今朝の僕は、朝からなんだか気分が良かった。
こんなことがあったのです。
事務所用のコーヒー豆を買うため、通勤途中の駅で下車し、電話注文しておいた豆をピックアップしてから出勤する――そんな予定を立てていたのが昨日のこと。
ところがその昨日は、朝からものすごい強風で、線路内に樹木が倒れ交通が遮断されてしまった。復旧の見通しも立たないほどだったので、詳しく調べはしなかったけれど、被害は相当大きかったのだろう。
そこで僕は、来るか来ないかわからない電車を駅でひたすら待つのを早々にあきらめ、自宅で仕事をすることに切り替えたのです。
ところが――電話で注文していたコーヒー豆のことを、すっかり忘れていた。
慌ててお店に連絡を入れました。
「注文したコーヒー豆、今日は取りに行けないので、明日の朝に伺います」と。
そして翌る日、つまり今日。
昨日注文したコーヒー豆を受け取りにお店へ向かうと、なんだか営業していない様子。
よく見ると、ドアに掛けられた札には「定休日」の文字が。
あちゃー、と思いながらも入口の扉を見ると、ほんの少しだけ開いている。
店内を覗くと、店員さんが一人。
するとその方が僕の顔を見るなり、「あ、bebeさんですね」と言ってくれたんです。
そう、昨日電話したときに「明日伺います」と言ってしまった、その“明日”が、まさかの定休日。
それでも店員さんは、間違って受け答えしてしまった責任を感じて、僕のためにわざわざお店で待っていてくれたというのです。
名前しか伝えていない、来るかどうかも分からないたった一人の客のために――。
なんとも心温まるサービス精神ではありませんか。
きっと、大きく発展していくお店というのは、こうした小さなひとつひとつの心遣いが実を結び、やがて多くの客の心を掴んでいくのだろう。
これこそ本当の“真心”というものだと感じました。
味が美味しいことなんて、もはや最低限の条件。
そのうえで、こうした心のこもった対応があってこそ「完璧なお店」と呼べるのだと思う。
今日僕は、そんなあたたかな心を受け取って、ますます“やなか珈琲店”が好きになりました。
どうもありがとう。
やなか珈琲店 赤羽店の店員さん。