上州武尊山歩3

上州武尊山 ランチ中
〈上州武尊山で山めしランチ中〉

去年の同じ頃、雪の武尊山を登ってあまりにも良い思い出しかなかったので、今年もあの時の感動を再び味わいたくてまた行ってきました。上州武尊山はこれで3回目。今回もお天気に恵まれすぎた良き一日となりました。そんな今回記事の記録は、2月28日土曜日のこと。

3時半起床で4時に自宅を出発。東北自動車道⇒北関東自動車道⇒関越自動車道と乗り継ぎ、沼田ICを目指して走る。この日もジムニーちゃん、快調である。そしてこの日のトイレ休憩は赤城高原SAである。快便である。沼田ICを降りたら川場スキー場を目指して疾走する。前日の雨の影響からか、道路は結構アイスバーン。川場スキー場に近くなると圧雪した雪道になり、スタッドレスタイヤ無しではかなり運転に難儀するレベルかと思う。

武尊山 山頂直下
〈上州武尊山山頂直下でまどろむ今回の雪山歩きのメンバーたち〉

川場スキー場の立体駐車場(無料)には集合時間通りの6時半にIN。おお、いるいる!今回の上州武尊山での雪山遊びには、ちょいと粋で洒落た山ブログをやっている「荒野にて」のslowtrekのアニキと、天真爛漫でいつも忘れ物ばっかりする癒しな山ブログの「山と野と」の矢車姉さんらが一緒。そしてボクら二人を含めた5人パーティーで武尊山の頂を踏んできたんです。

集合後、皆で7階のリフト券売り場に行き、7:45分には列に並びます。このとき、登山者はリフト券購入どきに登山届けを係員に提出しなければならないので、あらかじめ用紙に事前に書いておくと楽ちん。そして登山届けの引き替えとして、登山証明証なるものを係員からもらえます。2本のリフトを乗るたびにこの登山証明証を係員に見せなければ乗れないので、とても大事な通行手形となるわけです。ちょっと面倒くさいけれど、この徹底した安全対策は素晴らしと思う。

川場スキー場 クリスタルエクスプレス

ところで今年はリフト券の値段が少し上がってた。2本のリフト往復分で、登山者が必要なリフト券は4枚。カップルでそれを購入する場合は3300円だから、一人分が1650円となります。去年はたしか一人分が1500円だった。しかもここでもったいない痛恨のミス。5人パーティーの場合、必要なリフト券は20枚だから、6枚つづりの回数券を3つ(2400円×3)と回数券2枚(450円×2)を誰か代表が買えば、300円もお得になっていたことが後で判明。みんなメンゴ。~_~;

さて、登山届けも出してリフト券も買って準備万端整えたのにもかかわらず、8時に動き始めるはずのリフトが実は動いていなかった。この日の天気は確実に抜群なんだけれども、この朝の時点ではまだ雪が降っていてガスっていた。で、首を長くして待つこと40分。やっと1本目のリフトに乗ることができた。そして次の2本目。実はそこでも40分待たされた。ま、ゲレンデの安全確保のためには致し方なし。ここは素直に暖の取れる休憩所(パノラマハウス)でまったりしながらスキー場の指示に従いました。

リフトトップ上のノートレースゾーン

結局リフトトップに立てたのは9:50分。んでも慌てない!一同のんびりとワカンやスノーシューなどの装備を身に付けます。でも何故のんびりなのか!それは、目の前に広がるノートレースの雪の海原を見てしまったから。~_~; ところがしかし、屈強で強靭でパワフルなたくさんの雪山戦士たちが、一列縦隊を組んであっという間に歩きやすいトレースを付けて行ってくれた。これには本当に感謝した。とてもボクには真似できない。

剣ヶ峰山頂直下
〈核心部である剣ヶ峰の山頂直下〉

とは云え、核心部の一つともいえるリフトトップから剣ヶ峰手前広場までのふかふかな新雪エリアを登りきったら、あとは武尊山の山頂までしっかりと踏みしめられたトレースがハッキリと付いているので非常に歩きやすかった。アイゼンがサクサクと気持ちのよいくらい雪に刺さります。

ストックからピッケルへのチェンジは、もう一つの核心部である剣ヶ峰を過ぎたあたりで交換したけれど、剣ヶ峰の手前でワカンからアイゼンに換えた時点でやっておくべきだったかなと反省。尖っている剣が峰の下り、意外と急で危ない。(>_<) 因みにヨメさんは終始ダブルストックでした。

剣ヶ峰から武尊山まで
〈剣ヶ峰から武尊山までの気持ちの良い稜線歩き〉

さ、剣ヶ峰を過ぎたら、そこからがいよいよもって素晴らしい。目の前に見える武尊山まではずぅ~っと気持ちの良い稜線歩きが続くんです。幾つかのアップダウンを繰り返しながら進むんだけれど、武尊山に近づくにつれ、あまりの絶景にみな亀の歩となるんです♪(^з^)

空模様はこれでもかって云うぐらいの晴天。風もほとんどない。遠くの景色もみんな何処までも素晴らしい眺め。樹氷だって霧氷だって風雪紋だってこの稜線歩きで満足するほどに楽しめた。まさに出来過ぎた一日でとても嬉しい。

けれども、上州武尊山の山頂だけは風が強かった。頂で山めしお昼ごはんでもと思っていたけれどそれに相応しい条件ではなかったので、途中で目星を付けていた眺めのいいスペースまで降りていき、そこでシートを敷いてみんなで山めしをそれぞれ楽しんだ。

景色ではもう満足してすっかりとお腹いっぱいになってしまったけれど、実際のお腹はそうはいかない。もう山頂からグーグーなりっぱなし。ボクらのお昼ごはんはいつものコンビニ冷凍鍋シリーズの鍋焼きうどんにした。バーナーの上で火にかけるだけだから、本当に楽ちん。しかも美味しい。

上州武尊山 ランチ中
〈上州武尊山と鍋焼きうどんと前菜のしゅうまい〉

ところで、今回のボクらの山めしシートの上にはなんと前菜がでてきた♪。そんな粋な計らいをしてくれたのはスロトレのアニキ。趣味の良いアルミ鍋に少量の水を入れて湯気をだし、その鍋用に探して見つけてきたと云うジャストサイズのせいろを敷いて、即席の蒸し器にバージョンアップ。それで作ってくれたのは何とシュウマイだった。しかも富岡の名産であるこだわりの和風絹しゅうまいだった。これは絶品!最高に旨かった。こんなおもてなしの配慮って、ちょっと流石よね。

そうこうしてみんなでお喋りしながらノンビリ過ごしていると、あっという間に14時を回りぼちぼち下山しないといけない時間帯になってしまった。しかし今度はお腹が重い・・・。違った意味で歩が進まない。苦笑

剣ヶ峰山頂
〈剣ヶ峰山頂!スロトレさんとウチのヨメ二人でうおぉ~♪〉

帰りはピストンルートでの下山だけど、行きとはまったく異なる風景が楽しめるので全然苦ではなかった。登りどきに気が付かなかった景色を発見してはいちいち歓声を上げて足を止める我々だったから、なんだか知らないうちに一番ビリっけつになってました。リフトの運行に合わせて一番に乗り込んだのに、たっぷりと遊んでしまったから仕舞いはリフトの最後の運行に合わせて戻ってきました。

最後に受付で登山証明証を返却してこの日の山歩きは終わりです。この日はもう何もかもが大満足。またいつか、どこかの雪山でこんな楽しみ方をしたいものです。一日中お相手してくれた同行者たちに大感謝。

上州武尊山歩3シャシン記ログ

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