ファイヤーサイドコテージにて

北軽SGファイヤーサイドコテージ

北軽井沢スウィートグラスの新しい施設、トントゥの庭に泊まったのはもう4ヶ月も前のことになる。

その時その施設の横には、もう一回り大きくてウッドデッキもまるで部屋なみに大きい「ファイヤーサイドコテージ」なる施設もあって、次は是非ともボクの趣味である山の、その仲間たちを引き連れて大勢でゆっくりと過ごしてみたいなと考えていたところ、とても素敵な話が舞い込んできた。
10人まで宿泊できるその大きくて新しいファイヤーサイドコテージを、使うことができるのであった。

ちょうど週末のお天気も良くなくて結構な土砂降りの雨が降っていた。本来ならばどこかの山をみんなで歩いてきた帰りに立ち寄りたいところでしたが、天候不良のため山歩きは中止。すぐさまグルメキャンプに趣向を変えて、みんなでこの新しいコテージをよってたかって楽しみながら使ってきました。と云うことで今回の記事は、全天候型のファイヤーサイドコテージをモニターしてきたレポートとなります。雨の週末。まさにコテージキャンプ日和でした。
※建物外観写真は翌日の晴れた日に撮影。

 

ファイヤーサイドコテージ

軽井沢のツルヤで食材とアルコールを大量に買い込み、中軽井沢の福幸亭のカツカレーを食べたいのをぐっと我慢し、お腹を空かせて北軽井沢スウィートグラスへ乗り込みます。
チェックインの14時にボクが一番乗りしたあとは、この日のメンバーが続々とファイヤーサイドコテージに集まってきた。
玄関ドアがノックされ、あら いらっしゃい!と、まるで自分ちに友人たちを招き入れる感覚におちいり、ここのキャンプ場のコテージを使うときのアットホームな気分にさせてくれるリラックス効果は、新しい施設でも健在であった。

 

ファイヤーサイドコテージのダイニングテーブル

この日このコテージに集まってくれた山仲間たちは皆が料理上手だったりするから、手の込んだお得意料理が長さ2.5mもある10人用の大きなテーブルの上にずらりと並んだ。それを7人用の寝床となる2階ロフトから見下ろす俯瞰の図がまさに圧巻。とても華やかで、そして賑やかでした。
コテージでは、サービスワゴン付のI型2mのキッチンで調理する係と、室内の大テーブルで調理する係と、屋根付きの外部デッキテラスのテーブルで薫製する係と、薪ストーブの火付けと格闘する係と、スイーツの買い出し係に分かれ、各自あらかじめ決めていた作業に没頭する。ビールを美味しく呑むための儀式にいそしんだのでした。

 

ファイヤーサイドコテージ料理サムネイル

並んだ料理をざっと説明すると、丸ごとロールキャベツ、キッシュ、ニョッキ、丸ごとカボチャのグラタン、鶏とベーコンのテリーヌ、骨付きラムチョップ、牡蠣とタコのアヒージョ、チーズの盛り合わせ、フォアグラスモークステーキ、燻製オードブル、燻製シャインマスカットとプチトマト、そしてキルフェボンのスイーツが並びました。

 

ファイヤーサイドコテージ料理サムネイル

特にステーキ肉なんてボクが上野立ち飲みカドクラを5回は行けちゃうほどの値段だったり、丹波栗のタルトのホールケーキなんてかなりいい旅館に泊まれるほどのお値段だったりで、やることなすこと本当にすごい連中が集まってくれました。

 

ファイヤーサイドコテージ

さて、前置きが長くなる前にそろそろ新しい施設の説明をしておこうと思います。

ファイヤーサイドコテージは、玄関、ダイニングキッチン、デッキテラス、寝室、お風呂、トイレと大きく分けて6つのスペースに分類されます。玄関の脇には駐車場。ジムニーのような小さな車だったら縦列に2台は駐められます。その他の方はコテージのすぐ近くにも駐車スペースがあるので、ちゃんと人数設定した分のことは考えられています。
階段を数段上がり玄関ドアを開くとコテージの室内へ入ります。外の足拭きマットで靴の泥をちゃんと落としてから入りたくなる室内の床は、綺麗なテラコッタのタイル敷きになっています。寝室とサニタリースペース以外は土足がOKなんだけれども、育ちの良い中学二年生の小さな山仲間は、玄関で靴を脱いで入ってくるもんだから一同もう大笑いしたもんです。(°∀°)

 

デッキテラスのバーカウンター

玄関から部屋に入ってくるとみんな荷物は何処へ置いたら良い?と聞いてきます。なるほど、玄関ドア横の絵本が入っているスペースに10人用の荷物棚がしつらえてあったりすると、とても部屋が綺麗に整理整頓しながら使えて良いなと思ったりする。
そして靴を脱ぐために20cmの小上がりのところに腰掛けると、みんな決まって部屋をぐるりと見渡して、「いいね!」を云ってくれます。ボクんちじゃないんだけれども、みんなをここに呼んで良かったなと、何だか鼻が高い。

ファイヤーサイドコテージのキッチン廻り

キッチンの真後ろには冷凍冷蔵庫が備え付けられており、収納力も必要にして十分。その冷蔵庫がビルトインされているところは壁面収納(階段下)になっていて、その他の食材もたっぷりと収められます。標準装備としてコテージに付属される調理道具やカトラリーの類もそこにある。
キッチンには2口のガスコンロが付いていて、シンクの水栓からはお湯が出ます。これだけでもいいねいいねとキャーキャー云っていましたが、キッチンでの調理係からは食器の水切りカゴがとてもありがたく重宝するけれど、ボウルとザルがさらに備え付いているともっとゴージャスな料理ができたのにな~と催促された。うむ、なるほど。

 

ファイヤーサイドコテージ2階ロフトの寝室

次は土足厳禁の寝室とサニタリースペースの話。

寝室は1階の3人用と2階の7人用に分かれます。どちらもクッション性が抜群にいいマットレスと枕と毛布とシーツが備え付けてあるので、薪ストーブでぽかぽか暖かい2階ロフトは寝袋すら必要としません。て云うか暑すぎて小窓を朝まで開け放して寝たものです。1階の人はマットレスの上に直接寝袋敷いて快適に寝られたようなので、暑がりさんは1階に、寒がりさんは2階で休むのがオススメかしら。

寝室の横にはトイレがあり、浴室とは独立しているので大変にありがたい。特にこんな大雨降る日のキャンプは大変便利で本当にありがたい。浴室は洗面脱衣室と一緒です。シャワーカーテンで仕切る仕組みになっていますが、腰までのハーフユニットバスの飛水対策が素晴らしく、双方とても快適に使えます。個人的に超二日酔いの翌日の朝、お湯の溜められるバスタブと水圧の強いシャワーがあって良かったなと切実に思う。お風呂のおかげで早々に復活できたことは云うまでもありません。~_~;

 

ファイヤーサイドコテージで晩餐会

さて、薪ストーブのあるダイニングスペースにみんな集まってビールとファンタで乾杯したら、宴会の開始です。山歩きをしていないこの日のメンバーはみんな体力がありあまっているから、ガンガン呑み始めます。そして会話がまるで途切れず、次から次へと色々な話題に繋がってゆきました。やっぱりメンバーがメンバーですからもちろん山の話がメインです。ゴージャスなキャンプごはんを食べながらお酒を呑んで、薪ストーブの火を見ながら談笑する。一番高いところでは4mもある切妻天井を持つ大きな空間に、まさに至福の時間が流れていました。

 

晩餐会の様子

酔いを覚ますのには水を飲むのが本当は適当だと思いますが、大きな2枚引きのガラスのサッシュを開けると丁度良い具合に目の前に大きなテラスが飛び込んできます。この時季ですから外に出たら一瞬で酔いも目も覚めます。酒に酔うのが速いボクにとって、この暖かい薪ストーブの部屋⇔寒いデッキテラスのスペースの繋がりは、何よりも心地が良かった。

 

ファイヤーサイドコテージのテラスの燻場

デッキへは外からも入れるので、荷物の搬入も快適に行えます。さらにデッキテラスの良いところは半分は屋根がかかっていますから、雨が降ろうが雪が降ろうが燻製にもBBQにももってこいのスペースになっています。カウンターテーブルが設えてある側にはコンセントも完備しているので、電源の必要とする道具があっても大活躍できることうけあいです。このテラス、この日のキャンプに参加してくれた燻製道士からもお墨付きをもらえました♪

 

デッキテラスの様子

デッキテラスのもう半分は屋根が付いていません。この日の天気は残念ながら雨でしたのでその部分のスペースは利用できませんでしたが、ライトアップされたテラス内のシンボルツリーの隣のベンチに腰掛けて、是非とも夜空に浮かぶ星を眺めてみたかったし、テラスでごはんも食べてみたかった。こんな雨の日はコテージキャンプ日和だなと冒頭で云いましたが、やっぱりこの施設の全部を利用してみたかったと云うのが実は本音です。
大きなテラスですから、10人以上いたって外でパーティーできるほどのキャパを持っています。今度はこのファイヤーサイドコテージを拠点に、近隣の施設にも仲間を呼んで、またここでこうした集いができたらもっと楽しいだろうなと遊びの妄想は限りなく膨らみます。できたら是非とも雪のある頃に実現したいと思っている。

 

薪ストーブ アンコール

所感:ファイヤーサイドコテージと云う名称が付くあまり、その機能的に優れる薪ストーブがこの施設の顔になっているようですが、ボクは屋外テラスの屋根のある部分が非常にキモで、縁の下の力持ちのような効果がそこに表れているからこそ、超人気のコテージに躍り出たのではないかと思っています。
こうして建物のなす表現力って素晴らしいものがあります。ボクが云っている外部の屋根付きテラスは「ポーチ」となるわけですが、そのスペースを大胆に広く取ったところに意味があると感じています。室内にしたら良いのか屋外にした方が良いのかと、スタッフの皆さんですごく悩まれていたのが見てとれますし。
また、もしかしたら将来そのポーチがサンルーフ的な部屋になってしまうかもしれませんが、ボクは是非ともこの大胆で贅沢な屋外のスペースを継続していって欲しいと願います。仲間に恵まれた、とても楽しいコテージキャンプでした。

今回のモニターキャンプにご一緒してくれた山の仲間たちと、そして今回もまたこのようなモニターできる機会をあたえてくれた北軽SGには大感謝。おかげで最高のキャンプ日和となりました。因みにご一緒してくれた山仲間たちもブロガーです。ボクなんかよりも全然分かりやすく愉快で楽しいキャンプの風景を謳ってくれます。良かったご覧になってみてくださいませ。

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