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bebeDECO /〈山歩きに山旅・キャンプに呑み食い〉⇒うつつをぬかすmemo的ウェブログ
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左と右と山 〈2〉
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左と右と山 〈1〉からの続き。

2016年10月13日 右足関節脱臼骨折手術
起き抜けにいきなり、ウンコが出なければカンチョーしますわよと脅される。
朝食は抜き、栄養ドリンク1パックだけ飲むのを許される。快便につき浣腸はなし。ホッ♡
お腹空いたなーとゴロゴロしてると看護師がやって来て、毛を剃られ、洗浄、消毒、ブルーのシートでぐるぐる巻かれ、点滴用の針を腕に刺される。
朝っぱらから激しいプレイだった。初めての体験ばかりで胸がワクドキ♡だった。

ほぼ予定通り、手術は11:00〜14:00で全身麻酔から目覚める。
酸素マスクを当てられ、様々な機器や線をガチャガチャ付けられ、ストレッチャーで病室へ移動。
夫の顔があり、とりあえず動かせそうな舌を出し左右にペロペロと高速で動かすと、ギョギョギョーーーッとした表情をされる。
後で聞くと、コイツ、麻酔で頭がイカれてしまったのか!?と思ったそうな。

電気毛布でくるまれ、とにかく暑い、そして喉が猛烈に痛い。
毛布はすぐに外してもらい、水をおねだりするも、まだ飲んじゃダメよと仰る。
そうこうしてるうちに患部に痛みが出てきた。
耐えられなければ座薬を入れてくれるそうだが、そこまでの痛みでもなく、座薬はお断り申し上げた。

それよりも一晩中ベッドの上で身動きが取れず、トイレもベッドの上で済ませる事の方が辛かった。
点滴を流しっぱなしなので水を飲んでいなくてもオシッコは沢山出るし、動けないとこんなにも腰が痛くなるとは・・・。患部の痛みよりも腰の痛みで眠れず、30分おきに寝たり起きたり、その都度体を数センチ動かしたりの繰り返し。
仕事とはいえ、看護師も介護士もエラいわ、心底そう思った。


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2016年10月14日
朝食を済ませ、朝一で軽いリハビリ。
ギプスで固定されてるため、足の指を動かす程度しか出来ないが、こまめに動かすことによって治りも早くなるから気が付いたら動かすようにして下さいと言われる。
車椅子に乗る練習をし、トイレまで自力で行けるようになる。やったー


患部の消毒、リハビリ、時々シャンプー、半抜糸、同室の方の観察、看護師介護士理学療法士とのY談、全抜糸などをして羽を伸ばし気味な日々を過ごす。


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歳をとるにつれ初体験というのは少なくなってくる。
例えば、術後1週間で入浴のお許しが出たのだが、1週間洗ってない足の臭いも未知の領域であったし、看護師に見られながら素っ裸でスケベイス(のようなイス)に座らされたのも初めてだった。
座らせたことはあるけれど♡ 嘘、嘘。

あるいは、術後10日〜右足を地面に着けるようになり、いきなり全体重は乗せられないので、体重の1/3、2/3、3/3、てな具合に荷重を徐々に増やしていく。
正確な重さを測るため、体重を自己申告し、飛び石のように並べた体重計の上を歩かされる。
さすがにこの場において体重のサバを読むことは出来なかった。

が、しかし、大菩薩嶺で骨折したとき、はじめは丸川荘の只木さんが自力で下ろそうとしたらしく、体重を聞かれておぶさった。
「あと10歳若ければ担いで下ろせたのになぁ。」
と仰っていましたが、あの、その、すみません、5キロほど嘘をついていました。(´д`)
同行してた山仲間キキさんが、なぜか、
「ねぇ!体重、ホント?ホント?嘘ついてない?」
としつこく聞いてきたのだが、あれは一体なんだったのだろう。バレていたのか?
ぽっちゃりさんはこんなくだらない事で日々悩んでいるのである。


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2016年10月29日 退院
不安、好奇心、痛み、痛みの緩和、辱め、喜び、罪悪感、魂の解放?
毎日くるくる変化してあっという間だった。楽しかったんだろう。
病気じゃないんでそんなユルい入院生活だった。
短い夏が終わってしまうような寂しさがあったりなんかして。


退院後、診察1週間に1回、リハビリ1週間に2回だったのが、診察2週間に1回、リハビリ1週間に1回と回数が減り、松葉杖も片方ずつ取れ、足首を固定する装具は24時間付けっぱなしではあるが、歩く距離を少しずつ伸ばしていった。
歩きすぎると患部が熱を持ち腫れが酷くなり先生に怒られるので、こまめにアイシングをし、加減しながら、がっつり歩いた。


骨折箇所はプレートとネジで固定しているから安心して無理をした。
旧日光街道歩き1
旧日光街道歩き1(裏)
旧日光街道歩き2
旧日光街道歩き2(裏)

これくらいの山ならいけるんじゃないか?と装具を付けたまま登ろうと試みたが結局ダメだった。
高峰温泉の水ノ塔山

装具の両サイドに入っている硬い芯が当たって激痛がしたり、そもそも芯のお陰で足首は曲がらないのである。
曲がらなければ坂道は歩けず、登山靴も靴によっては装具を装着したままではきつくて入らなかったりで、ダメなもんはダメなのだ。


2017年1月6日
歩行時に必ず装着しなければならなかった装具を外しても良いとお許しが出る。
・復活の日和田山歩き
・お礼参りの丸川荘歩き

いつのまにやら雪山の季節になり、ひょっとしたら歩きやすくていいんじゃないか?
ヘタに岩や石コロや恐怖の木の根っこがあるよりいいんじゃないの!?
しめしめと思った。
直登はイケる!けど、トラバースや下山時、足首が少しでも外側に折れ曲がると痛くて困ってしまった。
特にアイゼンやワカン装着時のトラバースは足を真っ平らに保つことなんて出来ないので厄介だった。


今までACLの左足をかばい、右足だけを頼りに歩いてきたのに、その頼みの綱の右足がこんな情けない状態だとは・・・マズイなぁ。
この頃から左膝の手術を考えるようになった。


タイミング良く、ACL(+半月板損傷)の手術経験者の「いちにち」の雅ちゃんとの出会いもあり、こんなに見事に華麗に登山復帰できてるのなら私もやってみてもいいかなと、気持ちが傾き始めた。
手術に対するリスク、メンタル、モチベーション、リハビリ、思うことは色々あった。
年齢も引っかかっていた。私と同い年の雅ちゃんが手術をしたのはもう10年以上も前のこと。
まだ若かったしガンガン山を登りたかったから、手術以外は考えられなかったと。
私、47歳、微妙なお年頃であった。

だましだましでもいけるだろうが、そうじゃない登山もしてみたい。
第一、ACL用のサポーターは窮屈で夏場は暑くて蒸れてかぶれて痒くて不快なのに、結局は気安めで何度も膝崩れを起こしてるし、なんかもう嫌ーーーーー!!!!!と思い始めた時点で、もう答えは出ていた。


そうだ 手術、やろう。 ACL東日本


まぁ雅ちゃんはきっかけに過ぎず、右足首骨折した時に左膝手術は決まっていたんだと思う。
ACL手術に到るまでの話が長くなったのは、ネットで検索しても登山者のACLに関しての記事は少なかったから。
スキー、サッカー、フットサル、バスケ、バレー、アメフトなんかの記事は沢山ヒットするのにね。
手術を決意するまで長い間悩んだので、順を追って書き記しておきたかった。


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決心を主治医に告げる。年齢的にもまだ大丈夫とのこと。

先生の表情は変わらなかったが鼻の穴が少し膨らみ、嬉しそうな鼻の穴をしていた、マジで。
右足首がほぼほぼ完璧な状態になる頃を見計らい、かつ、春休みやGW前の若い学生で手術が混む時期を避けた。


4/4(火)仏滅を提案される。先生に「ヨンヨンぶつめつ、死ね死ね仏滅ですね、わかりました。」と言うと、
「そういうの気にするんですか?いや、実際気にされる方多いんですけど。」と言うので、
「全く気にしません。空いてる日がいいです。」で、手術日決定。


入院前にはまた検査(採血、採尿、心電図、肺活量など)をして、4/3(月)11:00に入院する。
入院手続きを済ませ、病室へ案内される。麻酔科医の説明、今回は全身麻酔と下半身麻酔(硬膜外麻酔)の2つを併用する。
下半身麻酔は背中に細い管(カテーテル)を入れ麻酔液を流すらしい。
手術担当看護師の説明、7割方は前回と同じ顔ぶれで安心する。
隣のベッドの人工関節手術をしたお婆ちゃんが昼食を済ませたと思ったらすぐさま高いびきで眠り続けた。
なのに夕方、「眠れないので今晩も睡眠薬くれませんか?」と看護師にお願いしてる。~_~;
お陰で手術前の緊張がほぐれた。病院って面白い。
 

《右足関節脱臼骨折手術〜入院生活〜退院リハビリ〜山復帰〜ACL手術決心》まで

左と右と山〈3〉に続く
| ACLと骨折 | 12:37 | comments(4) | -
コメント
だんだん面白さが加速している〜!
いやはや面白い患者さんで医療者も楽しかったことでしょう。
さらにその3で加速してくだされ!
| くに | 2017/08/28 2:42 PM |
あいかわらず、読ませる文章力ですねー
ぐいぐい引き込まれます
この勢いで、夫婦の馴れ初め辺りまで遡った
エッセイを書いてくれたら有料でも読みたいものです(^.^)
| スロ | 2017/08/29 4:32 PM |
くにさんへ
同じ境遇の人の参考になれば、って気持ちで書き始めたのに下ネタ日記になりつつありますなぁ。病院慣れしてないウブな患者だったと思います。
| ケーコ | 2017/08/30 11:12 AM |
スロさんへ
小悪魔的な魅力のせいでしょうか?
照れるなぁ。
小ネタは沢山持っていますが、
かずおにとって恥ずかしいものばかり、許してくれるのならば!
| ケーコ | 2017/08/30 11:23 AM |
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