日光男体山歩き

澄み渡る青空に、なかなか出会えない秋の週末。

 

無料の志津乗越駐車場に車を停め、ふと空を見上げると、そこだけ青空がのぞいていた。
「これは!」と思い、慌ててシャッターを切る。
ところが、そのあと青空が広がることはなく、綺麗な空を写せたのは数枚だけだった。
天気は悪くない。それでも青空が撮れないのは、写真好きには少々物足りない。

 

そんな空模様のなか歩いてきたのが、日光の男体山。
2011年11月13日の山歩きである。

 

一般には表参道より歩きやすいとされる裏ルートから登り始め、志津乗越を起点に男体山の北側を歩いた。
標高は2,486メートル。今年の目標にしていた山だっただけに、無事に山頂へ立てたことが何より嬉しかった。

 

もちろん歩く速さは、いつものように標準コースタイムをしっかりオーバーする、のんびりペース。

 

ところが八合目あたりから様子が変わる。
登山道には雪が現れ、赤土混じりの斜面はアイスバーンへと姿を変えた。
足元は何度も滑る。

 

車には6本爪の軽アイゼンを積んできていた。
それなのに「たぶん使わないだろう」と置いてきた自分を、このときほど恨めしく思ったことはない。

 

慎重に足を運び、ようやく山頂へ。

 

吹き付ける風は容赦なく、気温は5℃ほどだったにもかかわらず、体感温度は氷点下のようだった。
楽しみにしていた温かいラーメンも、あっという間にぬるくなり、長居できるような寒さではなかった。

 

それでも、その寒さを忘れさせる景色が待っていた。

 

360度に広がる大展望。
眼下には中禅寺湖と戦場ヶ原。その奥には幾重にも連なる山並みが横一線に続く。
反対側へ目を向ければ、遠く燧ヶ岳、そして日光白根山、太郎山、大真名子山、女峰山が堂々と姿を見せていた。

 

「あの山も歩いてみたい。」

 

そんな次の目標が、次々と頭に浮かぶ景色だった。

 

寒さには参った。それでも、また登りたいと思わせてくれる一日だった。

 

……鼻水だけは最後まで止まらなかったけれど(笑)

※2026/0726にrewrite

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