セミと云う名のクリップ。服飾系のお仕事をしている方には一般的なんだろうか。ボクは鞄職人のヨメさんから教えてもらうまで、まったくその名を知らなかった。
それでこの「セミ」を、大小数個必要になった為仕事場近くの東急ハンズへGO。
セミって云っても分からないと思ったので、セミクリップはありますか?の問いに、はい!あります。コレですね!と相談カウンターのPCモニターで見せられた。
はい想像通り、蝉の形をしたクリップでした。笑。危なく案内されそうだった。汗
結局、上の画像のセミは自力で探して事なきを得たけれど、コレを使った目的は、まったくもって、達成できなかった。残念無念、トホホホホである。(>_<)
実は、磁石とセミ(鉄のクリップ)を使い、燻製の師匠の真似をするのが目的だった。
勝手に師とあおいでいる燻製道士のブログを見ておさらいをしてみると、水蒸気が出やすい食材を燻製するときは、蓋に付く水蒸気を取り除くのが大切とある。
さらには、磁石と鉄のクリップを使ってキッチンペーパーを蓋裏に取り付けて、水蒸気受けの工夫までしていると云う目から鱗が落ちるテクニックまで披露していた。
なるほど~!これか、こうやってやるのか~!と、気分が一気に上昇したものでした。
ソーセージやってもダメ。竹輪をやってもダメ。はんぺんもカマボコもダメダメ。
燻製の色はハッキリと付いているものの、蓋から滴り落ちる汁が食材に付着して、凄ぇ酸っぱくて変な味がして食えたものじゃなかった。タールを直接食べている様。
舌先がピリピリした。ヨメさんからはもう散々な言われよう。しかもカンカン(怒)
おう!コレで晩酌のおつまみ作るよ、なんて豪語して燻製に挑んだのもつかの間、15分後にはとてもじゃないけど食べられないような燻製を沢山作っちゃうものだから、当然と云えば当然か。ま、その分できあいの酒の肴を買いに走り、許しを得たけれど。
え~と、前置きがものすごく長くなってしまったけれど、結局この方法はNGだった。キャンプ場で直接やらなくてホント良かった。自宅で練習しておいてホント良かった。
ボクの自慢の小さな燻製器、蓋は上からかぶせて閉めるタイプでは無いのです。蓋をスライドして閉めるタイプ。よって、閉めた途端セミもペーパーも全て落ちた!
ガーン(>_<)。涙出た。果たしていつになったらホタテくんの燻製は食べられるのか。今回のセミは勿論、ヨメさんの道具となりました。苦笑