2013年2月のリベンジ山行として、八ヶ岳の硫黄岳を歩いてきました。
でも正確には、ほっぺたに凍傷をこしらえて登頂を断念した雪山のときの山行ではないため、ただ硫黄岳の頂きを一度は踏んでおきたかった思いが非常に強い。そんな、よく晴れた週末の日曜日のことでした。
諸事情によりしばらくテント泊山行には行けなくなるものだから、この週末はあっちへ行こうかこっちへ行こうかと色々な思いを巡らせるも、土曜日のお天気がすこぶる悪くて全てがおじゃん。でも今回考えていた山行は、この秋にでも是非行って来ようかと思っている。緑鮮やかな山容も素晴らしいけれど、赤色、橙色、黄色のカラフルな山容もため息が出るほどに美しいですものね。ただ混んでいなければ良いのだが・・・~_~;
さて週末の山行は、ボクらのバイブル本である「八ヶ岳トレッキングサポートBOOK」の2016年度版を参考に予定を立ててみた。
そのムック本のプランニングガイドに従って、登山口は「桜平」の駐車場からとした。駐車場の情報として、併せてオーレン小屋のウェブサイトも参考にしていたので、それがとても役に立ちました。
駐車場へ向かう進行方向とは逆向きに駐車している車を見かけるようになったら、もうその先は駐められなくて引き返してきた車なので、奥まで行かずにその辺の空いている駐車スペースへ駐めてしまおう!と云うものでした。朝7時10分の到着で、ギリギリセーフだったように思う。
登山コースには桜平の登山口から入り、夏沢鉱泉、オーレン小屋、夏沢峠と順次歩いてゆき、時計回りに硫黄岳まで周遊できるルートを選択。
硫黄岳からの帰りのコースは、赤岩の頭を経由して、オーレン小屋までぐるりと廻ってきてそのあとはピストンで歩いてゆく。山頂ではずいぶんとのんびりし過ぎて、休憩込みで約7時間もの山行を堪能してきてしまったようです。
今回ボクらが歩いてきたコースには危険な箇所などまったく無いが、山頂までの登りも山頂からの下りも落石してしまいそうなところが随分とあったので、じゅうぶんに気を付けて歩いてきた。
困ったことと云ったら、蒸し暑さとアブかしら。前日の土曜は結構な雨降りだったらしく、登山道の辺り一面がとてもみずみずしくきらきら輝いていた。
けれどもこれ、翌日のよく晴れた日には湿気がものすごくてカラダに応えます・・・。湿度が高いところでは体温が一気に上昇するから、熱中症に注意したいところ。ボクらもそれによって超バテバテでした。(´ε`;)
それからアブ。山頂でも結構な数の奴らがまとわりついてきた。山の上ではそんなに被害は少なかったものの、ヨメさんなんて黒ダイコンの上からところかまわず噛まれて痛がってた。アブには自家製の虫除けスプレーがあまり効かなかったので、今後はさらにハッカ油成分を増やして対策を施したい。
それで硫黄岳の山頂。ガスっていた・・・。いやガスってしまった・・・。(>_<) 夏沢峠から山頂直下までの稜線で、ガスが上がって来ていたのが見えたから嫌~な予感はしていたものの、矢張りの結果となってしまった。
山頂に着くなりあたりは真っ白け。本当ならば次なる目標にしていた横岳を目指して、硫黄岳の山頂は華麗に素通りするつもりでいたので途方に暮れてしまった。だって目の前に見えるはずの横岳も赤岳もまるで見えない。ボクらの到着と同時にガスるだなんて、あの人の悪戯としか思えない。~_~;
でもま、変わりやすい山の天気に誰も文句なんて云えないので、ここは仕方なく予定を変更して、ガスの中でも良いから山ごはんを楽しむことにした。この日は冷やし麦茶漬け。蒸し暑かったのでとてもタイミングの良いごはんとなりました。
さて山頂で1時間ほどゆっくりしていると、実はガスが晴れてくれて青空が戻ってきてくれました。目の前には横岳と赤岳の雄姿もお目見え。
とは云え休息していったん落ち着いてしまった重い腰はもう上がらず、横岳まで歩こうとしていた気力はいったい何処へやら。
たったの1時間程度の足止めでまったくもってだらしのない話ですが、蒸し暑くてあっぷあっぷしていたボクと、アブに好かれて困惑していたヨメさんにとっては、先ほどのガスによる大休止が意外と救いの神だったりするのでした。
山頂をあとにしてオーレン小屋まで下りると、テント場が見えてきた。デッキのある幕営スペースもあるしテーブルだってあった。
テン場もなかなか広くて気持ち良さそうだ。ここへはやっぱり一度はテント泊しに(呑みに)来たいのである。さらに夏沢鉱泉まで下りたら、もう一度ゆっくり小休止。ボクはノンアルコールビールで我慢して、ヨメさんは白玉ぜんざいで我慢を(何を?)した!
ひどかったのは、夏沢鉱泉を過ぎたあたりからのアブの襲撃だった。(>_<)
これが本当にとんでもなくて、ボクとヨメさんにまとわりつくアブが各々で20匹はいたと思う。ストックでまとわりつくアブを払うもまるで効果なし。虫除けスプレーの効果だってあっという間に解消される。さらに車の周りがもっとスゴくって、車内へ乗り込むのに超難儀した。ヒジを噛まれたところ、未だに痒くてたまらない!(`_´) 最後の最後でまいっちんぐ。
■山域:八ヶ岳 硫黄岳
■日時:2016年07月10日(日曜)☀
■目的:リベンジ山行
■山行:桜平駐車場(07:25)⇒夏沢鉱泉(08:05)⇒オーレン小屋(09:00)⇒夏沢峠(09:30)⇒硫黄岳(10:40~11:55)⇒赤岩の頭(12:25)⇒オーレン小屋(13:15)⇒夏沢鉱泉(13:50~14:05)⇒桜平P(14:30)
■ルートラボ:http://yahoo.jp/2OWqlB
■硫黄岳リベンジ山歩シャシン記ログ