仕方)の説明は印象に残ったし、ツアーの最後に到着する地獄谷で初めて目にするヒカリゴケもとても興味深かった。
暗色雪腐病菌に侵されて倒木更新できない木々を助けるためにも、湿潤する苔はとても重要な役目を果たしてくれている理屈にも納得でした。

北八ヶ岳の地獄谷
■北八ヶ岳 地獄谷

この苔ツアーは面白くってためになって最高だった。地獄谷までのコースとは別にまだまだいくつものルートもあるみたいなんで、またこうした時間的余裕を持てたらそちらにも参加してみたいなと思う。

さて、とりあえずボクは3ヶ月ほどは覚えていられるかしら。その間は上記の苔については同定できるから、何でも聞いてくださいませね。どんと来い。(°∀°) 9月20日の日曜日の話でした。

※1:バカ風邪とはヨメさんが命名。先日のマドンナ会での呑み会が楽しかったようで、バカのようにべろんべろんで帰ってきては長湯に寝湯して、お風呂を出たかと思えばそのままお布団も掛けずに寝ちゃって風邪を引いたバカだから、とのこと。

ヒカリゴケ
■ヒカリゴケ

北八 地獄谷山歩シャシン記ログ

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