鞄と部屋

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[紙粘土製のBKG鞄の模型]

よくヨメさんの仕事場で、丁寧に使われた古い年季物の鞄を見せてもらいます。
もう長いこと鞄職人をしているヨメさんの手元には、そろそろ修理が必要な鞄らが工房にぼちぼちと帰ってきます。
BKGで以前に買ってもらったものもあれば、実はそうで無いものもあったり、とにかく傷んで修理を欲している鞄を見せてもらう。これがなかなか面白い。
通販を始めて16年。なのでお直しを求めて来る鞄のほとんどが10年選手。
耐久性のある革の鞄だって、毎日同じものを使い続けていれば、音を上げてしまうもの。でもそのどれもこれもがすんごい風合いで味わい深い。
ま、そんな過ぎてゆく時間とともに立派になってゆく姿(鞄)が好きだから、きっとお直しに出されるのでしょ。こちら側としてはありがたいことです。
でそんな鞄をじっと見つめて、ボクなりに思うことがあります。傍目ですが、鞄の中と部屋の中はきっと同じ。これはあくまでもボクの持論なんですけれど、鞄の使い方が綺麗な人は、きっとご自身のお部屋ももの凄く綺麗なはずです。特に鞄の中は自分だけしか見ない部分であるので、ホントに人それぞれ。
綺麗に整理整頓しながら使っている人もいれば勿論ワイルドな人もいます。笑
修理に出てきた中身が空の鞄って、意外と持ち手のご主人を物語っています。

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